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【富山】立山黒部アルペンルートのクライマックス室堂を散策!『玉殿の岩屋』は隠れたパワースポット!

立山信仰はここから!『玉殿の岩屋』は立山開山の聖地で最高クラスのパワースポット!f:id:traveler-cipher:20221221121820j:image
標高2450mの立山室堂。ここは「立山黒部アルペンルート」のクライマックスであり、立山(雄山)への登山基地としてシーズン中は多くの旅人で賑わいます。

 

今回は、そんな立山室堂でも屈指のパワースポット『玉殿の岩屋』を中心に周辺のおすすめをご紹介します!

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は2022年10月末に訪れた【立山黒部アルペンルートモニターツアー】から2日目の記事をお届けしています。

 

 

いざ室堂へ!

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前日「弥陀ヶ原ホテル」に宿泊し、この日は朝のバスで、「立山黒部アルペンルート」の最高地点「室堂」へと向かいました。弥陀ヶ原から室堂まではおよそ15分ほど。高原バスがぐんぐんと標高を上げると周囲の世界は一変!進行方向右手には「薬師岳」、左手には「劔岳」といった名峰が姿を現します。車窓から風景を楽しんでいると、あっという間に終点室堂バスターミナルに到着しました。


この日は土曜日とはいえ10月末。冬季閉鎖期間ギリギリとあって、それほど混雑していません。気温も1桁まで下がるそうなので、防寒の用意をして室堂散策へ出発します。


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ターミナル出口へ向かう階段には、ある銅像が置かれています。この人は「佐伯有頼」という人物で、いまに続く立山信仰の創始者です。彼が、ここ立山を開山しなければ、我々がこうやって足を踏み入れることもなかった…かもしれません。この人物、この記事でまた登場しますのでご記憶くださいね。

 

室堂平を散策

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さて、ネイチャーガイドのN氏の案内のもと、室堂散策がスタートします。真正面に見えるのが立山(雄山)3003mです。そういえば10年ほど前に、あそこから立山/真砂山/別山と縦走したことを思い出しました。あの日は8時間くらい歩いたなー。


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室堂一帯は石畳が敷かれているためとても歩きやすく整備されています。辺りの風景はもう冬の風景ですね。あとは雪が降り始めるのを待っているうな状態。実際、この日の翌日には大雪で白銀の世界になったそうですよ。

 

この写真の中央に、いくつか建物が見えるかと思いますが、あそこがいわゆる「立山室堂」です。あの建物の裏手に、今回目指す『玉殿の岩屋』があります。

 

室堂小屋は重要文化財

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10分ほど歩くと、先ほど見えていた「立山室堂小屋」に到着します。実はこの小屋…日本国内現存最古の山小屋!ちゃんと重要文化財にも指定されている貴重なものなんです!

 

この「立山室堂小屋」は、1726年に建てられた北室と1771年に建てられた南室から成っていますが…厳冬期には10mもの積雪がある立山の山頂で、300年近くこの姿を保っているというのが驚異的です!しかも、1985年頃までは現役の山小屋として機能していたそうで、内部は板作りの簡素なものです。最盛期は、ここに150人近くが寝泊まりしたと伝わっていますが…いやいや!ぎゅうぎゅう詰めすぎるでしょ!撮影は禁止ですが中に入って見学できますので、ぜひ足を踏み入れてみてください。


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なお「立山室堂小屋」は現在「室堂山荘」として、お隣で立派な建物に姿を変えて営業を続けています。考えてみれば、もう数年山小屋に宿泊してないなあー!

 

『玉殿の岩屋』へ!

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さて、今回目指す『玉殿の岩屋』は、ここ立山室堂小屋の裏手、崖下にひっそりと存在しています。案内板と細い道が付けられているので迷うことはありませんが、ほとんど人が立ち入らないので歩いてると不安になるかも?

 

途中、ちょっとしたアップダウンを越えつつ進むこと10分少々。左手の岩場がぽっかりと穴を開けています。この洞窟が、立山のはじまりの地『玉殿の岩屋』です!洞窟が2つありますが、正しい岩屋は奥側のようですので、お間違えないように!


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内部はお地蔵さまが祀られ、祠のような雰囲気になっています。内部にも入れますが…無数の仏さまとしんとした空気感にトリハダを覚えるほど!ここ!こここそが、立山開山の聖地『玉殿の岩屋』なんです!

