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【鹿児島・奄美大島】アマミノクロウサギに会うならこれ!『奄美大島ナイトツアー』に参加!

特別天然記念物アマミノクロウサギ」を探しに!『神秘の森ナイトツアー』に参加!
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奄美大島観光の醍醐味!『神秘の森ナイトツアー』がおすすめ!

 

こんにちは!【旅人サイファのお出かけブログ】へお立ち寄りくださり、まことにありがとうございます。

こちらは、全国47都道府県制覇済みの旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

この記事は8月の夏休みに訪れた【夏休み奄美大島旅行記】からの連載記事です。世界遺産奄美大島の魅力をお伝えしていきます!どうぞお楽しみください。

『神秘の森ナイトツアー』とは?

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九州と沖縄の間に浮かぶ奄美大島は、本土でもなく、沖縄でもない、特別な動物たちが数多く生息している大自然の島です。そんな希少な動物たちは、夜、原生林の中でひっそりと活動しています。

 

例えば、その代表格が、国の特別天然記念物にも指摘されている「アマミノクロウサギ」!普通に観光しているだけでは、そんな動物たちに出会うことはできません。

 

しかし、そんな希少動物たちを見ることができるチャンスがあるんです!それは…『ナイトツアー』に参加すること!

 

奄美大島では、アクティビティ系の旅行会社がいくつかあり、それぞれ独自の『ナイトツアー』を開催しています。今回は、数あるナイトツアーから、『奄美ガイド23fumi』の『神秘の森ナイトツアー』へ参加して来ましたのでレポートします!

 

『神秘の森ナイトツアー』へ出発!

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今回お世話になった『奄美ガイド23fumi』さんは、生まれも育ちも奄美大島奄美大自然を知り尽くした、生粋の奄美人が個人で運営されています。大きな会社を通さないので、料金も良心的ですし、ツアー内容もゲストの希望に合わせて自在に組んでくださいますので、超おすすめ!

 

お宿まで送り迎えしてくださるので、我々は夕食を済ませてお宿にいればOK。予め電話で希望を伝えていましたので、時間通りにお宿の正面まで車で迎えに来てくださいますのでとても楽チンでしたよ!

 

今回の我々のオーダーは以下の通り。

 

ガイドさんは、この我々の希望に合わせて、ルートを決めてくださいました。通常は19:00出発のところ、ボリュームを持たせてお宿を17:30ごろお迎えに来てくださり、帰りは深夜0:00ごろ!なんと6時間近いツアーにしてくださいました!

 

「三太郎峠」に入れるのは予約車のみ!

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『神秘の森ナイトツアー』の最大の見どころが…奄美大島中部・住用町の三太郎峠!この峠を貫く真っ暗な三太郎林道を、車でゆっくりと走らせながら、動物たちを探しにいきます!

 

この「三太郎林道」には、いくつかルールが決められています。

  • 林道への進入は事前予約制
  • 東入り口と西入り口から30分おきに1台ずつ
  • 時速10km以下で走行すること
  • 動物に触らない、餌をやらない
  • ライトの持ち込みは車1台につき1本まで


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ご覧のように、このナイトツアーで行くところは原生林のど真ん中!ですのでライトがなければ真の暗闇に包まれます。

 

レンタカーなどで個人の場合でも、林道の予約が取れれば通行可能ですが…ガイドさん無しでは怖すぎて走行なんてできないと思います。

 

それに、このような暗闇の中で、アマミノクロウサギのような小さな動物を見つけることなんてとてもできないでしょう!こちらへは大人しくガイドツアーに参加することをおすすめします!

 

「アマミシリケンイモリ」を発見!

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峠道を走っていると…小さなトンネルの出口でガイドさんが車をとめてくれました。道路脇の水路を覗き込むと…そこには可愛らしいイモリが!これは、「アマミシリケンイモリ」というもので、沖縄に生息している「シリケンイモリ」の亜種のようです。

 

背中は黒くて目立たないのですが、お腹は鮮やかなオレンジ色で綺麗なイモリちゃんでした!水路にはかなりの数の「アマミシリケンイモリ」がいました。


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アマミシリケンイモリとは?

アマミシリケンイモリは、シリケンイモリの基亜種で奄美大島に棲息しています。
体の特徴は、尾がアカハライモリに比べて細長く、オキナワシリケンに比べると斑紋の出る個体が極めて少ないです。また、出ても明瞭ではありません。ほとんどの個体は無地か体側にオレンジのラインが入ります。腹面は、指の先までオレンジ色です。

 

電線の上に希少な「ルリカケス」を発見!

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ガイドさんは、手に持ったライトであちこちを照らしながら、林道を車でゆっくり走らせます。窓の外は、虫の声や木々の擦れあう音。その合間に…突如けたたましい鳴き声が聞こえてきました。

 

ガイドさんも車を止めて周囲を窺います…!すると!

 

ガイド「上にっ!」

 

なんと電線の上に、暗闇でも分かる美しい瑠璃色の鳥がとまっているではありませんか!

 

ガイド「ルリカケスには、なかなか会えないんですよ!ラッキーでしたね!」

 

あれは「ルリカケス」という美しいカラスの仲間!この鳥も、奄美大島とその隣の加計呂麻島、請島にしか生息していない固有種の鳥です!こちらも国の天然記念物に指定されています。瑠璃色の美しい姿なんですが、鳴き声がけたたましい!すごいギャップでした(笑)

 

ルリカケスとは?

