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【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム 第40話 義時の強きは怯えの裏返しなのか…

こんばんは!旅人サイファです!

本日もNHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム最速でをお届けします。

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泉親衡の乱…あまり知られていない事件です。Wikipediaによると…

 

建暦3年(1213年)、源頼家の遺児千寿丸を鎌倉殿に擁立して執権北条義時を打倒しようと図り、郎党の青栗七郎の弟で安念坊という僧を北条氏に批判的な御家人に遣わし挙兵への協力を求めていたが、千葉成胤により安念坊が捕縛され、彼の自白により陰謀は露見。直ちに遣わされた捕縛の使者と合戦に及び、その混乱に乗じて逐電した。この時の配下に青栗四郎・保科次郎・籠山次郎・市村近村、粟沢太郎らの名が見える。その後の親衡の行方は不明。

元々は信濃小県の豪族といいますから…木曽義仲の郎党の一員か、後の真田氏へと繋がる海野氏の一族かもしれません。

 

北条義時暗殺という大それた反乱の兵を挙げながら、雲のように姿を消した人物。今回の話では、京都から遣わされた工作員として匂わせていましたね。

 

ともかく…この反乱が、和田義盛へと波及します。この泉親衡の乱に、義盛の息子や甥が加わっていたことが、和田義盛を窮地に追い込むのです。

 

「最も頼りになる者が…最も恐ろしい。消えてもらうか。」

 

北条の世を盤石にするため、10年たち20年たち、後の世に和田の一族は立ち上がる。それを防ぐために今、和田を討っておく必要がある。

 

義時は、これを機に和田を滅ぼすことで、北条の勢力を盤石にしようと暗躍します。

 

北条、比企、畠山、三浦、和田…各勢力が拮抗した力を持っていると、常にどこかで勢力争いが起こる。それではいつまで経っても争いが続く。それを防ぐためには…どこかひとつに力を集約させ、他が歯が立たないように強力な政権を打ち立てる。そうすれば、世の中は治まるはず。

 

義時が目指した平和な世の中がこの形でした。北条だけが、他が立ち上がれないほど強大になり御家人たちを押さえることで、反乱を未然に防ぎ、鎌倉政権の安定化を目指したのです。

 

そのためにも、反乱の芽となり得る和田をここで叩く。遺恨も残さないほど徹底的に。

 

この非情さ…後の徳川家康にも通ずるところがありますよね。

 

かつての天下人・豊臣秀吉の遺児で、大坂城に籠る秀頼を挑発し戦争を起こさせ、徹底的に根絶やしにする。

 

そこまで非情に振る舞ったことで…結果として徳川政権は240年もの長きにわたり、戦争の無い世の中を実現しました。

 

徳川家康は、北条一族が遺した、鎌倉政権の歴史書である「吾妻鑑」を…愛読していたといいます。

 

北条義時が徹底した、対抗勢力の弱体化。そのやり方を真似た徳川家康

 

義時の目指した世の中は、その弟子ともいえる徳川家康によって、その400年後に実現するのです。

 

さて…御家人たちの柱として皆に愛された和田義盛。小さな悲劇が重なって…間も無くその命運が尽きることになりそうです。

 

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