 

なぜここが聖地になっているか?立山の開山伝説にはこう書かれています。

むかしむかし、この立山に佐伯有頼(さえきありより)という少年がいました。ある日、有頼は父が大切にしている白鷹をこっそり持ち出し鷹狩りへでかけました。ところが、白鷹は急に有頼の手をはなれ、空高く飛び立ってしまいました。有頼は白鷹を必死で追いかけました。こずえにとまったところを捕まえようとしましたが、そこに突然一匹の熊があらわれ、おどろいた白鷹はふたたび逃げてしまいました。

 

「憎き熊め!よくも父の白鷹を逃がしたな!」

 

怒った有頼は、熊めがけて矢を放ちました。矢はみごと胸に命中。熊は傷口から血を流しながら山の奥へと走り去っていきました。


有頼は地面に点々と落ちた血を目印に何日も熊を追いかけ立山の奥深くへと進んでいきました。ついに、熊が立山頂上近くの岩穴に逃げ込んだことをつきとめました。「今度こそは…」有頼は、岩穴に踏み込みました。しかし、中にいたのは熊ではありませんでした。


そこには、金色に輝く阿弥陀如来が立っていました。よく見ると、その胸には有頼が射た矢がささっています。

 

阿弥陀様に向かって弓を引いたのか…!」

 

呆然とする有頼に、阿弥陀様が言いました。「白鷹も熊も、すべてはお前にわたしの思いを託すため。この尊い山に多くの人が信仰をささげられるよう、お前は僧になってこの山を開きなさい」お告げを受けた有頼は感激し、名を慈興と改めて立山開山にその一生をささげました。

立山黒部アルペンルート公式ホームページより

ここ『玉殿の岩屋』に阿弥陀如来さまが降臨したことで…立山信仰ははじまったんですね。その後も、なんと明治時代に至るまで、行者さんたちはこの洞窟で修行に励んでいたそうです。

 

みくりが池周辺を散策!

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『玉殿の岩屋』の見学を終えて、室堂平の散策に戻ります。室堂小屋から10分ほど歩くと、「みくりヶ池」に到着します。立山を象徴する美しい火山湖です。対岸に建つ建物はみくりが池温泉で、日本最高所の温泉として知られています。

 

ここ「みくりが池」空の色を映す天空の泉ですが、この日は曇り空のためこの通り。晴天であれば、紺碧に輝くみくりが池を堪能できたのですが…残念!

 

つい先ほどまで晴れていたんですが…徐々に雲が多くなってしまいました。山の天気は本当にすぐに変わりますね。


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振り替えると長野県側にだけ晴れ間が見えています。右側の山が浄土山。左側の山が立山(雄山)ですね。正面の谷は一の越という峠になっています。秋も深まり冬間近。荒涼たる原野はまさに地獄のような風景が広がっていました。

 

室堂バスターミナルにも必見ポイントが!

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さて、室堂平の散策を終えて、室堂バスターミナルへと戻ってきました。

 

このターミナルビルは、バスターミナルの他にも、お土産屋さん、山道具屋さん、レストランにホテル(ホテル立山)までが入った複合施設になっています。しかし、このビルの最上階には…ある興味深いものが展示されているんですが、ご存知でしたか?


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それがこちら!!

 

なんと、神社の本殿!これは、立山(雄山)の山頂に鎮座している「雄山神社」の先代の本殿なんです!かつて3003mの山頂に作られていた御山神社本殿を新しい本殿へと改築した際に、旧本殿をここ室堂バスターミナルの最上階に移し保存しているんです!登山をする方で、3003mの雄山神社まで参拝できればそれに、越したことはないのですが、そうでない方も多いはず。そんな時は、ここ室堂バスターミナルの最上階に立ち寄っていただき、ここで参拝を済ませていただくことをおすすめします!

 

ティーラウンジりんどうの名水珈琲は絶品!

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さて、この日のランチはバスターミナル3階にある「喫茶りんどう」でいただきました。


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内部はクラシックな喫茶店の雰囲気です。革張りのソファが良いですね!


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ここの名物がこちら。山と言ったらカレーライスでしょ!こちらは人気の「アルペンカレー」!しっかりと煮込まれたスパイシーなカレーライスで、歩いて疲れた身体でもパクパク食べられちゃいます!


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そして何よりこれ!ここ、ティーラウンジりんどうに来たらこれを頼まなきゃ!こちら、ただのコーヒーだと思うでしょ?


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実はこのコーヒーは、バスターミナルの目の前に湧く名水「玉殿の湧水」で淹れた水出しコーヒー!なんと…850円もします!下界なら、夕飯食べられちゃいますね(笑)

 

さて今回のツアーは、この昼食のあと、室堂平から天狗平までのトレッキングを予定しておりました。しかし、この後天気は悪化。横殴りの雨が降りだしたことでトレッキングは断念!弥陀ヶ原ホテルでのスイーツタイムを挟んで立山駅まで下山することになりました。

 

本来あれば、最後にもうひとつの穴場スポット「天狗平」をご紹介したかったのですが、天気には敵いませんね。「天狗平」はいずれまた機会を作ってレポートしたいと思います。

 

 

立山黒部アルペンルートモニターツアー】は今回で終幕・解散となります。しかし、筆者の旅はまだ終わりません!この日は立山駅からすぐの立山山麓温泉に宿泊、もう少し名所を探索してから東京へ戻ることとします。次回は、立山山麓温泉のお宿をご紹介!次回もお楽しみに!

 

『玉殿の岩屋』の基本情報

アクセス

立山黒部アルペンルート

室堂バスターミナルより徒歩20分

 

営業時間

24時間散策自由

 

定休日

11月上旬から4月半ばまでは冬季閉鎖

 

入場料金

無料

 

アドレス

富山県中新川郡立山町室堂

076-463-5068(室堂バスターミナル)

 

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