こんばんは!旅人サイファです!
本日もNHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム最速でをお届けします。
え。まさか五郎くんのミスキックが、全成を死に追いやるきっかけになるとは…!?あまりにも悲劇的に描きますね、三谷脚本!
そして、ここ全成事件を契機に暗躍を始めた比企能員!いやそれにしても、実に佐藤二朗の嫌らしい部分を存分に発揮していますね。
頼家より、頻発する所領争いの訴訟を解決させるため…有力御家人である比企自ら所領を差し出すよう求められた能員は、これを有耶無耶にすべく全成事件を蒸し返します。
思い返せば、上総広常から、義経、範頼、そして梶原景時の誅殺と…内輪揉めばかりの鎌倉政権。
これひとつには、大将である鎌倉殿と、それを支えるべき御家人たちのパワーバランスが危ういことが原因とも言えるでしょう。
鎌倉殿には、元々の手勢(実力)はなく、有るのは名門の血筋と官位のみ。一方、実質的な坂東の支配者である御家人たちは武力という強力な実力を有しています。
「名は鎌倉殿に、実は御家人たちに」
これ逆にいえば、「実の無い鎌倉殿と、名の無い御家人たち」の裏返し。
本来は、双方で支え合うことで成り立つべき政権の基盤が…あろうことかこんなところでバランスを崩している。
そのバランスの崩れに乗じて、自らの地位向上を狙う有力御家人たち。これでは、安定した政権運営など夢のまた夢です。
「ようやく分かったのです。何をすべきか。」
「鎌倉殿の元で悪い根を断ち切る!この私の手で!」
北条義時は、ここで覚悟を決めたようです。内輪揉めの連鎖を止めること。そして、確固たる政権を固めること。ついに北条VS比企の全面戦争が…開始されることになりそうです。
それにしても…常に騒動を巻き起こすりく殿(宮澤りえ)の悪女っぷりは見事なもの!義理とは言え、娘婿を死に追いやっても平然としているこの胆力は、恐ろしいくらいです。
このまま、りく殿がラスボスになってもおかしくなさそうな雰囲気ですよね!
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