こんにちは、旅人サイファです!
毎週日曜日はその時起こっていることをリアルタイムで執筆する『週末雑感』です。
オミクロン株の感染拡大が止まりません。
1/29(土)は全国で8.4万人もの新規感染者が報告されました。ただし、今のところ重症者や死亡例は低く抑えられているのは幸いです。これも高いワクチン接種率のおかげでしょう。
しかし…現在筆者が危惧しているのは「濃厚接触者」の扱いです。筆者の職場は決して大きな会社ではございませんが、それでも濃厚接触者が部内5名、部外にもそれ以上の数が報告され自宅隔離をしています。
今や右を向いても左を向いても「濃厚接触者」だらけ!特にファミリー層は、家庭内に1人陽性者が出ると、そこで生活する全員が「濃厚接触者」と指定されるため隔離対象者が飛躍的に増えていきます。
そこで、少し調べてみました。今現在、いったいどれだけの人間が隔離を強いられ、社会活動を制限されているのか?
データ
① 期間は感染者が増え出した今月1/10から1/29まで
② 全国の新規感染者数(厚生労働省発表データ)
③ 推定濃厚接触者数(少なく見積もって3倍と試算)
④ 1日あたりの隔離対象者数
⑤ 隔離期間(10日間)ごとの隔離者累計
こちらがその推移データです。
例えば1/10(月)
新規感染者は5,635人
推定濃厚接触者は少なく見積もってその3倍、16,905人
両者を合計した隔離対象者は22,540人
この人々が10日間隔離
これが、直近1/29(土)になると
新規感染者84,937人
濃厚接触者が推定254,811人
両者を合計した隔離対象者は339,748人
隔離期間10日間の対象者を累計すると…2,662,152人
なんと!少なく見積もっても『266万人以上』が陽性または濃厚接触者として指定され、入院やホテル療養、自宅待機を命じられている計算になるのです。
これ、陽性者1人あたり3名の濃厚接触者がいると仮定しての計算です。学級内や職場内でクラスター発生すると濃厚接触者は3倍では収まりません。
266万人もの国民が、社会生活を制限されている…。これで社会経済が回る訳がありません。これに加えて、保育園幼稚園の閉園、小学校の学級閉鎖などによって、自宅から出られないママさんパパさんもかなりの数にのぼっています。
これだけ重症者を抑えられていること、そして国民の大多数がワクチン接種を終えていることを鑑みると…現在の濃厚接触者や隔離対象者への処置は過剰ではないでしょうか?
政府もようやくその愚策に気付きつつあるようで、ここにきてようやく隔離期間の短縮に舵を切りました。1/28になって、以下のような通達を出しています。
陽性者の隔離期間は10日間で変わらずですが、濃厚接触者の隔離期間は7日間で良いという通達を出しています。(ちなみに医療従事者他エッセンシャルワーカーはさらに短い5日間)
国民の命を守るという大前提は理解できます。しかし、リスクの低い方へ低い方へ…安全策ばかりに傾倒していては、社会は疲弊するばかり。ワクチン接種済みの人は隔離期間を短縮するなどの情勢を見た判断をして欲しいところです。
なお感染者は悪人ではありません。感染してしまった個人や濃厚接触者を責めるつもりは毛頭ありませんし、隔離者も辛い思いをしています。
ただ、これだけ濃厚接触者ばかりの中、運良く(悪く?)残された人々だけで懸命に社会を支えています。残された人々へ『休まず頑張ったで賞』なりの報償金でも出してくれれば、彼らも報われ、モチベーションも保てるんですけどね?
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