旅人サイファのお出かけブログ

R3.5.15 ブログランキングサイト国内旅行ジャンル第1位獲得!旅行プランナー旅人サイファが送る『旅行に行きたくなるブログ』です!ぜひお立ち寄りください♪

スクロールして項目をお選びください!

【東京】都内でも屈指の大寺!『護国寺』本堂は重要文化財!

護国寺』の本堂は江戸時代から残る重要文化財

f:id:traveler-cipher:20230525080336j:image

東京護国寺。駅名として知られている場所ですが、実はこの地には徳川綱吉によって作られた大寺院があります。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております

旅人サイファ実績

・スキルマーケット「ココナラ」にて旅行お出かけカテゴリ売上実績No1

・グルメサイト「ニッポンごはん旅」公認ライター

・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数

・「にほんブログ村」国内旅行カテゴリPVランキング1位を記録

 

 

護国寺』の歴史

f:id:traveler-cipher:20230525080435j:image

ここ、大本山護国寺』は、真言宗豊山派の本部とも言える寺院です。真言宗とは、弘法大師空海を宗祖とする仏教宗派のひとつで、真言宗を信仰するうちの一派が豊山派と言われるグループです。豊山派の総本山は奈良県桜井市の「長谷寺」にあります。

 

ここ『護国寺』の起源は江戸時代。徳川五代将軍・綱吉が、生母である桂昌院の願いを受け、その菩提寺として作られました。当時から浅草寺や回向院と並ぶほど庶民の参拝で賑わったとされています。

 

元々が、幕府の肝いりで作られた寺院であるがゆえ、明治維新を迎えると『護国寺』は苦難の時代を迎えます。そのため、元々5万坪はあったとされる境内地は、東側半分は皇族墓地へと転用され、さらに西側の一部は陸軍墓地へと転用され…と、境内は最盛期の半分近くにまで削られてしまったといいます。

 

その後は、明治政府と繋がりはじめ、大隈重信山県有朋など要人の墓所もここ『護国寺』に作られるようになります。現在は、東京を代表する大寺院のひとつとして数多くの参拝者を迎えるようになっています。

 

護国寺』の見どころ

f:id:traveler-cipher:20230525080419j:image

東京メトロ護国寺駅を出ると、目の前に大きな赤い門が現れます。これこそが『護国寺』の正門である「仁王門」です。こちらには金剛力士像が祀られ、『護国寺』の境内を守護しています。

 

このまままっすぐ延びる参道を登れば、『護国寺』の本堂に至りますが…ここはちょっと寄り道して富士山の山頂を目指しましょう。


f:id:traveler-cipher:20230525124615j:image

え!?富士山登るの?ここから!?

 

…と戸惑うのも当然ですよね(笑)実はここ、『護国寺』の境内には、江戸時代に盛んだった「富士講」による「富士塚」が残されているんです!それがこの「音羽富士」!きちんと九十九折になっており、右へ左へと蛇行しながら山頂へと道がつけられているんです!


f:id:traveler-cipher:20230525124834j:image

ほらほら!ちゃんと「一合目」の標識もあります!ここを登れば…富士山を登頂したと同じご利益が得られる…とか?


f:id:traveler-cipher:20230525124925j:image

ちなみにこの日は八合目付近に咲いていたシャクナゲの花が見事でした!可愛らしいピンク色が素敵ですよね!


f:id:traveler-cipher:20230525125018j:image

さて、富士山から下山したら、すぐ隣の階段を登って本堂を目指します。この階段の上に作られているのが「不老門」で、京都鞍馬寺内にある由岐神社の神門をモチーフにしているとか。


f:id:traveler-cipher:20230525140630j:image

不老門をくぐると、正面に本堂(観音堂)が見えてきます。こちらは江戸時代中期(元禄年間)に建てられたそのものが現存しており、重要文化財指定を受けています!緑色の瓦屋根が美しいですね!お参りはこちらでどうぞ!

 

護国寺/徳川綱吉/生類あわれみの令

 

ここ『護国寺』は、徳川綱吉の命によって作られた幕府の祈願所です。綱吉といえば…「生類あわれみの令」で有名ですよね。この法令は、極端な動物保護を強制した天下の悪法と捉えられる向きが多かったのですが、実はこの法令の真意は「戦国の荒々しい風潮の終焉」を目指したものとされる見方が近年出てきています。

 

江戸時代が始まる前の日本は、人が人を平気で殺すという荒々しい時代でした。江戸時代が始まったばかりの頃も、人命軽視の風潮は変わらず、街中でもケンカや切り合い、果ては辻斬りなど物騒な事件が当たり前のように起きていました。

 

綱吉が発した「生類あわれみの令」の対象には、捨て子や病人なども含まれています。決して極端な動物保護だけに特化した悪法ではないのです。

 

綱吉は、そんな殺伐とした世の中を変えようと、人はおろか動物すら殺さないという極端な制約を作ることで、劇的な改善を図ったのかもしれません。現に、綱吉の時代は「元禄文化」が華開いた明るい時代です。

 

護国寺』は、そんな将軍綱吉が作った寺院で、綱吉が参拝したそのままの姿で今も我々を迎えてくれます。

 

護国寺』へのアクセス/駐車場

f:id:traveler-cipher:20230525081111j:image

護国寺』へは、そのものズバリ、東京メトロ有楽町線護国寺駅からすぐのところにあります。改札から地上に出たら、もうそこは『護国寺』のほぼ敷地内!アクセスは非常に良いですね。

 

お車の場合も、首都高速護国寺出口からすぐ!境内に駐車場もあります。が!ここが要注意!

f:id:traveler-cipher:20230525081518j:image

総門をくぐってすぐ左手に有料のコインパーキングがあります。初見ですとこちらへ駐車してしまうと思いますが…このコインパーキングを無視して、左手に続く坂道を登ると、そこには護国寺参拝者用の無料駐車場があるんです!『護国寺』参拝が目的でしたら、ぜひこちらの無料駐車場をご利用くださいね!

 

さて全7回に渡ってお届けしてきた【春の都内さんぽ】シリーズは今回で最終回!コロナ禍も落ち着き、世の中のイベントやお祭りも平常運転に戻りつつありますね!あちこちお出かけするヒントになれば幸いです!

 

護国寺』の基本情報

アクセス

東京メトロ有楽町線 護国寺駅より徒歩すぐ

首都高速 護国寺出口からすぐ

 

参拝時間

24時間参拝自由

内部拝観は9:00-16:00

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

参拝者用無料駐車場あり

 

アドレス

東京都文京区大塚5-40-1

03-3941-0764