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【京都おすすめ】完全予約制のレアスポット!『重森三玲庭園美術館』は日本庭園の大家の集大成!

【京都】【完全予約制のレアスポット!作庭家「重森三玲」の集大成!】

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作庭家、庭園史研究家である、重森三玲。彼は昭和を代表する庭園家です。

 

京都では、

などを作庭したことでも知られる、日本庭園界の巨匠です。

そんな重森三玲氏が、自ら住んだ旧宅が、実は完全予約制で公開されているんです!

それがここ『重森三玲庭園美術館』。日本庭園お好きな方なら、絶対に行くべきスポットです!

 

重森三玲庭園美術館のアクセスと拝観方法

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重森三玲庭園美術館』は、京都大学のキャンパスから程近く、「吉田神社」の麓に建てられています。

最寄り駅は京阪電車出町柳駅ですが、徒歩ですと20分近く歩かねばなりません。京都市バスでしたら、京大正門前のバス停からが最寄りです。

 

敷地は決して広大ではなく、一見周囲の民家と差を感じないほど。通常は門を閉じているため、ここが公開施設だと思わず素通りする方も多いでしょう。


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なにせ、拝観案内の看板などは一切なく、門の軒下に小さく表札が提げてあるだけ。これは知らないと通りすぎますよね。

 

こちらは、前日までの完全予約制です。時期にもよりますが、見学は午前と午後の2回のみ。1回の見学も、15名程度ですので、京都へ行く予定を決めたら真っ先に予約するのがおすすめです。

予約は公式HPからオンラインで可能です。

 

予約時間が近付くと、表門を開けて下さいます。
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しかし、予約時間きっかりまで拝観案内はされません。ここでしばし待機です。

 

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見学時間が来ると、順に案内されて内部へ。この時は、筆者を含めて6人くらいでしたので、じっくり拝観させて頂きました。

 

内門を潜ると、そこには枯山水のお庭が広がっています。

受付を済ますと、ガイドさん(恐らく重森氏の血縁者)からの案内がスタートします。

 

庭園家・重森三玲とは?

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縁側から書院内部へ上がらせて頂きます。まずはこちらで、ガイドさんから重森三玲氏の半生と経歴についてお話を伺います。

 

筆者も初めて知りましたが、三玲氏は、元々作庭家ではなかったそうなんです。

元々は日本美術学校で日本画を学び、生け花 や、茶道を研究していたそうです。

 

その後、独学で日本庭園を学び(!)、日本庭園の歴史をまとめる研究を行っていた三玲氏。この頃までは、あくまで肩書きは「庭園研究家」であって、作庭はしていなかったそうです。

 

昭和11年より全国の庭園の実測調査を開始。全国500もの庭園や古庭園を調査し、日本庭園史のさきがけとして活躍されています。その集大成が「日本庭園史図鑑」全26巻という大作でした。

 

ちなみに「重森三玲」という名は改名したものです。その「三玲」のルーツ由来…ご存じですか?

実は、その由来はかのフランス画家「ジャン・フランソワ・ミレー」!ちなみに、息子たちにも、「カント」「コーエン」「ユーゴー」「ゲーテ」「バイロン」と名付けています。

 

書院と庭園の様子

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そんなお話を…書院のお庭を眺めながら、こんな素敵な空間で伺えます。

 

動画です!

ちなみに、この建物そのものもかなり価値が高いものだそうです。

元々は江戸時代から続く吉田神社の神官の邸宅だったものを譲り受けて修築したもので、この書院はほとんど当時のまま!この母屋の前庭と、2つの茶室を三玲氏本人が設計して建てたものです。


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一通り説明を受けた後、各自思い思いの場所での撮影が許可されます。中でも一番の景色がこちら!書院真正面の亭主席から望む前庭!見事な額縁庭園となっていますね!

この位置からですと、余計なもの(通りの電信柱など)が視界に入らないので、痺れるほど美しい!


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縁側から見る庭園は、また違った風に見えます。開放的でとても明るく見えますよね。


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こちら『重森三玲庭園美術館』のお庭は、中央の巨石を蓬莱島に見立てた枯山水庭園。

重森三玲氏の作るお庭は、巨石をダイナミックに使うことが特色ですよね。

 

茶室「無字庵」

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さて、書院前庭を堪能したところで…もうひとつの見所であるお茶室の見学に移動します。縁側沿いに歩いたところにひっそりと建つ茶室は「無字庵」と名付けられたもので、こちらも三玲氏自らの設計されたものです。

 

お茶室の板襖を開放すると…!

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なんとも斬新なスタイル!特に奥の襖に描かれた市松模様をあしらった波のデザインがすごい!


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いやはや!非常にモダンです。色使いも銀と藍、水色に燻し色と…そのコントラストも見事!


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さらに奥には、もうひとつのお茶室(非公開)と坪庭も作られています。「無字庵」の斬新なデザインとは打って変わって、こちらは古風で伝統的なデザインになっていますね。

 

所要時間は60分ほど

さて、ガイドさんの説明を聞きつつ、素晴らしいお庭や建物を堪能させて頂きました。ガイドさんは三玲氏のお孫さんをはじめ、血縁者さんが変わりがわり勤めてくださるようです。

 

1回の見学の所要時間は、およそ60分ほど。ガイドさんとの質疑応答が盛り上がればもう少し時間かかるかもしれません。

昭和を代表する作庭家「重森三玲」が自らの邸宅に作り上げた日本庭園。その素晴らしい庭園を見学できるのは、予約をしたものだけです!

 

次に京都へ行かれる際は…ぜひ!こちら『重森三玲庭園美術館』を予約して訪れてみてください!素晴らしい空間に…痺れますよ!

 

重森三玲庭園美術館

アクセス

京阪電車 出町柳駅より徒歩20分

京都市バス 京大正門前より徒歩8分

 

拝観時間

11:00~、14:00~

完全予約制

 

定休日

毎週月曜日休館

 

拝観料金

通常拝観 大人1000円

※書院内から庭園見学+茶室は外から

大学生900円 中高生700円 小学生500円

期間限定で茶室内部見学の場合あり

 

所要時間

およそ60分ほど

 

駐車場

なし 周辺コインパーキング利用

 

アドレス

京都府京都市左京区吉田上大路町34

075-761-8776

 

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