鹿児島県加治木は戦国時代最強とも言われた武将「島津義弘」が治めた町!
鹿児島県加治木…現在は姶良市に含まれるこの地は、かつて最強の戦国武将とも呼ばれた「島津義弘」が治めた町です。中でもここ『精矛(くわしほこ)神社』は、その島津義弘公を祭神としてお祀りしている神社なんです!
こんにちは!この記事は、全国の隠れた名所を訪れ紹介している、旅行プランナー/旅行ブロガーの「旅人サイファ」が執筆しています。こちらは6月に訪れた九州旅行記を【西九州ドライブ旅行記】と題して記事にまとめています。
『精矛神社』へのアクセス/駐車場はある?
『精矛神社』は、JR日豊本線の加治木駅から徒歩8分ほどのところに鎮座しています。駅から線路沿いに東へ向かうと左手に神社が見えてきます。
お車の場合は、境内に無料駐車場がありますのでそちらをご利用になると便利です。九州縦貫自動車道の加治木ICからお車で5分ほどです。
『精矛神社』の歴史は?
島津義弘公は、元和5年7月21日に加治木屋形(現・県立加治木高校)にて逝去されました。ご遺体は鹿児島福昌寺に埋葬され、神主影像が加治木本誓寺と伊集院妙円寺(妙円寺詣りで有名)に祀られました。その後、明治維新の際、寺院廃止により加治木屋形跡に社殿を造営し、義弘公の神号である"精矛厳健雄命"に因み『精矛神社』と称しています。
『精矛神社』の見どころは?
現在の『精矛神社』がある場所は、かつて義弘公の別邸「扇和苑」があったところです。大正7年、義弘公没後300年祭を祭行するにあたり、加治木屋形跡では地所が狭かったがために、この地に社殿が移されました。
現在、県立加治木高等学校になっている加治木屋形跡には、前回鹿児島県を訪れた際に訪問しています。
ここ『精矛神社』は義弘公のイメージそのままに、厳かな雰囲気が漂っています。鳥居をくぐった先にあるこの大階段も重みがありますね。
社殿そのものも質実剛健!質素ながら非常に力強い趣きを持っています。武人・島津義弘公をお祀りする神社らしい風格です。
拝殿の裏手の本殿がこちら。毎年7月21日には、義弘公の命日に因んだ例大祭が行われるようですね。
境内の傍らには、義弘公ゆかりの品が一見無造作に置かれています。こちらは、豊臣秀吉の朝鮮の役に従軍した際に、義弘公が持ち帰ったと言われる石です。行きは武具や兵糧を詰め込んでいた船室に、帰りはそれらの代わりにこのような石を積むことで、船の安定性を高めたとも言われています。
また、その傍らの小道にも、義弘公と加治木のゆかりあるエピソードがいくつも並べられています。義弘公が鹿児島城下や朝鮮、京都から持ち帰った風習などが、現在でもここ加治木の町には息づいているようですね。
駐車場の近くには、新しく稲荷神社が建てられています。この稲荷神社のご神体は、長らく東京渋谷に移されていたご神体が里帰りしたものとか。
かつて、義弘公が京都伏見稲荷大社より勧進され、朝鮮の役にも携行され肌身離さず持ち歩いていたというお稲荷さま。義弘公没後400年を記念して、義弘公の御霊のお側に帰ってきたとされています。
戦国最強とも言われた武人・島津義弘公。彼の遺徳を偲んで建てられた『精矛神社』。決して大きな神社ではありませんが…戦国ファン、島津義弘ファンならば一度は訪れるべき場所だと思います!ぜひ一度、義弘公が治めた町・加治木を訪れてみてくださいね!
『精矛神社』の参拝を終えた筆者は、加治木のもうひとつの名所である「龍門滝」へ向かいました。【西九州ドライブ旅行】、次回へ続きます!
アクセス
九州縦貫自動車道 加治木ICより5分
参拝時間
24時間自由
定休日
年中無休
参拝料
無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
0995-62-5716
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