【東京都指定名勝『旧安田楠雄邸』!千駄木の高級住宅街にひっそりと佇む旧宅と緑溢れる庭園の鑑賞レポート!】
いやはや!すごいところに連れて来て頂きました!昭和の財閥、安田一族のひとりが住んだ旧宅とその素晴らしい庭園!
東京千駄木に、こんなに素晴らしいスポットがあったんですね!
ここは『旧安田楠雄邸庭園』。毎週水曜日と土曜日しか一般開放していないというレアな庭園スポットです。
この日は、Facebookで2.8万人の会員を有する「日本庭園グループ」のオフ会で訪問させて頂きました。
場所は東京メトロ千駄木駅から徒歩7分ほど。不忍通りから一本西側に上がった高台に位置しています。この辺りは、銀行の頭取や東大の教授などが暮らした高級住宅街。通称「銀行通り」とも呼ばれているとか。
高村光雲・光太郎親子や森鴎外の旧居もこの辺りにあったそうですよ。
『旧安田楠雄邸庭園』は門構えからして風格ある佇まいです。元々は、豊島園の創業者である藤田好三郎氏によって作られた邸宅でした。
関東大震災の後、旧安田財閥総帥の娘婿・安田善四郎氏が買い取り、自邸としました。
邸宅は雁行型にしつらえてあり、どの部屋からでもその美しい庭を愛でることができる作りになっています。表から見ると、このように数寄屋造りの純日本的家屋に見えますが…
一歩足を踏み入れるとこの通り!見事な洋間の応接室が作られています。
引いて見るとこの眺め!凄くないですか!この縁側の圧倒的な緑のパワー!!
もう既に、筆者の気分は令和にいません。大正や昭和初期の世界に飛んでいます。
少し視線を落としてみると…さらに縁側の緑が引き立ちますね。まるで緑色の照明を掲げているかのような美しさ!
縁側の真正面に立つと…この額縁風景が広がります。
当時のままの歪みガラスがまた良い雰囲気を醸しています。実はこの日の午前中は土砂ぶりのゲリラ豪雨でした。その雨をを受けて…お庭は一段と輝きを増しているように見えます。
縁側から対角線にお庭を眺めるとこの景色。ただただ美しい!
廊下を進むと、奥には亭主の私空間が広がっています。
奥の間の和室の風景がこちら。こちらも、外から入る緑の光線がまた見事なこと!部屋の薄暗さが、お庭の輝きをより一層引き立てているよに思えます。
沓脱ぎまで出てみました。周囲を囲む木々も鬱蒼と繁り…都内であることを忘れさせるほどの素晴らしい空間を作っています。
最奥の和室はさらに庭を美しく見せるお部屋になっていました。余計な調度品もないために、お庭から差し込む緑の光に癒されますね…!
ちなみに、この庭の下には防空壕が作られているとのこと。年二回だけ、防空壕の蓋を開けて内部を見学できる日を設けているようです。気になる方はHPをチェックなさってください。
さて、廊下を戻ったところには…2階へ登る階段があります。こちらも開放されていますのでぜひ登ってみてください。
2階からの風景がこちら!床の間の格式と庭の木々の輝きが素敵な空間になっています。
この部屋の真正面に植えられているのは、実はシダレザクラ!
春には窓いっぱいにピンク色の花を咲かせるようです。見事でしょうねえー!桜の季節にも来なくっちゃ!
そして見逃せないのが2階の片隅にあるこの欄間!非常に手の込んだもので、とても繊細なイメージを与えます。後ろに見えるシダレザクラとの相性もベストマッチ!
まさに「庭屋一如」!建物と庭の素晴らしい調和を味わえる『旧安田楠雄邸庭園』!
一般公開は毎週水曜日と土曜日のみというレアスポットですので、拝観される方はご注意くださいね。
なお、一般公開日以外でもロケやイベントとしての貸し切り利用も可能なようです!
例えば…袴を着てハイカラさんモデル撮影や、「大正ロマン」「昭和レトロ」イメージなコスプレ撮影という使い方もできるかも?
少々お値段かかりますが、ご興味ある方はぜひ一度施設の方へご相談してみてください。
旧安田楠雄邸庭園
アクセス
営業時間
10:30-16:00
営業日
水曜日、土曜日のみ開館
月、火、木、金、日は定休
拝観料金
一般 500円
中高生 200円
小学生以下 無料
駐車場
なし 周辺コインパーキング利用
アドレス
東京都文京区千駄木5-20-18
03-6380-8511
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