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週末雑感 R5.3.5 今シーズンは飛散量5倍!?『花粉症』は人工病?

こんにちは!旅人サイファです。

 

毎週日曜日は、その時に起こっていることをリアルタイム投稿する、毎週恒例の『週末雑感』をお届けします!

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筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

 

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関東では春一番が吹いて、一段と春らしい気候になってきましたね。最高気温が20℃近くに上がる日もあって、陽気はまさに春らんまん!桜の開花も早いんじゃないでしょうか?

 

しかし…この陽気と強風は、あるアレルギーを持つ方々にとっては忌むべきものをもたらします。

 

もう、お分かりですよね?それが、いまや国民病とも言われる『花粉症』です。一説には、国民の4割が花粉症に苦しめられているとも言われている花粉症。特にスギ花粉に激しいアレルギー反応を示す患者が多いとされています。

 

実はこのスギ花粉による花粉症…日本人が人工的にもたらした病だってこと、ご存知でしたか?

 

日本は古来から「山の国」「森の国」でした。

 

日本列島の島々に平地はごくわずかしかありめません。その国土の7割以上が、豊かな恵みをもたらす山と森から成り立っているのです。あまり知られていませんが、世界を見渡しても、日本と同じような緯度にある地域は概ね乾燥地帯や砂漠地帯になっています。日本列島は、世界的に見ても非常に珍しい、豊かな木々に恵まれた国なんです。

 

実はこれ、国史である「日本書紀」にもちゃんと書かれています。天照大神の弟神であるスサノオは、かつてこう言ったと伝えています。

 

韓の国には金銀(鉱物)がある。私の子孫が治める国(日本列島)には、浮く宝(木材)がなければ困るだろう。

そう言って、スサノオの体毛を国土に植えると、その体毛はすくすく育ち、スギやヒノキ、マキやクスノキになったとされています。

 

古来から、大陸の鉱物と比較されるくらい、日本の「木材」は貴重な財産であったのでしょうね。

 

現在多くの方を苦しめている『花粉症』ですが、この病気はかつて日本には存在しない病気でした。

 

『花粉症』が初めて報告されたのは1960年代と言われています。その後、右肩上がりに患者数は増加し、1970年代に一気に日本中に広がりました。

 

なぜ『花粉症』はこの時代に大きく広がったのでしょうか?

 

きっかけは昭和の太平洋戦争にあります。

 

戦時中、国内の森は戦争準備のために大量に伐採されました。何せ日本列島は鉱物資源に恵まれておりません。そのため、国内で供給できる木材は貴重な資源でした。山々から木が伐採され、全国の山は、一時ハゲ山ばかりになったと言われています。

 

戦後、この荒れ果てた山々を甦らせようと励んだのが「拡大造林計画」です。政府は国を上げて大規模な植林を進めたのです。その結果…山々は甦り、日本の森林全体の4割を人工林が占めるまでになったのです。

 

この時、積極的に植林されたのがスギとヒノキでした。特に加工しやすい上に頑丈なスギは当時重宝されたのです。

 

しかし…これが後に悲劇を生みました。

 

戦後大量に植えられたスギが本格的に花粉を飛ばし始めるのが、植えられてから30年ほど経過してからとされています。つまり…戦後1940年代に大量に植えられたスギが花粉を飛ばし始めたのが1970年代。『花粉症』患者が一気に拡大したのがこの時期なんです!国をあげて山々を甦らせようと励んだ結果が…『花粉症』という思いもよらない副産物を産み出してしまったのです。

 

今シーズンは、例年の5倍近くスギ花粉が飛散するとも予想されています。現在も国民の多くを苦しめている『花粉症』。花粉の飛散量を減らすには、増やしすぎたスギを伐採するしか手段がありません。しかし、無為な森林伐採は山を枯れさせることにも繋がるため、なかなか難しいのが実状なのです。

 

我々消費者にできることは、やや高価になってしまいますが、積極的に国産木材を消費することかと思います。脱プラスチック思考の今だからこそ、国産木材を適切に使う。そして伐採したスギに代えて、新たに花粉の少ない改良スギと置き換えていくことで、少しずつ花粉の飛散を抑えられるかもしれません。

 

本日の週末雑感は、タイムリーに世間を賑わせている『花粉症』を取り上げました。せっかくの春の観光シーズン。苦痛なく皆がお出かけできる日が来ると…良いですね!

 

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