『御嶽山』山頂直下から鑑賞するご来光レポート！
登山の醍醐味のひとつが…翌朝に眺める日の出の風景！自らの足で登ったものだけが見ることが許される絶景！それが「ご来光」です。
筆者紹介
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こちらの記事は【木曽御嶽山登山記】よりシリーズでお届けしております。
御嶽山からのご来光レポート！
2023年8月。筆者は標高3067mの『御嶽山』登山へチャレンジしました。
今回の行程は、前日夜に東京を出発して車中泊。翌日、登山口から登りはじめて山頂の山小屋で一泊。さらにその翌朝、登山口まで下山する…という行程です。
筆者はこれまで、南北アルプスをはじめ3000m級の山々に登ってきました。そして、いくつもの山小屋に宿泊して来ましたが、やはり稜線に建つ山小屋は素晴らしい！
なにせ、一歩小屋を出ればそこは別世界！天気が良ければ、常時鳥肌が立っぱなしなくらいの大眺望が広がる！完全な非日常を楽しめるのが稜線の山小屋最大の魅力です。
今回は御嶽山の山頂直下、標高20905mのところにある「ニノ池山荘」から鑑賞したご来光をレポートします！
午前3:30
山小屋の朝は早い。まだ日も昇っていない午前3時頃。早発ちのグループは出発に向けて準備をはじめます。
その物音で目を覚ました我々も、のんびりと布団から出て…いそいそと準備をはじめました。
ふと窓の外をみると…うっすらと白みはじめている！？慌てて同行者を起こし、ご来光鑑賞へと飛び出しました。
午前4:30
8月とはいえ、標高3000mの高所。風も吹いているため非常に寒い！フリースの上にレインジャケットを着込んで山小屋の外に出ます。
ここニノ池山荘は、東側斜面に建てられているため、ご来光鑑賞には最適！日が昇る方向の展望が非常に良いことでも知られています。
小屋の裏手は展望台になっており、通常は立ち入り禁止エリアのようですが、宿泊者は自由に立ち入って良いとのことでした。
ご来光ポイントに着くと…既に辺りは白みかかった黎明の世界。東側の地平線がうっすらと赤みを帯びています。いや…毎度のことながら、ご来光を見る瞬間は「宇宙」を強く感じますね。
周囲は風の音だけが聞こえる静寂の世界。東の空の赤みが少しずつ強くなってきました…。眼下には木曽町や開田高原が広がっている方向です。谷間にわずかに雲海が出ていますね。
視線を北に向けると…珍しい滝雲が出ているではありませんか！雲が尾根を駆け降りるように流れています！なんと美しい！
ちなみに、正面右中ごろに見えているのが、3026mの「乗鞍岳」、そのさらに右手にツン！と頭を尖らせているのが3180mの槍ヶ岳です！素晴らしい展望ですね…。
そうこうしているうちに…東の空が真っ赤に燃えるように染まってきました…。
午前5:00
あ！！！
ついにその瞬間です！真ん丸の太陽が…その姿を現しました！！これぞご来光！日の出の瞬間です！
振り返って見ると、昨日登ってきた御嶽山が太陽の光を浴びて真っ赤に染められています。なんとも美しすぎるモルゲンロート！ここまで見事に赤く染まる光景ははじめてかも！
午前5:30
やが…早朝にしか見られない黎明ショーも終わり！気が付けば頭上には青空が広がっていました。
昨日の大雨が嘘のよう！くっきりとした青空が…ちょっと合成したみたい(笑)
やはり山は夕方と早朝が美しい！一度でもこんな風景を見ちゃうと…もう山の魅力からどっぷりハマって抜け出せなくなりますよ！ぜひ一度…ご来光チャレンジしてみてはいかがですか？
【木曽御嶽山登山記】3日目。この後は、朝ごはんをいただいてから出発！この日は三ノ池を周りつつ、おんたけロープウェイ方面に下山します。次回は絶景三ノ池と下山記をレポートします。お楽しみに！