 

全体に光沢のある美しい種で、奄美群島奄美大島加計呂麻島、請島にのみ生息する日本の固有種です。

 

頭部、風切羽、尾羽は美しい紫色を帯びた瑠璃色で、風切羽も尾羽も先端が白いのが特徴です。

常緑広葉樹林リュウキュウマツ林などの森林に生息しますが、人家周辺など林縁の農耕地にもよく姿を現すことが知られています。

20世紀初め頃には羽毛をとるため多数が捕殺された過去があります。近年では森林の伐採によって生息域がせばめられ、個体数が減少しており、1921年に国の天然記念物に指定されています。

 

野良ヤギもいます!

さらに車を走らせますが…なかなかお目当ての「アマミノクロウサギ」には出会えません。ガイドさんの照らすライトを明かりに、キョロキョロと辺りを見渡しますが、なかなか出てきません。しかし、そうこうするうちに暗闇の中から突如出てきたのは…この子!

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…ええ。ヤギです。至って普通のヤギです。どこかで飼われていたものが野生化した、いわゆる「野良ヤギ」のようです(笑)道端でどーん!とお座りしていましたよ!

 

ついに「アマミノクロウサギ」を発見!

さらに車をソロソロと走らせます。と!車の前方に黒くて丸いものが…?

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娘「あれ…?違う?」

 

ガイド「あ!そう!あれがアマミノクロウサギですよ!いましたね!」

 

やっと出会えました!あれこそが国の特別天然記念物アマミノクロウサギ」!両手を広げたくらいの大きさでしょうか?ウサギというほど大きな耳はしていません。どこかネズミに近いようなフォルムですね!

 

この「アマミノクロウサギ」は国内でわずか21件しか指定されていない、特別天然記念物の動物のひとつ!とっても希少な動物なんです!

 

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アマミノクロウサギとは?

奄美大島と徳之島にのみ生息する1属1種の日本固有種です。全国で21件しか指定されていない「特別天然記念物」の動物のひとつです。

現在生息しているウサギ科のなかで最も原始的な体型をしており、 中南米メキシコウサギ南アフリカのアカウサギとともにムカシウサギ亜科の「生きた化石」とも呼ばれています。

全身が黒褐色の縮れた粗い毛で覆われていますが、腹はやや淡い灰褐色です。本土に生息するノウサギに比べると、頭胴長は47cmで同じくらいですが、 目と耳介が小さく、鼻や尾が短い姿で、ネズミやネコに近い姿をしています。手足は短く、前足の爪はよく発達していて穴を掘るのに適していますが、後足はばねがききません。

 

この日は結局、三太郎林道の中で、合計5.6匹の「アマミノクロウサギ」と出会うことができました!車を降りて近付いても良いのですが、ウサギちゃんはとても臆病で、車のドアを閉める音なんかですぐ森の中に逃げてしまうので…写真が撮れたのはこの2枚だけでした!

 

今回のガイドツアーでは、三太郎林道を1.2時間かけてゆっくりと通り抜けました。いつ暗闇から「アマミノクロウサギ」などが出てくるか分からないので、ずっとワクワクでした!

 

リュウキュウアユ」の泳ぐ川!

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さて「三太郎林道」を抜けて、我々のツアーは次の目標であるホタルの乱舞する川へと車を向けます。今回は残念ながらホタルには出会えませんでしたが…とある川で、これまた珍しい魚を見ることができました。

 

それがこちら!「リュウキュウアユ」という鮎の仲間です。「リュウキュウ」と名前が付きますが、沖縄県では既に絶滅しており、現在はここ奄美大島でしか生息していないという貴重な種なんです!

 

リュウキュウアユとは?

奄美大島にのみ生息するアユで、日本本土産アユの亜種です。成魚の体長は10~20cmで、日本本土のアユと比べやや小型です。

海と川を往来する一年魚で、冬に河川下流部で孵化し、海で成長した後、1~5月に河川中流に遡上し、秋に川を下って産卵し、一生を終えます。

沖縄本島では1978年に採集されたのが最後の記録となり、絶滅してしました。その後1991年に研究者や地元民、行政の取組みで奄美大島リュウキュウアユを沖縄本島北部河川に放流し、現在もリュウキュウアユの復元と自然定着を目指しています。

 

「サガリバナ」は一夜だけ咲く神秘の花!

続いて我々のツアー一行は、沖縄や奄美でしたか見られない幻の花「サガリバナ」を見に移動しました。

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車を走らせること…およそ30分ほど。住用町の片隅で車を降りると…目の前には満開の「サガリバナ」!このサガリバナは、夜になると開花し、朝になると萎んでしまうという儚い花なんです。


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ガリバナとは?

熱帯・亜熱帯の花で、日本では沖縄~奄美マングローブの川など、湿地帯に自生しています。

夏の夜にだけ花咲き、花びらは色鮮やかで、まるで夜空に咲く花火のよう。また、甘い香りを漂わせるのも特徴的です。

花びらは明け方には散ってしまいますが、翌日には別のつぼみが次々となるのでほぼ毎日のように観賞できます。そして、散り際も美しく、花びらが川辺に浮かぶ光景は、とても幻想的です。

 

てなわけで、今回の『神秘の森ナイトツアー』も終了!帰りもお宿まで送って頂きました!結局、お宿に戻ったのは深夜0時すぎ。およそ6時間にもおよぶナイトツアーでした!筆者も子供たちも大満足!恐らく、このナイトツアーに参加しないと出会えないような、奄美大島固有の動植物の数々!とても貴重な経験となりました。

 

今回お世話になった『奄美ガイド23fumi』さんは、とてもホスピタリティーの高い素晴らしいガイドさんでした。もしもまた奄美に行くことがあれば…必ずこちらのナイトツアーに参加します!たくさんわがまま聞いてくださって…ありがとうございました!

 

さて…長きに渡った奄美大島の滞在も、この日が最後の夜です。【夏休み奄美大島旅行記】も次回が最終回です。次回もお楽しみに!

 

神秘の森ガイドツアー 奄美ガイド23fumi

 

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