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【奈良】なぜ奈良には鹿がいる?世界遺産『春日大社』は奈良の象徴!

春日大社』は藤原一族の氏神さま!鹿の由来もここから!

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奈良公園の最奥地、若草山の麓に鎮座する『春日大社』は藤原一族の祖先神を祀る、世界遺産の神社です。実は奈良にたくさんの鹿が歩いているのも…この神社から由来するんですよ。

 

筆者紹介

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こちらの記事は【紅葉の京都奈良旅行記】よりシリーズでお届けしております。
 

 

春日大社』の歴史

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天智天皇の片腕として活躍した中臣鎌足を祖とする藤原氏は、奈良時代から平安時代にかけて朝廷を牛耳った貴族一族です。2024年の大河ドラマ「光る君へ」でも登場人物の8割が「藤原氏」ですからね(笑)

 

現在、世界遺産に登録されている『春日大社』は、奈良時代に作られた藤原一族の氏神さまです。

 

主祭神は、四柱の神を総称して「春日神」としています。

 

ここ『春日大社』の創建は神護景雲2(768)年のこと。当時の天皇であった称徳天皇の勅命により建てられたと伝わっています。

 

その後は、お隣にある藤原氏の氏寺「興福寺」と一体となって発展しました。当時は神仏混淆が当たり前でしたからね。

 

都が平城京から京都平安京へと移された後も当社は栄え、『春日大社』の例祭である春日祭は、賀茂神社葵祭石清水八幡宮の石清水祭とともに三勅祭の一つとして行われています。

 

その後は、平安時代平清盛と対立したために焼き討ちに遭うなどしましたが、本殿主要部などはからくも火の手を逃れ、現在も国宝として残されています。

 

春日信仰は貴族だけでなく庶民からも篤く敬われ、多くの灯籠が寄進されました。現在残っているものだけでも、石灯籠2000基、釣り灯籠1000基と、日本一多くの灯籠を抱える神社となっています。

 

春日(かすが)の由来もここ!

そうそう。現在は「春日」と書いて「かすが」と読むのは、当たり前になっていますが…これって本来の読み方ではありませんよね。「春日」は本来「はるひ」「しゅんじつ」です。

 

これ、今では当たり前のように読んでいますが、実は枕詞に由来する特殊読みの一例です。

 

古来の歌の用法では「春日の~」と読んだら、次は「霞処(かすが)」と続ける常識がありました。このルールから、いつの間にか「春日=かすが」へと変わっていったのです。

 

同じような例えに

「飛ぶ鳥の~=明日香」

「初瀬の~=長谷」

も似たような経緯でそう読ませるようになったとか。

 

奈良公園に鹿がいるのも『春日大社』が由来!

現在の奈良観光の中心地は、ここ春日大社興福寺東大寺などがあつまる奈良公園一帯です。

 

しかし…本来、奈良時代の中心地はもっと西よりの平城宮周辺のはず。本来、春日大社などが集まる奈良公園あたりは、奈良の都でも東の外れに過ぎなかったはずなんですけどね。なぜか現在は奈良の中心と目されています。不思議なものですね。

 

ちなみに…奈良公園といえば鹿ですが、それも鹿がここ『春日大社』と神の使いとされたことに由来します。伝説によると…主祭神のひとつ武甕槌命が、白い鹿に乗ってやって来たからとされています。

 

現在、奈良公園周辺には1000頭を超える鹿が生息しているとされますが…実は彼らは野生動物!決して飼育されているものではないんです!

 

この奈良公園の鹿は天然記念物にも指定されています。古来より、貴族の参詣が多かった『春日大社』ですが、彼ら貴族も、奈良で鹿に出会うと、わざわざ輿から降りてご挨拶をしたというから驚き!それ以来、奈良の鹿はお辞儀することを覚えたとか(笑)

 

奈良公園の鹿たちは、完全に彼ら任せで放牧されているため、どこへ行くかも鹿の自由になっています。ある調査によると…生駒山地を越えて、大阪御堂筋で保護された個体もあったとか!

 

春日大社』の見どころ

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奈良公園を抜けた最も奥に『春日大社』は鎮座しています。周囲は鬱蒼とした森に囲まれ、明るい奈良公園のイメージとは一変します。

 

参道の両側には、寄進数日本一ともいわれる石灯籠が並び、非常に厳かな雰囲気を作っています。


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参道を上り詰めると…『春日大社』の表門に当たる南門が見えてきました。赤く塗られた壮大な楼門ですね。


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一礼をして門をくぐります。この日も多くの参拝者で賑わっていました。外国人旅行者の姿も多く見られましたよ。


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境内にも…『春日大社』のシンボル!鹿さんが。奈良の鹿は野生動物ですから、境内も自由に出入りしています。元々はここ『春日大社』の神獣ですからね。


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南門の正面に、参拝所が作られています。なんと…無料で参拝できるのはここまで!現在は、ここから先へ入るには、「本殿特別参拝」の手続きをしなければならないんです。以前は本殿までいけたんですけどねぇ。神社でさえも有料になってしまう…これも時代でしょうか。


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この日は少し先を急いでいたので…本殿までは行かずに無料の参拝所でお参りさせていただきました。神社はほとんどが無料で参拝できたのですが…有料化されるところが増えていますね。


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もちろん本殿前まで進んで参拝なさる方がおすすめですが、無料エリアだけでも『春日大社』を楽しむことは可能です。お時間に合わせて、ご検討なさってください!

 

春日大社』へのアクセス/駐車場/所要時間

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春日大社』は、奈良公園の最も東側、東大寺興福寺の奥に鎮座しています。

 

近鉄奈良駅から歩くこともできますが、登り坂の上30分近く歩かねばなりません。JR奈良駅近鉄奈良駅から路線バスが出ていますので、そちらをご利用になり、帰り道を歩いて散策なさる方がおすすめです。

 

お車の場合は、奈良市の中心部より10分ほど。高速道路ご利用の場合は、京奈和自動車道の木津ICから30分です。

 

春日大社の敷地内に、参拝社用の大きな有料駐車場が設けられていますので、そちらをご利用ください。

 

春日大社』は、無料参拝エリアと有料参拝エリアに分けられています。無料エリアのみでしたら、15分ほどあれば参拝できます。有料エリアまで入られる場合は、30分ほどみておくと良いでしょう。

 

【紅葉の京都奈良旅行記】2日目。この日は奈良方面のスポットを中心に巡っています。世界遺産のひとつ『春日大社』の参拝を終えたら、この日の予定は完了!京都のお宿へと戻りました。次回は3日目の様子をお届けします。お楽しみに!

 

春日大社』の基本情報

アクセス

近鉄奈良線 近鉄奈良駅より徒歩25分

JR奈良線 奈良駅より路線バス

京奈和自動車道 木津ICより20分

 

参拝時間

6:30-17:30

※ご本殿特別参拝9:00-16:00

 

定休日

年中無休

※ご本殿特別参拝は不定期に参拝不可日あり

 

参拝料金

無料

※ご本殿特別参拝500円

 

駐車場

参拝者用有料駐車場あり

 

アドレス

奈良県奈良市春日野町160

0742-22-7788