『熊野本宮大社』は導きの神様・ヤタガラスゆかりの神社!初詣参拝レポート!
世界遺産の構成要素のひとつ!【熊野本宮大社】は全国の熊野神社の総本社!導きの神様「八咫烏」ゆかりの神社を参拝レポートします!
筆者紹介
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こちらの記事は【ぐるっと紀伊半島一周旅行記】よりシリーズでお届けしております。
『熊野本宮大社』の歴史
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素のひとつ『熊野本宮大社』は、全国-000を超える熊野神社の総本社とされている神社です。
新宮市の「熊野速玉大社」、那智勝浦町の「熊野那智大社」と並び、「熊野三山」のひとつにも数えられています。
御祭神は…
- 家津美御子
- 速玉大神
- 牟須美大神
で、熊野三山の神社でそれぞれ統合して祀られています。
このうち『熊野本宮大社』の主祭神は家津美御子で、これは日本神話におけるスサノオノミコトと同一神であるとされています。
熊野信仰は、修験道を通じて仏教と密接に関わっていました。つまり、神仏習合の象徴的な場所でもあるんです。神社でもあり寺院でもあったんですね。
明治時代までは、主祭神の家津美御子(スサノオ)は阿弥陀如来の化身として同一視されていました。そのため、ここ熊野一帯は「浄土」と捉えられ、古来多くの皇族たちがこの地を訪れることになりました。特に源平時代を生きた後白河法皇は、その生涯で30回以上もここ熊野の地を訪れていると伝わっています。
ここ『熊野本宮大社』の創建は、古代崇神天皇の時代にまで遡ります。ここ熊野の地に、神の御霊が降臨されたことで社殿が作られました。もともとは熊野川のすぐ近く、現在大鳥居が建てられいる「大斎原」に、上四社/中四社/下四社と12の社殿が建てられていましたが、明治時代に起きた大洪水で流されてしまいます。
その災害の際に辛うじて残った上四社を、川から離れた高台に移して新たに社殿を作ったのが、現在の『熊野本宮大社』がある場所です。
ちなみに、ここ『熊野本宮大社』の遣いといえば…3本足の烏「八咫烏」です。八咫烏は、神武天皇が熊野に上陸した時に出迎えて、水先案内人を務めた導きの神様。
旅を導く…という意味で、実は筆者のアイコンのモチーフとさせていただいている神様なんですよー!
『熊野本宮大社』の見どころ
2024年1月1日。この年の初詣は世界遺産でもある『熊野本宮大社』に参拝に参りました。
さすが、全国3000を超える熊野信仰の総本宮!初詣の参拝客もとてもたくさんいらっしゃいますね。この日は神社手前の大日山トンネルから2.5kmほど駐車場に入る渋滞が発生していました。初詣の場合は、できるだけ朝早くか夕方近くに訪れる方が良さそうですね。
境内には、導きの神様・八咫烏がたくさん!その由来も詳しく書かれていました。
熊野では人足島を神の使者と言われています。三本足とは熊野三党(宇井、鈴木、榎本)を表わすとも言われ、当社では主祭神家津美御子大神(素戔男尊)の御神徳である仁知勇、又は天地人の意をあらわしています。
鳥は一般に不吉の鳥とされてきているが方角を知るので未知の地へ行く道案内や、遠隔地へ送る使者の役目をする鳥とされており、熊野の地へ神武天皇御東征の折、天皇が奥深い熊野の山野に迷い給うた時、八咫烏が御導き申し上げたという意があります。
境内には、八咫烏のポストもあります。これがなかなか格好良い!このポストの裏側にあるは多羅葉の木です。多羅の葉は、裏側に爪などで文字を書けるので「葉書」の起源ともなったとも言われています。
おみくじも、八咫烏モチーフのかわいいものがたくさん!
我が家の息子は金色に輝く八咫烏おみくじをいただいていました。ちゃんと三本足が描かれています(笑)
そうそう。この八咫烏は、日本サッカー協会のエンブレムにも採用されているってご存じでしたか?
これは、いくつかの理由があるようです。
・ゴールへ導くという神威にあやかって
・蹴鞠の名人藤原成道が熊野参詣に訪れていた
・日本初のサッカーチームを作った中村覚之助が那智勝浦町出身だった
特に、中村覚之助氏の存在は大きかったようで、29才で若くして亡くなった彼の功績を讃えて、ゆかりのある「八咫烏」をシンボルマークに採用したと伝わります。
さて、階段を上りきったところで、ようやく参拝です。ここ『熊野本宮大社』には5つの本殿が設けられています。神門をくぐって正面にあるのが本殿で、家津美御子大神(スサノオ)をお祀りしています。
まずはここで二礼二拍手一礼。新しい一年の前途を祈願します。
①証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神(素戔嗚尊)②中御前(結宮・第二殿) 速玉大神
③西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
④東御前(若宮・第四殿) 天照大神
⑤満山社 結ひの神(八百萬の神)
『熊野本宮大社』には5つの社殿が並んでおり、参拝の順番も決められています。まずは、正面の本宮へ、その次に向かって左手の2つの結宮が合祀されている相殿へ、その次に天照大神の祀られている若宮へ。
参拝を終えて、境内を見学すると、面白いことが分かります。不思議なことに、ここ『熊野本宮大社』には、妻入りと平入りの社殿が混在しているんですよね。
※参考
本殿(家津美御子大神)と、第四殿(天照大神)は屋根が正面に対し垂直な妻入り建築なのに対し、イザナギ・イザナミをお祀りする相殿は平入り。屋根の向きが90度異なるものが並んでいるのも珍しい形ですよね。
しかも最も大きな社殿は、イザナギ・イザナミを合祀する相殿です。本来の本宮よりも大きいのも、珍しい形ですね。
これらの社殿は、明治22年に熊野川の大氾濫を逃れてこの地に移されたもので、国の重要文化財の指定を受けています。時間があれば、本来の鎮座地である川縁の大斎原へも足を運んでくださいね!
『熊野本宮大社』へのアクセス/駐車場/所要時間
『熊野本宮大社』は、近くに鉄道駅がないために少々アクセスが大変です。
公共交通機関ご利用の場合は、JR新宮駅から路線バスで60分か、JR紀伊田辺駅から路線バス120分でのアクセスになります。なかなか乗り応えがありますので、予め準備を整えてお越しください。
お車の場合は、新宮市中心部からおよそ45分。名古屋方面からは、熊野尾鷲道路の熊野大泊ICから60分ほどです。境内すぐ近くには大きな無料駐車場がありますので、そちらをご利用ください。
参拝の所要時間はおよそ30分。少し山を登ることになりますので、歩きやすい靴で行く方が良いでしょう。
【年末年始ぐるっと紀伊半島一周旅行記】4日目。この日は1月1日です。この後は、熊野那智大社を参拝してから、この日の宿泊地、白浜温泉へ向かいます。次回もお楽しみに!
『熊野本宮大社』の基本情報
アクセス
熊野尾鷲道路 熊野大泊ICより60分
営業時間
8:00-17:00
定休日
年中無休
参拝料金
参拝無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
0735-42-0009