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【東京】水辺ライン『いちにちゆらり旅』乗船レポート【中編】

水上バス『いちにちゆらり旅』特別ゆらぶら便乗船レポート!【荒川編/東京港編】

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知られざる水の都・東京を1日かけてめぐる完全予約制のクルージングがあるんです!それが、今回ご紹介する『1日ゆらり旅』!

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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水上バス『いちにちゆらり旅』乗船レポート

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東京の水辺をぐるっと走る、一月に一度しか運航しない激レアクルーズ『いちにちゆらり旅』!完全予約制の幻のクルーズに、今回乗船することができましたので、詳細をレポートします!

 

※『いちにちゆらり旅』とは?予約方法は?こちらからご参照ください。

 

※『いちにちゆらり旅』の船はどんな船?乗船レポート前編はこちらからご参照ください。

 

今回筆者が乗船したのは、隅田川、荒川、東京港をぐるっと1日かけて周回する『いちにちゆらり旅』の冬季運航「特別ゆらぶら便」です。
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筆者は都内最北端の乗船場、小豆沢から乗船し、葛西臨海公園お台場海浜公園、浅草を経てまた小豆沢へと戻る一周コースを予約しました。所要時間およそ5.5時間!乗船料金3400円というクルーズでした。

 

意外とレア!新河岸川クルーズ!

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小豆沢乗船場で船を待っていると…遠くから船影が見えてきました。船はぐんぐん近付いて来ます。けっこう速い!筆者らを乗せた船は、早速Uターン!まずは意外とレアな「新河岸川」を進みます。


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前方に見えるのは「浮間橋」です。川の上にはJR埼京線北赤羽駅が作られています。ちょうど並走する東北新幹線が走り抜けていきました。こんな角度で新幹線を見るのも新鮮!

 

この新河岸川は、川越方面から流れてくる隅田川の上流(支流)のひとつです。かつては川越と江戸を結ぶ舟運ルートとして、各地に多くの港「河岸」が作られたため、この名が付けられました。当時は川越を夜中に出ると、明朝には江戸浅草まで着いたと言われています。今でいう夜行バスのような使い方がされていたんですね。


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新河岸川を進むと、ほどなく左手に青い水門が見えてきます。これが「岩淵水門(新水門)」で、ここから先が「隅田川」と名を変えます。


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間も無く新河岸川の終点です。左側から流れてくる隅田川に合流して、新河岸川34.6kmの流れの終着点です。

 

ここで船は左にぐるっとUターン…


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ここは『いちにちゆらり旅』の見どころのひとつ!隅田川のスタート地点である岩淵水門をくぐるなんて…滅多にできない体験です。


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いよいよ荒川水門!ここをくぐれば…いよいよ次の「荒川」へと入って行きます。

 

水門には、何やら標識が付いていますね。まるでオーストリア🇦🇹国旗とナイジェリア🇳🇬国旗のような…?

 

どうやらこれ、河川標識のようですね。オーストリア🇦🇹は進入禁止、ナイジェリア🇳🇬は進入可。船同士の正面衝突を予防する意味があるようです。

 

広大!荒川クルーズへ!

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ここから先は荒川へと進んで行きます。左側には、役割を終えた旧岩淵水門(赤水門)が見えていますね。


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さて荒川の本流へと出ました!いや!広い広い!川幅は、これまでの新河岸川とは比べ物になりません。これ…落ちたら岸まで泳げるかな?前方に見えるのは「江北橋」と並走する首都高速の「五色桜大橋」です。

 

荒川の歴史は非常に複雑で…筆者も詳しく勉強し直さなければいけないと思っているところ。

 

荒川の源流は、奥秩父山地にそびえる「甲武信ヶ岳」の中腹から流れ出しています。やがて、秩父盆地長瀞を抜けて熊谷に出て、川越、大宮付近を流れ東京湾へと注いでいます。

 

現在見られる荒川の姿は、大正~昭和初期に、国の一大事業として作られたものです。かつてはその正式名称も「荒川放水路」と呼ばれていました。重機もない時代。これだけの川幅を持つ大河川を人力で掘った(!)というから恐れ入ります。

 

その後、かつて「荒川」と呼ばれていた川は「隅田川」へと名前を変え、「荒川放水路」は正式に「荒川」へと名前を変えます。これ、1964(昭和39)年のことなので、実は「荒川」「隅田川」が正式名称になったのはごく最近のことなんですね。

 

川の名前はそのままに、流路だけ変えたりするのでややこしや…ややこしや!かつて荒川と呼ばれた、現・隅田川に囲まれた区が、現在の「荒川区」でもあります。「荒川流れてないのに荒川区」と揶揄されますが、本来は川の名前を変えられたために生じたバグとも言えそうですね。


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さて、船はそんな荒川を悠々と進んで行きます。ここ江戸川区船堀橋あたり。左手には荒川と中川の中洲に作られた首都高速中央環状線が見えています。首都高速を車で走ったことがあれば、あの辺だな!とピンと来るはずです。


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ここにはもうひとつ、荒川の見どころがあります。それが、正面に見える茶色い凱旋門のような建造物。あれは「荒川ロックゲート」と呼ばれる施設で、なんと船のエレベーターなんです!

