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【福島】東北地方の首都は棚倉町にあった!?奥州一宮『都々古別神社』へ参拝!

奥州の一宮はここ!福島県棚倉町『八槻 都々古別神社』へ参拝!

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東北地方の首都…と聞くと、あなたはどこを思い浮かべますか?

 

多くの人が「宮城県仙台市」と回答することでしょう。現在は100万都市として、東北地方唯一の政令指定都市にもなっていますので、当然かと思います。

 

ですが…?

 

かつて東北地方(旧陸奥国)の首都が置かれていたのは、現在の福島県の田舎町、棚倉という場所だ!った…かも知れない?

 

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅している、旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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この記事は【秋の那須温泉&岳温泉旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

『八槻 都々古別神社』の歴史

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『都々古別神社』は、奥州一宮とされる由緒正しい神社です。奥州とは…「陸奥国」の別称で、明治時代になるまでは、福島県より北の東北地方全土(日本海側除く)を「陸奥国」「奥州」と呼んでいました。

 

そんな広い奥州で、最も格式が高い神社こそが…ここ!『都々古別神社』なんです!

 

なお、棚倉町には、同じ名前を持つ「都々古別(つづこわけ)神社」がもうひとつあります。町の中心部近くにあるのが「馬場 都都古別神社」、そしてもうひとつがここ、町の南端にある『八槻 都々古別神社』です。

 

八槻 都々古別神社

都々古別三社の一社で、江戸時代頃には「近津三社」(馬場都都古別神社・八槻都々古別神社・下宮近津神社)と総称された“中宮"にあたります。

縁起によれば、日本武尊(ヤマトタケル)が八溝山の「東夷」の大将を討った際、守護として示現した三神が建鉾山より箭(や)を放ち、箭の着いた場所を箭津幾(やつき)とし都々古別神社を創建したのがはじまりといわれています。

祭神は味耜高彦根命日本武尊を祭り、農耕神としての性格が古く、のちに武神が加わったものと考えられます。その年の新籾を藁苞に入れて(ツトッコという)奉納し、その折他のツトッコをいただいて帰る風習(霜月の大祭)や御田植の神事(旧正月6日)等の存在は、農耕神の性格を物語ります。

社宝には銅鉢(国指定重要文化財)、木面十一面観音立像(国認定重要美術品)など数多くの貴重な文化財が遺されています。

ちなみに「奥州一宮」と称する神社は、ここ棚倉町の他にももう1ヶ所存在しています。

 

それが、宮城県塩竈市の「鹽竃神社」です。あちらは、ここ棚倉町の『都々古別神社』よりも新しく作られた神社で、「陸奥国」の国境ラインがさらに北進した際に新たに作られたものとされています。

 

と…いうのも「陸奥国」は、時代と共に北へ北へ、大きく領地を広げて作られた国なんです。建てられた当初の「陸奥国」の領域は、福島県南部~宮城県中部まで。それ以北は異民族とされていた蝦夷が支配する地域でした。

 

奈良時代以降、坂上田村麻呂征夷大将軍が、北へ北へと進軍し、多賀城に奥州支配の拠点を置きます。その際に作られたのが新たな一宮「鹽竃神社」とされているのです。

 

つまり、ここ『都々古別神社』は、まだ宮城県までヤマト朝廷の支配が及んでいない頃の、旧一宮ともいえる場所!もしかしたら、ここ棚倉町こそが、かつての奥州の首都だったのかもしれません!

 

『八槻 都々古別神社』へのアクセス/駐車場

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『八槻 都々古別神社』のある棚倉町へは、東北自動車道の白河ICもしくは矢吹ICからのアクセスになります。

 

両ICからでも、45分ほど車を走らせる必要があります。現代の感覚でもアクセスが大変な小盆地に…なぜ奥州一宮が建てられているのか?大きな謎ですよね。

 

なお、境内の鳥居前には無料の駐車場が20台分ほど確保されています。

 

公共交通機関の場合は、JR水郡線磐城棚倉駅からタクシーもしくは路線バスてのアクセスになります。路線バスは本数が少ないため、タクシー利用が現実的でしょう。

 

『八槻 都々古別神社』の見どころ

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『都々古別神社』の境内はそれほど広くはありませんが、さすが奥州一宮の格式を随所に感じられる造りになっています。

 

鳥居をくぐると、まっすぐに伸びる参道が本殿へ向かって伸びています。中央には石畳が置かれ、その両脇はびっしりと苔むしたみどりの絨毯!神門には「奥州一宮」の扁額が堂々と掲げられています。

 

印象的なのが、拝殿に配されている丹色の装飾です。京都府宇治にある平等院鳳凰堂と似た、鈍く輝く赤茶色の塗装が、非常に重厚な印象を与えています。


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本殿の右手からは、拝殿や本殿を間近から眺めることもできます。どことなく落ち着いた雅な感じのする本殿ですよね。

 

かつて、奥州一宮として東北随一の格式を誇った『都々古別神社』。今は福島県南部の小盆地・棚倉町で、ひっそりと鎮座しています。

 

もしかしたら東北地方首都だったかもしれない、棚倉町。現在は白河市いわき市の間にある小さな田舎町ですが、当時はこの辺りに…大きな集落やヤマト朝廷の出先機関が置かれていたのかも…しれません。

 

福島県棚倉町には、「馬場 都都古別神社」という、同じ名前を冠した一宮神社が鎮座しています。そちらも立ち寄りたかったのですが…残念ながら時間切れ。筆者一行は郡山駅を経由して、この日のお宿へ向かうことにしました。

【秋の那須温泉&岳温泉旅行記】、次回はもうひとつの目的地、岳温泉へ向かいます!こちらも素晴らしい温泉のお宿でした。次回もお楽しみに!

 

『八槻 都々古別神社』の基本情報

アクセス

東北自動車道 白河IC/矢吹ICより45分

JR水郡線 磐城棚倉駅よりタクシー

 

営業時間

24時間参拝自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

福島県東白川郡棚倉町八槻大宮224

0247-33-3505