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若者の「車離れ」が「沖縄旅行離れ」にも波及?運転免許持たない若者は沖縄旅行に行かなくなる!?

こんにちは!旅人サイファです。

 

いやはや。沖縄タイムスのこちらの記事を読んで、愕然としました。f:id:traveler-cipher:20220218185130j:image

 

車社会の沖縄へ旅行「当分ない」 車離れする10~30代が敬遠 調査で判明 移動手段で運転に抵抗感 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 

コロナ禍で壊滅的な打撃を受けている沖縄県。特に県経済の生命線でもある観光業界のダメージはかなりのものです。

離島のために医療ソースが脆弱な沖縄県。関東や関西のように、県内の病院がいっぱいだから隣県の病院へ搬送…なんてことが容易にはできません。

 

そんな環境ですので、県知事は「今は(観光客に)沖縄に来ないで欲しい」とまで発言していました。しかしその結果、沖縄への訪問客は一気に減少。観光頼みの沖縄経済は苦境に立たされています。

 

では、コロナ騒動が収まったら沖縄もすぐに活気を取り戻すのか?と言われると、どうもそう簡単ではないようです。それも、要因は思わぬところから。

将来的な沖縄への旅行離れ…その要因はなんと「若者の車離れ」にあると記事には述べられています。

 

なるほど確かに。

沖縄県は、日本で唯一鉄道が走っていない県です。あるのはモノレール一本のみ。公共交通は後は路線バスがあるばかりですが、渋滞が慢性化している沖縄県では、路線バスで快適な観光は難しいのが実状です。

 

そのため、現在大多数の観光客が利用しているのが「レンタカー」での観光です。というよりも、沖縄観光にレンタカーはもはや必須条件。レンタカー無しで沖縄観光は、苦行に近いといっても過言ではありません。

 

筆者は都内で生活していますが、「車離れ」は肌で強く感じています。ファミリー層のパパママでも、運転免許を取得していない人がかなり目立って増えていますし、運転免許を持っていてもペーパードライバーというケースもかなり多いです。

このような、車と馴染みのない家庭で育った子供たちは、積極的に運転免許を取得しようとは考えないでしょう。「車離れ」は遺伝します。今後どんどん拍車がかかると予測します。

 

一方で、地方の生活では車は必須です。買い物にも通勤にも通院にも車。一家に1台ではなく、ひとり1台は必要という環境の方も多いと思います。高齢者の運転問題も地方ではより深刻でしょう。

しかし、こちらも高齢化及び過疎化と、都会への人口流入を考えると…やがて車を手放す層もかなり増えてくることでしょう。そうして都会で生活するに当たって、車と馴染みがどんどんなくなる…。

 

このままの流れでは、こういった車と馴染みがない層が大多数を占めることになる可能性があります。

こうなった時、現状の「レンタカー必須」になってしまっている沖縄県は、旅行先に選ばれなくなる恐れもあるのです。

 

もちろん、日本で唯一の南国リゾートという魅力は、他県にはない強みです。すぐに、来県客が減ることはないでしょう。

しかし。それに胡座を掻いていては、沖縄の未来は暗い。「車がなくても楽しめる沖縄県」を、未来志向で整備する必要があるのではないでしょうか。

 

例えば、船での観光ルートの創設。

これは以前、こちらのブログでも紹介した「アイランドホッピング」に似た、船で本島沿岸や離島の島々を巡りながら観光するスタイルです。

各観光スポットが海で接続されている、沖縄ならではの旅行スタイルとして投資する価値はありそうです。

 

また、郊外に位置するリゾートホテルの場合は、那覇空港からの送迎バスを手厚くし、ホテル内だけでも楽しめるプランを創設したり、ホテル発着のオプショナルツアーを手厚くするなりの対応が必要になるでしょう。

 

後、考えられるのは、テスラ車に代表される「自動運転技術」の革新を待つか…?仮に「運転免許を持たなくても自動で行きたいところに連れていってくれる技術」が早期に整備されれば、今回の懸念も杞憂に変わることでしょう。

 

もしも公道での社会実験が行われるのであれば、沖縄県は積極的に手を挙げるべきでしょう。「自動運転と言えば沖縄」「自動運転先進県・沖縄」となれば、これもまた集客になるでしょう。

 

いずれにせよ、沖縄の観光は今までのようなレンタカー頼みのシステムでは立ち行かなくなる可能性が非常に高い。今のうちから、未来の観光像を想定しておくことが、重要課題になっていくことでしょう。