旅人サイファのお出かけブログ

R3.5.15 ブログランキングサイト国内旅行ジャンル第1位獲得!旅行プランナー旅人サイファが送る『旅行に行きたくなるブログ』です!ぜひお立ち寄りください♪

スクロールして項目をお選びください!

世界遺産『宇治上神社』は素朴な古社【紅葉の京都ひとり旅】⑥

こんにちは!旅人サイファです。f:id:traveler-cipher:20220217104839j:image

【紅葉の京都ひとり旅】二日目。「平等院鳳凰堂」から宇治川の対岸にある世界遺産宇治上神社』へ立ち寄りました。


f:id:traveler-cipher:20220303195511j:image

平等院」の門を出て右手を進むと、宇治川の土手に出ます。こちらはちょうど良い散歩道になっていて、地元の方がウォーキングしている姿も見かけました。

見頃の紅葉を眺めながら川縁をお散歩!いいですね!


f:id:traveler-cipher:20220303195543j:image

宇治川の対岸に渡るには、二本の橋を渡ります。こちらは朝霧橋。朱色に塗られた欄干が美しいですね。

 

この辺りは、源平合戦の頃に「宇治川の戦い」が行われた場所です。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場するでしょうか。当時は橋が架けられて居なかったため、馬に乗ったまま渡河し、梶原景季佐々木高綱という武将が先陣争いをしたと伝わっています。

 

宇治神社
f:id:traveler-cipher:20220303195600j:image

さて、対岸に渡るとすぐ見えてくるのが『宇治神社』です。こちらは世界遺産には登録されていません。


f:id:traveler-cipher:20220303195618j:image

宇治神社は、日本書紀に「応神天皇の皇子で、兄である仁徳天皇との皇位を巡る葛藤から宇治で自殺した」と書かれている、悲運の皇太子・菟道稚郎子(うじのわきいつらこ)の等身大の坐像を祀っており、付近は皇子が造営した桐原日桁宮跡と伝えられています。また、明治維新までは、宇治上神社と二社一体で、それぞれ離宮上社、離宮下社と名付けられていました。

元々は、裏手にある「宇治上神社」と上下一対の神社だったようですね。それなら…両方とも世界遺産に登録すれば良かったのに。どうして区別したのでしょうかね?

f:id:traveler-cipher:20220303195710j:image

階段を昇ると本殿が見えてきました。決して大きなお社ではありませんが、静かで素朴な雰囲気が素敵ですね。こちらの本殿は国の重要文化財指定を受けています。

f:id:traveler-cipher:20220303195726j:image

拝殿前には可愛らしいうさぎが。後ろを振り返る姿がとても可愛らしい。ふむふむ?


f:id:traveler-cipher:20220303195657j:image

御祭神・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)が河内の国からこの土地へ向かわれる途中、道に迷われてしまいました。

その時、一羽のうさぎが現れ、振り返りながら、後を追う皇子を正しい道へと案内し、お助けしました。

この御由来のうさぎを当社では「みかえり兎」と呼び、人々の人生を道徳の正しい道へと導く神様の御使いとして伝わっております。

また、宇治という地名は、この云われよりついた名前ともいわれています。

ほうほう!宇治の地名の由来は皇子とうさぎの逸話から来ているんですね。「卯が示す」で卯示→宇治…なのかな?

 

宇治上神社
f:id:traveler-cipher:20220303195743j:image

さて、「宇治神社」で参拝を終えてその裏手にある『宇治上神社』へ向かいます。徒歩でも5分かからないくらいの距離です。


f:id:traveler-cipher:20220303195757j:image

こちらの参道もちょうど紅葉見頃でした。真っ直ぐ伸びる参道が良いですね!


f:id:traveler-cipher:20220303195817j:image

参道を進むと左手に行く道と別れます。この道は「さわらびの道」と呼ばれる道で、「宇治市源氏物語ミュージアム」へと続いています。

今回は立ち寄りませんでしたが、こちらも見応えのある施設ですので、お時間ある方はぜひ!特に源氏物語ファンは必見スポットです。

 

さて、私はそのまま境内へ。
f:id:traveler-cipher:20220303195836j:image

宇治上神社は、明治維新までは隣接する宇治神社と二社一対で、それぞれ、離宮上社、離宮下社と呼ばれていました。祭神は宇治神社の祭神でもある悲運の皇子・菟道稚郎子(うじのわけいらつこ)のほから父の応神天皇と兄の仁徳天皇を祀っています。本殿は平安時代後期の、神社建築としては最古のものに属する建造物で、一間社流造の内殿三棟を、左右一列に並べ、後世これらに共通の覆屋をかけたものです。

こちらでも書いてありますね。元々、下の「宇治神社」とこちらの『宇治上神社』は二社一対。同じ神社なんですね。諏訪大社と似たような関係でしょうか。


f:id:traveler-cipher:20220303195848j:image

こちら、拝殿は国宝指定を受けています。現存する最古の神社建築物とも言われており、華美な装飾の無い、シンプルな作り。古風で素朴な雰囲気ですね。


f:id:traveler-cipher:20220303195909j:image

その裏手にある本殿。こちらも国宝指定を受けています。横に長い本殿ですが、これは実はあくまで覆屋。

この内部に一間造りのお社が三座祀られています。宇治神社とは異なり、こちらには父である応神天皇や兄である仁徳天皇菟道稚郎子(うじのわけいらつこ)が並んで祀られています。

 

日本書紀には、父・応神天皇の死後、3年もの間次の天皇が即位せず空白の期間があった…とされています。その理由が、兄と弟の皇位継承争い。と言っても、血で血を洗う内部抗争ではなく、兄と弟が互いに皇位を譲り合って決まらなかったという逸話が残されています。

最終的に、弟である菟道稚郎子(うじのわけいらつこ)がこのままでは国が定まらない…として自殺することで、ようやく兄が仁徳天皇として即位したと伝わります。

 

いわゆる兄弟間の美談としも伝わりますが…本当でしょうかね?何らかの争いや裏事情があったようにも思えますが…?

 

ここ『宇治上神社』はそんな悲運の皇子・菟道稚郎子(うじのわけいらつこ)が暮らした、宇治という地名の発祥の地。現在の宇治市はここから始まったのです。

 

宇治上神社 / 宇治神社

アクセス

京阪宇治線 宇治駅より徒歩10分

JR奈良線 宇治駅より徒歩15分

 

開門時間

24時間参拝自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

参拝者用駐車場あり

 

アドレス

京都府宇治市宇治山田59

0774-21-4634

 

次回です

前回です