全国に張り巡らされている「国道」。その国道には、1号線~507号線まで、全てナンバリングされていることはご存知の方も多いかと思います。
現在、日本の国道は全部で459本存在しています。
あれ?507本じゃないの?と思った方は鋭い!実は国道の中には欠番も多く含まれていますので、通し番号と総数に違いが出るんですね。
これら全459本の国道のうち、いわゆる1桁&2桁国道のことを、かつては『一級国道』として最上位ランクに掲げられていました。(その後、一級二級の区別は廃止)
沖縄県が本土復帰した1972年に国道58号線が指定されてからは、新たに追加されることもなく、伝説的な選ばれた国道だけが名乗ることを許されているのが、これら1桁&2桁国道、いわゆる58本の『旧一級国道』です。
以前、こちらのブログでこれら一級国道だけを家系図調にまとめた『国道家系図』というものを作成したことがあります。
旧一級国道の役割は、基本的に大都市から大都市を繋ぐもの。そのスタートは、上位国道(ナンバーの若い国道)から分岐して、他の上位国道へ合流したり、下位国道へ引き継いだり……という形がほとんどです。
例えば…
ですので、これら旧一級国道同士は、基本的に分岐か吸収以外は接続することがありません。
が。
ごくごくまれに、これら旧一級国道同士が交差(クロス)するポイントがあります。
代表的なものが、国道16号線という特殊な国道です。そもそも、この国道16号線は、国道1号線から分岐し、横須賀の海軍基地へ向かうために建設された道路でした。
しかし!首都圏の拡大する都市化の流れを受けて、大きな役割が追加されるのです。
それが「環状線になれ!」という役割。
元々、横浜から横須賀までという短い距離しか担わないはずの国道16号線が、なんの因果か横須賀から海を超えて千葉へ、そして北上して埼玉へ入り東進、さらに南下して八王子など多摩地区を通過し、また横浜へ帰ってくる…という環状線に姿を変えたのです。
この「一級国道かつ環状線」という役割を担ったがために、国道16号線だけは例外的に多くの「旧一級国道同士の交差点」を有しています。その数は6つ。
しかし!この国道16号線を除くと「旧一級国道同士の交差点」は、実は全国的にごくわずかしか存在していません。
その一覧はこちらです!全国にわずか8例しかないレアスポットなんですよ!
もしもあなたの地元に、1桁&2桁国道の『旧一級国道』同士がクロスする交差点があれば…実はかなりレア!
通りかかった際は「ほう。ここがあのレアな交差点か…」と、感慨深く眺めてくださいね!
今回は、マニアックofマニアックな「旧一級国道同士」のレア交差点のご紹介でした!
こんな記事…誰に刺さるんだろ?(笑)刺さった方いたら、ぜひコメントください。
国道に関する記事はこちらにまとめています!