国道脇にドン!『熊の湯』はまさに秘湯!
ウトロ側から知床横断道路を走り、知床峠を下ること10分。突如現れる温泉の香り!そこにはまさに「秘湯」と呼べる温泉がありました!
筆者紹介
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・こちらの記事は【北海道 道東ひとり旅】シリーズよりお届けしております。
『熊の湯』の見どころ
『熊の湯』は、知床羅臼の山の中。知床峠近くの国道沿いに存在する、知る人ぞ知る秘湯です。なにせ…そこにあるのは簡易な脱衣場と湯船のみ!受付すらなく24時間入浴自由というワイルドな温泉スタイル!地元の方々が大切に守ってきた…宝とも言える温泉なんです。
世界自然遺産・知床半島を横断する唯一の道路が国道334号線です。通称「知床横断道路」と呼ばれるこの道は、深い雪のために、晩秋から春のおよそ6ヶ月間は通行止めになるという幻の峠道でもあります。最高所の知床峠からは、雄大な羅臼岳を望む展望スポットにもなっています。
そんな知床峠から南の羅臼町側へ下ること…およそ10分。5月も半ば過ぎというのに、道端にまだ雪の残る峠道で車を走らせていると…とこからかほのかに硫黄の香り…?
周囲を窺いながら車を減速させると…何台か車の止まっている駐車スペースを発見!傍らには『熊の湯』と書かれた看板も発見!どうやら温泉があるようですね!
熊の湯の前身は純天然の露天風呂で、名前は付近に熊が出没した事や、上流に熊越の湯がある事などで命名されました。昭和53年に露天風呂(現在の女湯)を設置した後、町民有志の愛好会により現在の形に拡充され管理運営されています。
え。なにそれ気になる!と…いうことで偵察してみることに。
どうやら温泉は川を渡ったその先にあるようですね。駐車場のすぐ隣には立派な橋が架けられています。この橋も…地元の有志さんたちによって作られたんですかね?さすがに違うか…?
橋を渡ると左手に小屋のような建物が見えてきました。どうやらあれが『熊の湯』のようです。アプローチもきちんと整備されていますので、サンダル履きでも問題なくアクセスできました。
近づいてみると、なかなかしっかりした温泉小屋になっています。手前側に女湯、向こう側に男湯があるようですが…
うーわっ!すっげ!
男湯は囲いも一切なしのワイルドなスタイル!ドン!と湯船があるだけです!
地元のお父さんが入っていたので…ルールを聞いていっちょ入らせていただきました!
男湯は脱衣場も簡素!あるのは荷物置き場のみ!正面には「熊の湯入浴十ヶ条」の注意書がデカデカと書かれています。地元の有志さんたちたけで運営されているようなので…迷惑かけてはいけませんね。基本的に無料で入って良いのですが、清掃等は有志さんたちがボランティアでなさっているとのこと。寄付金箱がありましたのでそちらにわずかばかり小銭を入れさせていただきました。
ちなみにここ『熊の湯』にはシャワーはおろか洗い場すらもありません。地元のお父さんは…湯船の傍らで掛け湯しながらゴシゴシと身体を洗い始めました(笑)
こちらも掛け湯をしてから湯船へ!
うわ!あっつ!!
この温泉は、涌き出る源泉をそのまま掛け流しにしているようで、時期によって温度も異なるそうです。湯温が高い時は45℃以上にもなるとか!そりゃ熱いわ!近くに水を加えられるホースがありますが、ここは我慢!入っては出て、また入っては出てを繰り返して…ようやく身体が小慣れてきました。
『熊の湯』は硫黄の香りがする白濁の掛け流し!湯船には湯の華も舞っていましたので新鮮&濃厚な証拠でしょう!いやはや…すごい温泉に出会ってしまった!ご馳走さまでした!
『熊の湯』へのアクセス/駐車場
『熊の湯』は、知床横断道路と呼ばれる国道334号線沿いに位置しています。この知床横断道路は、毎年11月初旬から翌年4月末まで通行止めになる、日本一開通期間の短い国道とも言われています。
お車の場合は、北側の斜里町ウトロから30分、南側の羅臼町からですと20分ほど走らせると到着します。国道沿いに案内板もありますし、駐車場もありますのですぐに分かるはずです。なお、冬季閉鎖期間中は、ウトロ側からアプローチすることができませんのでご注意ください。
なお、こちらへは公共交通機関でアクセスするのは困難です。お車(レンタカー)でアクセスするか、羅臼町の道の駅あたりからタクシーをご利用ください。
【北海道 道東ひとり旅】最終日。知床横断道路を越えた羅臼町で出会った素晴らしい温泉を堪能しました!次回は羅臼の町と北方領土・国後島を一望できるスポットに立ち寄ります。お楽しみに!
『熊の湯』の基本情報
アクセス
中標津空港より車で90分
道の駅羅臼よりタクシー
営業時間
24時間自由
※夜間注意
定休日
年中無休
※冬季注意
入場料金
無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
0153-87-2162