『神柱宮』は島津荘の総鎮守!都城は島津発祥の地!
宮崎県都城市。島津発祥の地ともされるこの地の総鎮守がこの神社です!
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こちらは【秋の南九州周遊旅行記】からの記事をお届けしています。
『神柱宮』とは?
かつて南九州には、日本最大の荘園(私有地)がありました。その荘園の名は「島津荘」。ここは日向国の南半分と、大隅国、薩摩国にまたがる大荘園で、平安時代後期に藤原摂関家に寄進されていました。その管理をしていた平季基と言う人物が、島津荘の総鎮守としてこの地に建てたのが、ここ『島津荘総鎮守 神柱宮』です。
やがて、ここ都城を中心とする島津荘は、平氏が所有する荘園となり、その代官であった肝付氏が管理するところとなります。しかし、鎌倉幕府を建てた源氏と平氏の争いが、その運命を逆転させてしまいます。
源平合戦で平氏が滅びると、ここ島津荘は再び藤原氏(近衛家)の所有となります。そして、その現地代官として鎌倉から派遣されたのが…「惟宗忠久」です。彼は、南九州に派遣されると、ここ都城の地に入り現地経営を開始します。その時に名乗ったのが…「島津忠久」!そう!後に戦国大名として有名を馳せる「島津氏」の初代となるのです!つまり、ここ都城は「島津氏発祥の地」で、島津一族にとって聖地ともいえる場所なんです。
『神柱宮』へのアクセス/駐車場
『島津総鎮守 神柱宮』は、都城市の中心部近くに鎮座しています。JR日豊本線の都城駅から南へ徒歩15分ほどです。すぐ南には神柱公園という大きな公園も併設されています。
お車の場合は、宮崎自動車道の都城ICからおよそ20分。境内には参拝者用の駐車場がありますし、混みあっている場合は神柱公園の駐車場を利用しても良いでしょう。
『神柱宮』の見どころ!
『島津総鎮守 神柱宮』は997年という長い歴史を持つ古社です。創建は1026年ということなので、間も無く1000年ということになりますね。
島津荘の領主として現地にやってきた平季基が屋敷を構えようとした際に、その6歳になる娘が神憑りし、この地で「神柱」とする社を建てるべしと告げたことでここに社殿が設けられたと伝わります。その地は旧島津御茶屋敷をがあった場所で、現在は「都城島津邸」が建てられています。
実はこの辺り一帯には、明治4年に「都城県」という県が独立して作られていました。その際に、都城県の総鎮守として現在の地に移されました。(途中、都城県廃止のため宮崎県が受け継ぐ)
現在の社殿は、明治6年に建てられた比較的新しいものです。ですが、島津家をはじめその崇敬者は多く、現在も都城市民の心の拠り所として多くの参拝者で賑わっています。
ゆさて【秋の南九州旅行記】も2日目。この日は宮崎県都城市を訪れています。都城は島津発祥の地。ゆかりのスポットも数多く残されています。次回は、貴族となった都城島津家の邸宅を見学に行きます!お楽しみに!
『島津荘総鎮守 神柱宮』の基本情報
アクセス
参拝時間
24時間参拝自由
定休日
年中無休
参拝料金
無料
駐車場
境内に参拝者用無料駐車場あり
アドレス
宮崎県都城市前田町1417-1
0986-23-1395