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【愛媛】日本百名城!『湯築城跡』は海賊大名の居城!

湯築城跡/道後公園』は海賊大名の居城跡!

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道後温泉からすぐ近く!ここに日本百名城のひとつがあります!》

 

温泉の町として知られる道後温泉ですが…実はここは中世の城下町でもあるんです!その本城は、道後温泉駅の目の前。現在道後公園として開かれている場所!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【愛媛香川ひとり旅】シリーズよりお届けしております。

 

 

湯築城跡』の歴史

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現在は道後公園として整備されている場所は、元々は中世に伊予国一帯を治めた「河野氏」の本城『湯築城』でした。

 

ここ『湯築城』の歴史は古く、なんと1330年頃と言われていますから…鎌倉時代末期から室町時代初期あたりになります。ちょうど「太平記」の時代あたりですね。

 

現在日本全国に残る城跡の多くが、戦国時代以降の遺構がほとんどですから…ここ『湯築城』は特別に長い歴史を持つ城跡だということが分かります。

 

この『湯築城』を築いたのは、伊予国守護大名「河野一族」でした。河野一族は、元々は松山港の北にある北条周辺を治める豪族でした。1335年に海沿いの本貫地からここ『湯築城』へと引っ越し、一族の本城となったようです。

 

その後、河野氏伊予国を代表する大名として活躍。特に芸予諸島の村上海賊を傘下に持つことで「水軍の将」として名を馳せました。河野一族を「海賊大名」と呼ぶ由縁でもあります。

 

戦国時代末期、豊臣秀吉による四国征伐によって57代続いた名族・河野氏は滅亡。その後、伊予国を与えられた福島正則加藤嘉明らによって『湯築城』は廃城とされてしまい…新たに西側の勝山に新城が建設されることになりました。

 

この際、『湯築城』にあった建物や瓦などは新城へと移され…資材とされたことが発掘調査にて明らかになっています。

 

この時に作られた新城こそが…現在、松山市のシンボルとなっている「松山城」です。

 

湯築城跡』の見どころ

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道後温泉からすぐ近く、現在「道後公園」として市民の憩いの場になっているのがかつての『湯築城跡』です。伊予鉄道後温泉駅の目の前にある大きな公園ですからすぐに分かります。

 

ここ『湯築城跡』は、築城技術が大発展した戦国時代よりも古いものですから、石垣や天守閣などは作られませんでした。水堀と土塁で固められた中世城郭になります。


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水堀や土塁は現在もよく残されています。公園をぐるりと巡る土塁は、高さ2mほど。これだけの規模の土塁はなかなか他所では見れませんね。


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ちなみに…ここ『湯築城跡』の土塁は、一部が切られておりその内側を見学できるスポットがあります。土や石で固められた土塁がどのように作られているのかが分かりますので、興味がある方はぜひ中に入ってみてください。いや…土塁すげえ!


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外郭をぐるりと回っていると、当時の建築を復元したものが建てられていました。


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湯築城』は、石垣や櫓が作られる前の時代の城です。当時は建物も木製で、瓦の無い小屋のようなものが並んでいたのでしょうか。


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この日は朝早かったので入れませんでしたが、園内には「湯築城資料館」があり、当時の様子を窺い知ることができます。見学無料ですので、ぜひ入ってみてください。


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さて、外郭の見学を終えたら…いよいよ本丸、内郭部分へと足を踏み入れます。中央部分は高台になっており、内堀を渡って内郭へと進みます。


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内郭はなかなかしっかりとした山になっています。坂道を登って本丸部分へと歩を進めます。


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山頂部にはもう一段高くなっている部分があり…そこには展望台が作られています。


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山頂展望台からの眺めはご覧の通り!松山市街地が一望できますね!遠くには松山港や瀬戸内の島々も見えています。


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南西方向を見ると…小高い山があるのが分かります。あれが勝山で、山頂には松山のシンボル「松山城」の天守閣が見えています。『湯築城』が廃城になったあとは、松山の中枢はあちらへと移されました。ここ『湯築城』にあった建物も、いくつか松山城へと移築されたようですね。こうして見ると…かなりの距離ですけどね?

 

いかがでしたか?道後温泉の温泉街からすぐのところにある『湯築城跡/道後公園』!温泉街からもすぐですので、朝のお散歩に最適です。

 

道後温泉に宿泊なさった際は…ぜひ『湯築城跡/道後公園』にも足を運んでみてください。

 

湯築城跡』へのアクセス/駐車場/所要時間

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湯築城跡/道後公園』は、道後温泉の温泉街南方に位置しています。

 

伊予鉄道後温泉駅からは徒歩5分かからない距離にあります。駅前を出てすぐに見えてくる小高い丘や堀のある公園が『湯築城跡/道後公園』になっています。

 

お車の場合は、松山ICから20-30分ほど。入り口近くに有料駐車場がありますのでご利用ください。

 

公園内をぐるっと散策だけでしたら30分ほどあれば充分です。園内にある資料館も合わせてご見学なさる場合は、45分ほどみておくと良いでしょう。

 

【愛媛香川ひとり旅】旅行記2日目。道後温泉のお宿をチェックアウトして、道後温泉周辺の観光をしています。かつて海賊大名・河野氏の居城であった湯築城跡の見学を終えたら、すぐ近くにある神社へ参拝に行きました。次回もお楽しみに!

 

湯築城跡/道後公園』の基本情報

アクセス

伊予鉄城南線 道後温泉駅より徒歩5分

松山自動車道 松山ICより20分

 

営業時間

24時間自由

展示施設は9:00-17:00

 

定休日

園内は年中無休

展示施設は毎週月曜日、年末年始休

 

入場料金

無料

 

駐車場

有料駐車場あり

 

アドレス

愛媛県松山市道後公園1-4

089-941-1480