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【岡山県第2の都市はどこ!?】~都道府県No.2物語~

岡山県の第2都市はどこ!?
 

全国には47の都道府県が置かれています。その47の都道府県内には、行政の中枢として機能する県庁所在地が置かれていますよね。

 

そのうち、ほとんどの県では、県内で人口最多の都市に県庁が置かれています。

 

そんな県庁所在地や最大都市(人口最多都市)は比較的有名ですが、それらに次ぐ第2の都市は?と問われると戸惑う方も多いのではないでしょうか?そう!その県の「第2の都市」って意外と知られていないのです。

 

そんな、都道府県内の第2の都市に焦点をあてた連載がこの【都道府県No.2物語】!人口ランキングデータを基に、今回は『岡山県』の第2都市を探っていきます!

 


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こんにちは!全国各地を旅行して、その土地土地のことを考えている旅人サイファです。毎週月曜日は毎回ひとつの県を取り上げた~都道府県No.2物語~をお送りしています。

 

 

岡山県第2の都市はここ!

岡山県No.2は簡単ですかね。新幹線停車駅も有している観光都市『倉敷市』が県内第2の都市の座をがっちりと固めています。

 

県内トップの「岡山市」とも、第3位の都市とも、それぞれ差がありますので、No.2の座は今後も変わることはないでしょう。人口も45万人を超えており、政令指定都市を除いたランキングでは全国13位、非政令指定都市&非県庁所在地のランキングでは、全国9位と、全国レベルのNo.2とも言える存在です。

 

岡山県の歴史

岡山県の県域は、近畿地方と西国の橋渡し役として古来から拓けた土地でした。かつては、現在の広島県東部にまで広がる「吉備国」というひとつの国でしたがやがて分割。東部の「備前」、中央部の「備中」、西部の「備後」、そして北部山間部の「美作」の4つの国に分けられます。現在の岡山県は、備後を除いた3国(備前備中美作)の地域から成立しています。

 

備前国は、中世には赤松氏をはじめ有力武士たちの領地とされますが、戦国時代末期に宇喜多氏が台頭。宇喜多氏は岡山に拠点を築き、現在の岡山市発展の基礎を作ります。

 

宇喜多氏は、関ヶ原の戦いで西軍主力として奮戦しますが、戦いに破れたことで全領地を没収・追放されてしまいます。その後は小早川氏、さらに池田氏へと受け継がれて、江戸時代末まで池田氏の領地でした。

 

一方備中国は、5万石未満の小大名が割拠することとなり、備中一国を領する存在はついぞ現れず、天領の拠点であった倉敷が特別な地位を形成します。

 

美作国は、江戸時代はじめに森氏が津山城を作り津山藩を立ち上げますが、嗣子なく断絶。その後は福井系の松平氏が入り幕末まで存続します。

 

明治維新後は、廃藩置県にて岡山県域には14の県が作られます。しかしすぐにそれらは解体され、岡山県(旧備前国)、深津県(旧備中国および備後東部)、北条県(旧美作国)の3つの県へと統合されます。

 

明治8年にこれら3県はさらに統合され、現在に至る「岡山県」として再編成されます。この時に、旧深津県(その後小田県と改名していた)から備後国部分が広島県へ割譲されて、ほぼ現在と同じ県域を持つ『岡山県』が誕生するのです。

 

岡山県の県庁所在地

岡山県の県庁は、そのものズバリ「岡山市」に置かれています。戦国時代末期に宇喜多氏によって岡山城が築かれ、その後も常に備前国の中心として機能してきました。江戸時代には、近畿地方と西国を結ぶ橋渡し役として大いに賑わい、全国でも指折りの巨大都市だったと言われています。

 

なお、「岡山市」は2009年に周辺市町村を吸収合併し、全国18番目の政令指定都市となっています。

 

第2都市候補

倉敷市

岡山県内第2都市候補の筆頭は、旧備中国の中心都市「倉敷市」でしょう。倉敷は、江戸時代に幕府領(天領)の代官町として栄え、他藩とは一線を画す存在でした。県都岡山市とは、電車でわずか20分という近距離にあるため、両者はライバル関係にあると言われています。群馬県における「前橋市VS高崎市」の関係に近いですね。

 

津山市

美作国の中心都市がここ「津山市」です。実はこの地に建てられていた「津山城」は、全国的にも屈指の規模を誇る巨大な城で、その規模は姫路城に匹敵したとか!山陽と山陰を結ぶ交通の要衝ですが、アクセスが厳しいため都市としての発展は難しいかもしれません。

 

笠岡市

広島県との県境に位置する「笠岡市」も有力候補です。と、言うよりも笠岡市や隣の井原市は、元々備後福山藩の領地で、現在も県境を超えて福山市の都市圏に属しています。この辺りの住民は通勤も広島県福山市へ、買い物も福山市へ…という人も多いです。

 

人口ランキング推移

こちらは1980年~2010年までの、岡山県内人口推移ランキングです。こう見ると…非常に興味深いですね。岡山市倉敷市の2市だけが他を圧倒!完全にツートップを形成しています。

 

1990年代までは、岡山市倉敷市のデッドヒートが熱く、一時は10万人ちょっとまで差を詰めていましたが、2000年代を期に岡山市が突き放し、2009年の政令指定都市化で一気に差を広げました。

 

3位は美作の中心地・津山市が確実に足固めをしていますが、4位以下は、玉野市笠岡市総社市あたりが競っている状況です。

 

最新!岡山県第2都市はここ!

それでは!2021年10月の人口ランキングから最新の岡山県内人口データを見てみましょう! 

 

第1位 岡山市 72.1万人(全国22位)

第2位 倉敷市 47.3万人(同41位)

第3位 津山市 9.9万人(同285位)

第4位 総社市 6.9万人(同398位)

第5位 玉野市 5.5万人(同484位)

最新データでもやはり、トップ「岡山市」、2位が「倉敷市」の関係は不動でした。

 

倉敷市は、美観地区に代表される観光都市という側面と、水島コンビナートに代表される工業都市という異なる二面性を持っている都市です。一時期、岡山市倉敷市の大合併構想も立ち上がっていたそうですが、これは倉敷市長の謎の失踪によって頓挫したという経緯があります。これはまた面白いエピソードなので、後日【地理コラム】としてまとめますね!

 

と、言うことで…【岡山県第2の都市は…倉敷市】でした!