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【京都】織田信長の菩提寺!『大徳寺総見院』特別拝観レポート!

大徳寺総見院』は信長の菩提寺!通常は非公開の塔頭寺院を拝観レポート!

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本能寺の変で命を散らした織田信長。そんな信長の菩提を弔うために豊臣秀吉が建立した寺院がここ『大徳寺総見院』です。時代小説などで秀吉が後継者である三法師を肩に載せて葬儀を行ったのが…ここ!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【】よりシリーズでお届けしております。

 

 

大徳寺総見院』の歴史


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京都紫野にある臨済宗総本山の大徳寺。現在も禅寺として修行に励むお坊様の姿が見られる寺院です。大徳寺の敷地内には数多くの塔頭が軒を連ねており、多くの戦国武将が帰依していたことでも知られています。

 

そんな大徳寺塔頭のひとつが『総見院』です。ここは、あの織田信長菩提寺として建てられた寺院で、信長一族の墓所も、ここ『総見院』内に置かれているんです!

 

総見院』は、創業当初は寺勢大いに隆盛し、広大な境内に多くの堂塔が建ち並んでいたとされています。しかし、明治初年に起こった廃仏毀釈運動の煽りを受けて…堂塔伽藍の多くの宝物が灰塵と化す大惨事を被ります。

 

しかし、各所からの援助を受けて大正年間に再興。本山に安置されていた織田信長像を迎えるなどして、見事に復興を遂げます。創建当時の建築はわすかにしか残されていませんが、、正門や土塀などに往事の雰囲気を感じることができます。

 

大徳寺総見院』の見どころ

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京都紫野にある大徳寺。境内の北側に建つ塔頭寺院のひとつが今回ご紹介する『総見院』です。

 

通常は非公開なんですが…不定期で行われる特別拝観期のみは内部拝観が可能なんです。今回は「秋の非公開文化財特別公開」の一環として内部に入らせていただきました。

 

早速受付で拝観手続きをします。すると、30分おきに本堂内で無料ガイドをしてくださるとか!それは嬉しい!ガイド開始まで15分以上時間がありましたので…先にぐるっと境内を拝観させていただきます。


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まずこちらが本堂です。こちらは大正時代になって再建されたもののようです。内部の様子はのちほど!


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本堂の脇には「掘り抜き井戸」が残されています。こちらは、創建当時からこの場所にあったようですね。後に、加藤清正朝鮮半島から持ち帰った石で補修したとか。


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井戸の中を覗き込むと…ご覧の通り。まだ水を満々とたたえていますね。落ちたら…こっわ!恐る恐る手を伸ばして撮影しました。

 

歴史の部分でも触れましたが、ここ『総見院』は明治時代に破壊されてしまっています。そのため、創建当時から残っている建築物はごくわずか。


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そのうちのひとつがこの鐘楼です。かつて秀吉が取り行った信長の葬儀の際にも、この地にあったもののようですね。


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また入り口の脇にある唐門と土塀も、創建当時から残されている文化財です。唐門特有の、優雅なカーブを描く破風が格式の高さを感じますよね。


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本堂の左裏手に進むと…織田信長一族の墓所(供養塔)が並んでいます。


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こちらも、一度破却されたものを修復したもののようです。


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ここ信長公一族の供養塔には、信長とその子供たちの墓石が置かれています。

 

  • 信長
  • 信忠(長男)
  • 信雄(次男)
  • 秀雄(信雄の嫡男)
  • 秀勝(四男)
  • 信高(七男)
  • 信好(十男)

 

あれ?疑問に思いませんでしたか?

三男 信孝

五男 勝長

六男 信秀

八男 信吉

九男 信貞

十一男 信次

…といった名前がありません。

 

どうやら、信長の子供たちのうちでも、秀吉に敵対した人物はここには列されなかったようなんですよね。柴田勝家らと組んで敵対した信孝などは、ここから省かれてしまっています。


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さて、境内をぐるりと一周します。本堂の右手奥には廻廊が作られており、裏手にある茶室への通り道となっています。

 

実はこの廻廊は隠れた見どころ!この廻廊の天井には、輿が収納されているんですが…この輿はここ『総見院』を語るうえで大変重要な一品なんです!詳しくはのちほど!


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総見院』境内には茶室が3つ作られています。これらも近代になって建てられたものですが、かつては秀吉主催の「大徳寺大茶会」では、ここ『総見院』の方丈で秀吉本人が茶を点てた…とも伝わっています。


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茶室と茶室の間に作られた小庭も美しいですね。茶室に入っての鑑賞はできませんが…茶室内から眺めると大層美しいことでしょうね。


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さて。境内をぐるりと回ったころ、本堂での説明が始まる時間になりました。靴を脱いで本堂へ向かいます。


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残念ながら本堂内は撮影禁止です。本堂には、重要文化財に指定されている「織田信長公木像」が安置されています。

 

この織田信長像こそが、ここ『総見院』のシンボルともいえるもの!高さ115cmの座像で、生前の信長の姿をよく伝えているとされています。

 

実は明治時代、廃仏毀釈の影響でここ『総見院』が破却された際に、この「織田信長公木像」も危うく火にかけられるところでした。

 

しかし、間一髪のところで運び出され、その後大徳寺本山で大切に保管されていたそうです。

 

この木像は、『総見院』が再建した際に変換されます。その時、貴人を運ぶのと同じように輿に乗せられてこの地へとやってきました。その輿こそが!先ほど廻廊に掲げられていた輿なんです!

 

本堂では、この木像の他にも貴重な文化財や建物の説明を聞くことができます。特別拝観中は30分おきに行われているようですので、ぜひ聞いてみてくだい。

 

大徳寺総見院』へのアクセス/駐車場

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総見院』は、大徳寺の境内にある塔中のひとつです。

 

京都駅からは、市営地下鉄烏丸線北大路駅から路線バスに乗り換えてのアクセスがスムーズてす。また時間はかかりますが、京都駅から206系統バスで直接アクセスすることも可能です。

 

お車の場合は、京都駅から堀川通を北上しおよそ30分。大徳寺の有料駐車場をご利用ください。

 

【紅葉の京都奈良旅行記】3日目。この日は京都市内の名所をめぐっています。大徳寺塔頭のひとつ『総見院』の拝観を終えたら…次は同じ大徳寺内の「興臨院」へと向かいました。次回もお楽しみに!

 

総見院』の基本情報

アクセス

京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅より市営バス

京都駅前より車で30分

 

営業時間

10:00-16:00

 

定休日

特別拝観期のみ

 

入場料金

大人800円

中高生400円

 

駐車場

大徳寺有料駐車場あり

 

アドレス

京都府京都市北区紫野大徳寺町59

075-231-7015(※京都春秋)