こんばんは!旅人サイファです!
NHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラムをお届けします。
平家と奥州藤原氏を滅ぼして、敵対する勢力を一掃した頼朝。
ここでついに時代が動きます!京都に上洛した頼朝と、朝廷のトップ「後白河法皇」との直接対談が行われました。
この対談は、この後の日本の世の中を決定づける世紀の対談となりました。
実際に二人きりで何を話したのかは伝わっていません。しかし!もしこの時、頼朝が強硬策を取っていたら…この時点で天皇家を滅亡させるという未来もあり得たのです。
しかし、事実そうはならず、天皇家と朝廷・公家はそのまま温存させます。そして天皇(朝廷)から「征夷大将軍」の任命を受け、全国の徴兵権と徴税権だけを握った源頼朝の彗眼!
通常、新たに覇権を握った勢力は、前政権の悪徳を糾弾し滅亡させるのが常です。しかし、頼朝はそうではなく、選んだのは天皇との共存という道でした。
こうしてここに、世界的にも奇妙な「天皇と将軍の並立」という不思議な国体が作られたのです。これは日本独自の、世界史的には本来あり得ない体制でした。
しかし!ここで頼朝がこの国体を選んだからこそ、後の世の室町将軍も徳川将軍も、頼朝の作ったルートを踏襲することになるのです。天皇家は温存したまま、実質的な支配権だけを武士が握るという不思議な国体。これを確立させたのが…この時の後白河法皇と頼朝による一対一の対談にあるのです。
さて、こうして征夷大将軍として正当な支配権を得た頼朝。しかし…その裏では、御家人どもの不穏な企みが進行していました。
火種は伊豆にあり。その火種の名は…「曾我兄弟」という、父を殺された伊豆の豪族の息子たちでした。
そしてまた天皇家でも、最大の実力者であった後白河法皇が世を去ります。
日本一の大天狗と称された法皇の死後、後を継いだのは「後鳥羽天皇」です。壇之浦で沈んだ安徳天皇の後を三種の神器なきまま即位した彼は、やがて北条義時率いる幕府に対して挙兵する「承久の変」を起こす人物です。
まさに、この『鎌倉殿の13人』のラスボスとも言える存在に、皇統はバトンタッチされるのです。
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