『五稜郭タワー』は星形の五稜郭を見下ろす唯一のタワー!
《函館のランドマーク!星形の五稜郭を見下ろせる唯一の施設がここ!》
筆者紹介
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旅人サイファ実績
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こちらの記事は【GW北海道旅行記】よりシリーズでお届けしております。
五稜郭の歴史
五稜郭は、明治時代が始まったばかりのころに起きた「箱館戦争」の現場として知られています。
その頃の日本は、江戸時代から明治時代に変わる混乱の時代。長らく続いた、武士による徳川幕府の時代から、天皇を頂点とする新しい世の中に変わる過渡期に行われた戦争です。
大政奉還によって権力を失った徳川家に対し、明治新政府は徳川宗家を駿河一国70万石への減封とする決定を命じました。
しかし…わずか70万石では、およそ8万人ほどいたという幕臣たちを養うことはできません。
それを憂いたのが…幕府海軍の副総裁・榎本武揚でした。
彼は幕府の軍艦を率いて江戸湾から脱走し…東北各地で兵を補充しつつ蝦夷地へと向かいました。
そして、箱館こ北方である鷲ノ木(現・森町)に上陸。およそ3000名という大兵団を率いて一路箱館を目指し進軍します。
この頃…箱館における新政府の拠点こそが、箱館奉行所に置かれた「箱館府」でした。
その箱館府があった場所こそが…江戸時代末期に作られた西洋式城郭『五稜郭』の中だったのです。
数に勝る旧幕府軍は、わずかな新政府軍を圧倒。あっという間に五稜郭を制圧し旧幕府軍の拠点とすることに成功します。この時は…元新撰組副長の土方歳三も大活躍したといいます。
やがて旧幕府軍は「蝦夷共和国(箱館政権)」を樹立。総裁・榎本武揚、副総裁・松平太郎、陸軍奉行・大鳥圭介、陸軍奉行並・土方歳三などを首脳として、五稜郭を拠点に防備を固めます。
しかし…攻め寄せる新政府軍の数には敵わず!徹底抗戦もむなしく…土方歳三らの戦死もあって榎本武揚らは降伏を決意。ここに五稜郭は落城して箱館戦争は幕を閉じるのです。明治2年のことでした。
その後、ここ『五稜郭』は陸軍の練兵場となり軍の敷地として管理されます。
現在のように公園として整備され一般に公開されたのは大正2年のこと。この頃に、園内には数千本のソメイヨシノが植樹され、北海道最大のお花見名所として市民の憩いの場となっています。
今回訪れた『五稜郭タワー』は、そんな特異な星形をしている五稜郭を頭上から見下ろすことができる唯一のスポット!ここから眺めないと…『五稜郭』が本当に星形かどうか分かりにくいので、ぜひ一度地上60mから見下ろしてみてくださいね!
『五稜郭タワー』の見どころ
歴史の舞台としても知られる西洋式の星形城郭五稜郭を見るなら…ここ『五稜郭タワー』に登るのがおすすめです。
五稜郭のすぐお隣に立つ『五稜郭タワー』は2代目。初代のタワーは1964年に完成し、長らく多くの観光客を迎えてきましたが、2006年に2代目が完成したことでお役御免となり取り壊されています。
現在の2代目『五稜郭タワー』は、高さおよそ107mで、展望台のある高さは90m。初代五稜郭タワーよりも高くから見下ろすことができるため、五稜郭の5つの堡塁が全て見渡せるようになりました。
かつて初代五稜郭タワーがあった場所は、現在ガラス張りのアトリウムとして活用されています。
こちらには、五稜郭ゆかりの「土方歳三」の銅像が展示されています。
入場券を購入したら…早速エレベーターに乗り込んで展望フロアへ行きましょう。
エレベーターを降りると…周囲全てガラス張りになっていて、その眺望は素晴らしいものがあります。眼下には、星形の五稜郭の全貌がよく見えていますね!あー本当に星形なんだー!
この年は桜が早く散ってしまっていましたが…例年GW頃は五稜郭公園内に植えられた1500本もの桜が満開の季節!『五稜郭タワー』から見下ろした姿も、ピンク色に染められていたことでしょうね。
展望フロアは周囲をぐるりと回ることができます。五稜郭とは反対側に回ると…函館のシンボル「函館山」を見ることができます。こうして見ると…やっぱり函館山って島だったんだなー。
また、展望フロアには「五稜郭物語」と題された展示もされています。ミニチュアを使った分かりやすい展示で、五稜郭の歴史を深く知ることができます。
こちらは…五稜郭建設にあたっての設計会議の様子です。五稜郭の設計者は武田菱三郎。日本では珍しい堡塁型の西洋式城郭をプレゼンしているところですね。
また…箱館戦争では、かつて新撰組の副長として名を馳せた土方歳三も旧幕府軍の重鎮として活躍しています。これは突撃を敢行する土方歳三の姿。彼はここ函館の地で命を落としているんです。
あ。そうそう!ここ『五稜郭タワー』の展望フロアには…一部床がガラス張りになっているスポットがあります。足元は透け透け!もしもガラスが割れたら…地上へまっさかさま!
まあ…もちろん割れないよう強化ガラスで作られているんでしょうけど、高所恐怖症の方には堪えられないでしょうね…!
『五稜郭タワー』へのアクセス/駐車場
『五稜郭タワー』は、函館駅の北方に位置しています。五稜郭公園のすぐお隣に立っていますのですぐ分かるはず。
最寄り駅は市電の五稜郭公園前駅。ここから徒歩15分ほどで公園入口に到着できます。なおJRの五稜郭駅からは徒歩30分以上かかりますのでご注意ください。
お車の場合は、函館駅前から空いていれば10分ほど。函館空港こらは15分ほどです。近くにある五稜郭観光駐車場をご利用ください。
【GW北海道旅行記】5日目は函館市内の名所をめぐっています。五稜郭タワーの見学を終えたら、函館を代表するB級グルメのランチとしました!次回もお楽しみに!
『五稜郭タワー』の基本情報
アクセス
函館空港より車で15分
営業時間
9:00-18:00
定休日
年中無休
入場料金
大人1000円
中・高校生750円
小学生500円
駐車場
五稜郭観光駐車場あり
アドレス
0138-51-4785