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【青森】実は超絶景!『恐山 宇曽利山湖』は日本とは思えない荒涼世界!

実は隠れた絶景スポット!『恐山 宇曽利山湖』はもはや異世界


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下北半島の中心部に位置する恐山と宇曽利山湖は実は隠れた絶景スポット!》

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は【下北半島ひとり旅】よりシリーズでお届けしております。

 

 

『恐山 宇曽利山湖』の歴史

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下北半島の中心にある恐山は、『宇曽利山湖』という湖を中核とした外輪山から成り立っています。

 

実は、恐山という山は単独の峰は存在せず、この『宇曽利山湖』と外輪山の総称を「恐山」と呼ぶのです。

 

この恐山という名称も、本来は「宇曽利山(うそりやま)」→「おそれやま」→「おそれざん」へと転訛したものと言われています。

 

『宇曽利山湖』は、そんな恐山の中核部分にできたカルデラ湖で、外輪山のひとつである剣山の噴火によって生まれたとされています。

 

特筆すべきは…その酸性度。実はここ『宇曽利山湖』のpHひ3.5前後の強酸性!そのため、植物や動物はほぼ生存できず…まるで死後の世界のような、モノトーン調の風景を作り出しているのです。

 

先ほど、「植物や動物はほぼ生存できない」と述べましたが…実は、ここ『宇曽利山湖』で唯一、「ウグイ」という魚だけが、この強酸性の世界でも生き残っているんです!あとはわずかな藻類と、数種類の虫のみ。

 

ちなみにこの『宇曽利山湖』のウグイは、エラ部分に特異的な細胞を持っているとか。この厳しい環境で生き残るための変異なんでしょうね。生命ってすごいな…。『宇曽利山湖』のウグイは、世界で最も強酸性域に耐えられる魚類として知られています。

 

恐山は活火山として指定もされており、周囲には危険な火山ガスや水蒸気が噴出している箇所もあります。湖の東北部には霊場として知られる「恐山 菩提寺」が建ち、その境内などからは良質な温泉も湧いています。

 

『恐山 宇曽利山湖』の見どころ

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宇曽利山湖は、日本三大霊場のひとつ「恐山」の中央部に広がる天然の湖です。

 

宇曽利山湖の湖畔には、「恐山 菩提寺」という寺院が建っています。総門前で拝観料を支払って境内へ。


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菩提寺」は、地蔵菩薩を本尊とする曹洞宗の寺院です。山門や地蔵堂など、大変立派な建物が並んでいます。こちらで手を合わせ…参拝を済ませましょう。


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この地蔵堂の左手から…絶景広がる「奥の院」エリアがスタートします。

 

ここから先が…スゴかった!恐山に来たら、絶対にここ「奥の院」まで歩いてください。


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奥の院エリアへ一歩足を踏み入れると…風景は一変します。

 

この辺り一帯は活火山で、至るところから噴気があがっています。その火山ガスのせいか…?植物や動物が極めて少ないのが特徴。その荒涼とした風景は…まさに地獄そのもの!


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散策路の傍らには噴気口があちこちに開いています。中には硫黄成分がびっしりと付いているようなところも。かつてこの辺りには硫黄採掘場もあったようですね。


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この噴気口の近くには硬貨が納められている場所がありますが…特に10円玉はびっしりとサビで覆われています。それだけ火山ガスの成分が濃厚なのでしょうね。


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奥の院エリアにも、いくつものお堂やお地蔵、そして風車が安置してあります。カラカラカラカラ…と風車が回る音だけが周囲に響いて…なにやら不気味な雰囲気。


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なだらかな丘を越えると、しばし草木が生える空間に出ます。風の流れでしょうか?この辺りは火山ガスの影響は少ないようですね。


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散策路を進むと…宇曽利山湖が見えてきました。このあたりはまた緑が減りますね。


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宇曽利山湖の湖畔は…もはや別世界。月面や火星をイメージさせる荒涼たる世界が広がっていました。日本とは思えない風景です。


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荒涼地帯を抜けると…一気に視界が広がります。目の前には宇曽利山湖と白い大地。東屋もありますからここでひと休みしても良いですね。


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ここは「極楽浜」と呼ばれる場所。これまでの荒涼たるモノトーンの世界から、少し明るさを感じられる風景に変わっています。真っ白の砂浜と湖の透明さが…まさに極楽浄土を思わせる美しさです。


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極楽浜には大きなお地蔵さまが祀られています。このお地蔵さまは、2012年に、東日本大震災の犠牲者追悼のために作られました。背面には手形が掘られており、故人の手形に見立てているようです。これは、亡き故人と手を合わせられるように…という意味があるんだそうです。


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目の前に広がる宇曽利山湖。この日は曇り空だったせいで、余計に異世界のような雰囲気になっていました。晴れていれば、青々と輝く美しい湖面が見れるそうですよ。


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しばし湖畔を歩いてみます。

 

この日は平日だったこともあり…周囲には誰もいません。本当に、この世の果てでひとりぼっちになったかのような…寂寥とはまさにこのことでしょうね。


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さて、散策路は湖畔を離れて…また菩提寺の方へ戻ります。ここからはほんの少しだけ上り坂。ここからは、噴煙がモクモク上がる火山地帯に入ります。


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この辺りは「地獄めぐり」と呼ばれる場所。極楽から一気に地獄に戻されちゃいました。

 

至るところから噴気がのぼり、草木は全く生えていません。硫黄の匂いも濃厚ですので…あまり長居はしない方が良さそう。何せここは地獄ですからね。モタモタしてると鬼に連れ去られちゃいます。写真を撮りながら足早に先に進みました。


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奥の院エリアの散策は、およそ45分ほど。ちょうど良い散策コースになっています。

 

とはいえ…ここは本州の最果て下北半島。夏場以外は冷たい風に吹かれて身体が冷えることもあるでしょう。

 

そんな時は!境内にあるこの小屋に立ち寄ってみてください。


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実は、ここ恐山菩提寺には、参拝者は無料で入れる極上温泉があるんです!硫黄の薫りが濃厚な天然温泉かけ流し!

 

散策で疲れた身体によく効きますから…ぜひタオル持参で訪れてみてください。サイコーですよ!

 

『恐山 宇曽利山湖』へのアクセス/駐車場

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『宇曽利山湖』は、霊場として知られる恐山の中核部にある湖です。むつ市街地からは、恐山方面へ登った先に位置しています。

 

公共交通機関ご利用の場合は、JR下北駅から路線バスまたはタクシーでのアクセスとなります。

 

お車の場合は、むつ市中心部よりおよそ30分。境内に無料駐車場がありますのでご利用ください。

 

下北半島ひとり旅】旅行記2日目。この日は下北半島の東中部を巡っています。恐山の霊場と宇曽利山湖の見学を終えたら、この日のお宿に向かいました。次回は下北半島の温泉宿泊レポートです。お楽しみに!

 

『恐山 宇曽利山湖』の基本情報

アクセス

JR大湊線 下北駅より路線バス

下北半島縦貫道路 むつ尻屋崎ICより30分

 

営業時間

6:00-18:00

 

定休日

11/1~4/30まで閉山

 

入場料金

大人700円

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

青森県むつ市大字田名部字宇曽利山3-2

0175-22-3825