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【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム 第45話 復讐の刃が向かう先は…

こんばんは!旅人サイファです!

本日もNHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラムをお届けします。

 

※今週は諸事情により一週遅れの投稿を週末雑感に代わりお届けします。

 

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ついに、この日を迎えてしまいました…。鎌倉最大の悲劇、雪の鶴岡八幡宮での惨劇。

 

源実朝を狙った公暁の襲撃で、京都から派遣されていた源仲章までもが巻き添えを食らって亡くなっています。

 

吾妻鏡では、急遽、体調不良を訴えた北条義時に代わり太刀持ちを請け負ったとされていますが…どうもきな臭い。本当にそんな偶然があるのでしょうかね?

 

ともかく、三代目鎌倉殿であった実朝はここで死亡。実行犯の公暁もまた、捕えられて斬首されました。

 

こうして、源頼朝を祖とする血筋は、途絶えたことになります。嫡男頼家は北条に討たれ、彼の長男・一幡は比企の乱に連座してこれもまた北条の手により殺害されています。さらに、今回、頼家の次男である公暁もその命を散らしました。

 

頼朝のもうひとりの男児・実朝も甥にあたる公暁によって討たれたことで、頼朝の血筋は耐えてしまったことになります。

 

しかし!あまり知られてはいませんが、頼家と実朝の間にはもうひとり子供がいたのをご存じでしたか?

 

ここまで物語にも出てきていませんが、頼朝が侍女に手を出し懐妊した庶子がいるようなんです。

 

その子供の名前は、貞暁。

 

彼は、北条政子の怒りをかわすために生まれてすぐに家臣宅に匿われます。そして、密かに育てられましたが…やはり政子の怒りは納まらず、7歳の時に京都仁和寺に入れられ僧となりました。

 

実はこの人物は意外と長命で、実朝暗殺事件の際もまだ存命です。この時33歳。出家していたとはいえ、源氏の後継者となる資格は有している人物です。なにせ、頼朝の血を引く人間は、もう彼しかいないのですから。

 

しかし…彼は結局、後継者に指名されることはありませんでした。なぜか?

 

それは、第一に正室北条政子の子ではなく、庶子であったこと。そして第二に、幕府首脳陣が源氏の嫡流にそれほど固執していなかったこと。

 

劇中で小四郎義時がこんな暴言を放っていましたね。

 

「次の将軍は、よりわれわれの制御しやすい人でなければ…」と。

 

つまり彼らは「源幕府」よりも「鎌倉幕府」であることを優先させたのです。そしてその「鎌倉幕府」の内実は、北条の手によって作られる「(北条)幕府」でした。もうこうなっては主家乗っ取りと変わりありません。

 

しかし本来、鎌倉で幕府を建てたエネルギーの源は、それまで虐げられていた坂東武者たちの自主独立。その実現のために「源氏の棟梁」を御輿に載せ担いでいたにすぎません。

 

北条をはじめとした坂東武者たちにとって、源氏の血筋はあくまで看板。彼らの自主独立のためには、源氏繁栄のための政治をするリーダーは…不要なのです。

 

さて…今回の実朝暗殺事件で、鎌倉は将軍不在という危機的状況に陥りました。内実は看板に過ぎないとはいえ…対外的にはその正統性を担保するのが「征夷大将軍」の存在です。果たして今後、物語はどのように進むのか?最終盤!目が離せなくなりましたね!

 

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