初夏の『伊吹山』は車で登れる天空のお花畑！
日本の美しい風景。その秘訣は「四季」にあります。春は花が咲き乱れ、夏には山や海がきらめき、秋は紅葉で真っ赤に燃え、冬は白銀の世界が広がる。
日本には、その季節にしか出会えない素晴らしいスポットがあります。その季節にその場所を訪れたものだけが出会える風景は、やはり格別です。
毎週月曜日は、そんな特定の季節にしか見ることができない【季節限定の絶景スポット】を毎週ひとつずつご紹介します。
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊！旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
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毎週月曜日は旅人サイファ厳選【季節限定の絶景スポット100選】と題して、毎週1ヶ所ずつ、その季節ならではのおすすめスポットをご紹介しています！
『伊吹山』のおすすめポイント
岐阜県と滋賀県の県境に悠然とたたずむ巨大な山が『伊吹山』です。標高は1377m、日本百名山にも選ばれている秀峰です。関ヶ原や米原駅付近で、新幹線の車窓からでも存在感がありまから、ご覧になった方も多いはずです。
ヤマトタケルは、景行天皇の子で仲哀天皇の父君と知られる日本神話の英雄です。彼は、南国の熊襲や東国の蝦夷を討伐した後、尾張国(現在の愛知県)で結婚生活を送っていました。
静かな生活を送っていたヤマトタケルのもとに、隣国・美濃国(現在の岐阜県)の伊吹山に、荒ぶる神がいるという報告が寄せられます。ヤマトタケルは、その伊吹山の荒ぶる神を退治しようと伊吹山へと向かいますが、そこで出会った猪神の怒りによって、大氷雨に打たれ瀕死の状態となります。やがて、伊勢国(現在の三重県)の亀山まで逃げたところで命を落としてしまいます。
ここ『伊吹山』は、そんなヤマトタケル伝説のゆかりの地。山頂の祠には、ヤマトタケルも祀られています。
そんな『伊吹山』は現在、山頂直下の九合目まで車道が付けられており、それほど苦労せずに登頂することができる山になっています。
山頂からは、濃尾平野や琵琶湖を一望することができ、絶好の展望スポットとしても知られているのですが…実はもうひとつの顔も持っています。
それが…色とりどり高山植物に囲まれた「花の山」です。
『伊吹山』のベストシーズン
『伊吹山』は四季折々美しい姿を見せてくれますが…最もおすすめなのが7月半ば～8月上旬にかけて広がる、高山植物のお花畑です。
日本国内の名だたる名山の中でも、標高1377mと決して高くない『伊吹山』。しかし、日本海と太平洋をつなぐ回廊沿いにあるこの山は、特に冬季に非常に厳しい環境にさらされます。
実はここ『伊吹山』は、たった1日で11m82cmの積雪を記録したこともある豪雪地！この1日で11mという積雪量は世界記録とされています。
そんな過酷な状況で育つのが…通常は標高2000m以上でしか育たないとされている高山植物の数々です。
7月半ばになると、それまで土の下で堪え忍んでいた植物たちが一斉に芽吹き、まるで天国かのようなお花畑を作るんです！色とりどりのお花たちが作り出す風景は…圧巻ですよ！
『伊吹山』へのアクセス/駐車場
『伊吹山』は、標高1377mという堂々たる山ですが…意外と一般観光客でも登りやすい山になっています。
その秘訣が、伊吹山9合目まで伸びる「伊吹山ドライブウェイ」！なんと車で標高1260mまで上がれてしまうんです。終点には「伊吹山スカイテラス」があり、軽食を頂くこともできます。
伊吹山ドライブウェイの終点からは、山頂まで最短コースで20分ほど。ぐるりと周遊しても60分ほどで散策することができます。
「伊吹山ドライブウェイ」の入口へは、名神高速道路の関ヶ原ICから10分ほどのところにあります。
『伊吹山』を訪れる際のおすすめお宿
グランドメルキュール琵琶湖リゾート＆スパ（旧ホテル＆リゾーツ 長浜） 宿泊予約【楽天トラベル】
『伊吹山』を訪れる際におすすめのお宿は、滋賀県側の長浜市にある「グランドメルキュール琵琶湖リゾート＆スパ」です。琵琶湖畔にたつ大型のリゾートホテルで、滋賀県では貴重な天然温泉までも完備しています。
「グランドメルキュール琵琶湖リゾート＆スパ」から伊吹山ドライブウェイ入口までは30分かかりませんので、ホテルでのんびりと過ごしてから出発しても充分楽しめます。また、夕方まで伊吹山の絶景を楽しんでからでも、すぐにホテルに戻れるのも嬉しいポイントですね。
『伊吹山』の基本情報
アクセス
ドライブウェイ営業時間
春季：8：00-20：00
夏季：3：00-21：00
秋季：8：00-20：00
晩秋期：8：00-19：00
定休日
4月半ば～11月末
※期間中無休
ドライブウェイ料金
普通車3140円
駐車場
山頂無料駐車場あり
アドレス
0584-43-1155
