【高級住宅街として知られる白金の片隅にある『東京都庭園美術館』の庭園鑑賞レポート】
いやはや!圧倒的な緑のパワーが漲ってますね!ここは東京都港区白金台にある『東京都庭園美術館』の日本庭園です。高級住宅台白金の一画に、こんなに素敵な庭園があるんですよ!
こんにちは!旅人サイファです。
先週から引き続いての【都内絶景庭園めぐり】記事になります。
前回までの「ホテル椿山荘庭園」を見学したその翌週、今度は都内南部の庭園をいくつか回って参りました。
まず最初に訪れたのがこちら!『東京都庭園美術館』です。
東京メトロ南北線白金台駅から徒歩5分ほど。JR山手線目黒駅からも徒歩圏内です。
通りに面した入口でチケットを購入すると、もう既に緑の街路が素晴らしい!こちらは、高級住宅地白金の中でも、群を抜いて高級な住宅が建っているんです。
それがこちら!なんと国の重要文化財指定も受けている「旧朝香宮邸」!明治に創立された旧皇族「朝香宮」さまが住まわれていた邸宅がそのまま美術館として使用されているのです。
朝香宮家の初代鳩彦王は、大正11年~14年まで陸軍大学での軍事研究のためフランスに滞在していました。当時のフランスはアール・デコの全盛期で、その様式美に魅せられた宮さまご夫妻によって昭和8年に完成した邸宅です。
今回はお庭の散策が目的でしたので、本館(美術館)には入館しませんでしたが、その内装や建築美も素晴らしいとの評判です。
『東京都庭園美術館』の庭園は、趣きの異なる3つのお庭で構成されています。
ひとつは、本邸の前にある「芝生広場」。
もうひとつがその奥に広がる「洋風庭園」。
さらに一段下がったところにある「日本庭園」。
先日レポートした「旧古河庭園」とも似たコンセプトで作られていますね。
筆者はやはり日本庭園がお好み。
日本庭園部分は土地が低く作られており、周囲を木々が覆っているためとても静かです。
周囲の風景からも隔絶されているので、素晴らしい没入感!
少し歩くと、立派なお茶室も建てられていました。このお茶室も国指定重要文化財です。
お茶室前からの風景がこちら!いやぁ美しい!溢れる新緑の美しさ!
風もないため心字池には木々が見事に映っていますね。
少し近寄ってみると…この風景!ばっちり水鏡になっています。
同じ画像をひっくり返すと…天を泳ぐ錦鯉の風景!ここまでバッチリな水鏡も珍しいです!
決して広いお庭ではありませんが、見所が凝縮した素晴らしい庭園ですね。まるで全身緑色に包まれるかのような…!
実はこの「旧朝香宮邸」は、戦後の一時期、内閣総理大臣兼外務大臣の「吉田茂」も公邸として生活されていたこともあります。昭和40年代までは、国賓をお招きする「白金迎賓館」として、各国の要人をおもてなししていたそうです。
その後、西武グループを経て東京都が購入。昭和58年に現在の『東京都庭園美術館』として一般公開されています。
建物そのものが芸術品ともいえる本館(美術館)と、建物を美しく引き立てる見事な庭園。まさに『庭園美術館』の名に恥じぬ、素晴らしい空間を堪能することができます。
庭園のみの散策(一般200円)もできますので、ぜひ一度、のんびりと旧宮さまの生活した空間を味わいにいらしてみてはいかがですか?
アクセス
営業時間
10:00-18:00
※10~3月は16:30まで
定休日
毎週月曜日、年末年始
入場料金
一般 200円
大学生 160円
中高生、60歳以上100円
小学生以下および都内在住の中学生は無料
所要時間
庭園散策のみでおよそ30分
駐車場
敷地内に有料駐車場あり
アドレス
東京都港区白金台5-21-9
050-5541-8600
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