 

「荒川ロックゲート」の向こう側には、旧中川とそれに繋がる「小名木川」が流れていますが…実はその川の高さが大きく異なるんです!その水面差はなんと最大3.1m!荒川の方が3mも高いため、本来、船の通行は不可能でした。

 

しかし、平成17年に完成した「荒川ロックゲート」のおかげで、船はエレベーターを上下して移動することが可能になり、荒川と小名木川そしてその先に流れる隅田川との連絡が可能になったのです!

 

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さて…荒川ロックゲートを過ぎると荒川の河口はすぐそこです。正面に見えるのは「荒川湾岸橋」で、首都高速湾岸線とJR京葉線が走っています。東京ディズニーリゾートへ向かう路線ですね。ここまで来ると…その様相はほとんど海!広いし深いし…ちょっと怖い!

 

ここからは海!東京港クルーズ!

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船は荒川河口を超えて「葛西臨海公園」の乗船場に到着しました。水族館や大観覧車で人気の葛西臨海公園ですが、船でアクセスすることも可能なんですね!ここに乗船場があるのも知りませんでした。なん組かの親子がここで下船。水族館に行くのかな?船でアクセスする水族館も楽しそうですね!

 

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海を隔てて向こう側には、東京ディズニーリゾートも見えています。左側に見えるのがイクスピアリ、右側にシンデレラ城とスペースマウンテンが見えていますね。


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さあここからは海の旅です。葛西臨海公園でUターンした船は、西へ向かって進路を取ります。


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進行方向前方に見えてきたのが、東京の新しいランドマーク「東京ゲートブリッジ」です。まるで2匹の恐竜が向かいあうかのような特殊な形が印象的ですよね。

 

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東京ゲートブリッジの手前で船は反転。お台場エリアに近づきます。見えてきたのが「東京ビッグサイト」、ある種の人々には「聖地」として崇められる神殿のようなもの(笑)

 

そんな東京ビッグサイトを海側から見るなんていうのも、なかなか貴重な体験です。右手に有明、左手にお台場という臨海エリアの中心部を抜けて…船は「お台場海浜公園」へと向かいます。


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東京港クルーズ最大の見どころがここ!東京のシンボル「レインボーブリッジ」!優雅な吊り橋が美しいですね!


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このアングルもレアでしょうー!レインボーブリッジの真下から見上げる裏側!この角度から見えるのは、船に乗っているからこそです!


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そしてもうひとつ…船からでないと見ることができないのがこの「第六台場」。お台場のお台場たる由縁がここにあります。

 

ここは、幕末の黒船騒動を受けて江戸湾防備のために作られた水上砲台場です。幕府の命を受けた江川太郎左衛門(韮山反射炉を作った人物)が、作ったこの人工島こそが、「お台場」として残され、やがて周辺が埋め立てられたことで、東京随一の近代都市「お台場」が生まれたのです。


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元々十基作られる予定だった砲台場ですが、結局は七基しか建造されませんでした。そのうち、現在まで残されているのは第三台場(お台場海浜公園と陸続き)と第六台場のみ。ちなみに、ここ「お台場」は続日本百名城にもラインナップされています。

 

この第六台場、現在は橋もかけられずに無人島となっています。さらに、史跡としてしていされているため一般人は立ち入り禁止!そのせいか…第六台場はそのほとんどを野鳥に占拠されています。裸木にはおびただしい数の黒い鳥。ウミウでしょうか?少しおどろおどろしい雰囲気になっています!


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さて…船は次の乗船場お台場海浜公園」へと到着します。フジテレビの真裏なんですね。ここに水上バス船場があることも、あまり知られていませんよね。

 

まとめ

さて!午前中に板橋区小豆沢を出発した『いちにちゆらり旅』のクルーズ船!ちょうどこのお台場の辺りで折り返しになります。次回はここから遡る【後編・隅田川編】をお届けします!お楽しみに!

 

水上バス『いちにちゆらり旅』の基本情報

2023年就航日

4/28(金)、5/28(日)、6/29(木)、7/28(金)、8/25(金)、9/22(金)、10/22(日)

 

始発時間

9:00 両国リバーセンター発

18:00 両国リバーセンター着

 

乗船料金

200円~5250円※区間による設定

 

アドレス

東京都墨田区横網1丁目2-13 ヒューリック両国リバーセンター2階

03-5608-8869(東京水辺ライン)