圧巻!『通潤橋』は熊本の大地にそびえる石造りの水道橋!
いかがですか!この美しいリフレクション!石橋と川が生み出す奇跡の瞬間!
ここ『通潤橋』は、人間が行き交うために作られた橋ではありません。実は、この橋は水道橋。この石橋の中には水道が通されており、左側の台地から右側の台地へ農業用水を送り届けるために作られたのです!
こんにちは!こちらの記事は、全国47都道府県を旅している、旅行プランナー/旅行ブロガーの「旅人サイファ」が執筆しています。こちらは6月に訪れた九州旅行の記録を【西九州ドライブ旅行】としてまとめたシリーズから記事をお届けしています。
『通潤橋』の歴史
『通潤橋』は、江戸時代中期、1854年に作られた水道橋です。橋の高さはおよそ20m、長さはおよそ78mほど。橋の上部には三本の石管が通っており、そこを農業用水が走っています。
この橋は、地元の庄屋であった布田保之助が中心となって計画を立案、八代の種山村にあった石工集団の協力をあおぎ建造されました。
ちなみに、江戸時代に作られた石橋としては、アーチ直径ならびに全体の高さは日本国内最大のものです。
この『通潤橋』ができるまで、川を隔てた白糸台地は、火山灰台地のために水はけが良すぎるため、常に水不足に苦しめられていました。
そのため、左岸(写真手前)である台地に湧く水を、右岸である白糸台地へ送らねば、周辺住民はいずれ枯渇する…。そう危機感を募らせた布田保之助らによって、●年の歳月をかけて作られたのがこの『通潤橋』なのです。
『通潤橋』へのアクセス/駐車場
『通潤橋』は、熊本県中部の山都町にあります。山都町へは鉄道が走っていませんので、マイカーやタクシー、公共交通ですと路線バスを利用するしかありません。
お車でしたら、九州中央自動車道の山都中島ICからおよそ30分ほど。目印は「道の駅通潤橋」です。こちらには大型の無料駐車場も完備されていますので安心です。
路線バスの場合は、熊本市の中心部「桜町バスターミナル」から「通潤山荘」行きでおよそ90分ほどかかります。
『通潤橋』の見どころ
「道の駅通潤橋」からは、目の前に『通潤橋』が見えます。まずは川の対岸に渡って、間近にそのアーチを見に行きましょう。
『通潤橋』の見どころは、その美しいアーチにあります。江戸時代に作られたとは思えないほど精巧なカーブを描く石橋は見事の一言!!
川の近くギリギリまで寄れば…ご覧の通り、水面に見事反射するアーチ!まるで鏡のようなシンメトリーの写真を撮影することもできます!陽の差す時間帯と方角によっては、写真のように、まるで可愛らしいリボンのように見えるタイミングもあります!
橋の間近からの姿を堪能したら、次に橋の左岸にある台地に登ってみましょう!
ここにはかつて「岩尾城」と呼ばれるお城がありました。この岩尾城跡内に湧く水を、対岸の白糸台地に送るのが『通潤橋』の役割です。
岩尾城跡からは『通潤橋』の全貌を見ることができますのでぜひどうぞ!軽い登りがありますので、歩きやすい靴がおすすめです。
2017年の熊本地震の影響で、ここ『通潤橋』もかなりの被害を受けました。内部の水道管が破裂したり、橋脚の土台が崩落したり。
筆者が訪れた際も、まだ全面復旧には至っておらず、橋の上を歩くことはできませんでした。また『通潤橋』の代名詞とも言われる観光放水も、コロナウィルスの影響もあり、かなり制限されていました。
現在は農閑期に1日1回13:00~のみ、ご覧のように観光放水がされています!もしも『通潤橋』に行かれるのではあれば…公式ホームページから観光放水のスケジュールをチェックして訪れてくださいね!
なお例年、観光放水は4月~5月GW明けまでと、7月半ば~11月末まで!2022年は回数も少ないうえ、月曜日火曜日は放水を行わない日も多いのでご注意くださいね!
【西九州旅行記】筆者はこのあと、熊本グルメの代表格「馬肉料理」をいただきに、熊本空港近くのお店へ向かいました!ここがまたおすすめの絶品グルメスポットでした!次回もお楽しみに!
通潤橋
アクセス
熊本空港より車で50分
九州中央自動車道 山都中島ICより30分
熊本桜町バスターミナルより通潤山荘行き路線バスで90分
営業時間
24時間見学自由
定休日
年中無休
見学料金
無料
駐車場
無料駐車場あり(併設の道の駅に136台)
アドレス
0967-72-1115
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