こんにちは!旅人サイファです!
本日は月曜日!【旅人サイファの絶景100選】No.86、今回も九州地方の絶景をお届けします。
今回ご紹介するのは、熊本県山都町にある石造りの水道橋『通潤橋(つうじゅんきょう)』です!
いかがですか!このリフレクション!これは昨年秋に訪れた際に撮影したものです。
川のすぐ近くまで近寄れますので、風の無い穏やかな日は、このような美しい姿の『通潤橋』を楽しむことができるのです。
しかし『通潤橋』と言えば、その代名詞ともいえるのが「放水」ですよね。橋の中央部から勢いよく水が放出される姿は圧巻です!
実際の放水の様子がこちら!
しかしそもそもなぜ…橋から水が出てくるのでしょうか?
実はこの橋、人が渡るために作られた橋では無いのです!
この橋の真髄は、橋の内部に通された水道!画像左手にある北側の台地から、南側の台地へ水を送るために作られた「水道橋」なのです。
南側(画像右手)の白糸台地は、周囲を深い谷に囲まれており僅かな湧水にしか恵まれない枯れた台地でした。
しかし、川を挟んでわずかに離れた北の台地には潤沢に水が流れる川がありました。江戸時代後期、当地の惣庄屋であった布田保之助が一念発起!北の台地から南の白糸台地へ水を送る水道橋の建設を決意するのです。
通潤橋の建設は、当然のことながら全て人力工事!土を掘り石を組み、およそ1年8ヶ月の月日を経て完成します。完成した通潤橋の運んだ水は1日15000L!この水のおかげで、白糸台地にはなんと100ヘクタールもの新田が作られるに至るのです!現在でもこの農業用水は現役で活用されており、白糸台地を潤している命の水とも言えるのです。
通潤橋で行われる放水は、橋の内部を走る水路の詰まりを予防するために必要不可欠な措置なのです。1日に数回、橋の中央に開けられた放水口を開放することで、水道内のゴミや不純物を取り除き、水路の詰まりを予防しているのです。
放水が行われる時が、通潤橋が最も美しい姿を見せる時!橋の両側には美しい水のアーチが描かれるのです!
2016年に発生した熊本地震によって水路が損傷し、一時期放水は中止されていました。しかし、地元の方々による必死の修復を終え、2020年にようやく放水が再開されたのです!
2022年は、4~5月GWまでと、7月後半~11月末までの土日を中心に、1日1回ないし2回、放水を行っています。もしも行かれる際は、公式HPなどで放水スケジュールを確認のうえ、タイミングを合わせて訪れてみてください!
震えるほどに美しい、精巧な石橋と水のアーチが織り成す絶景を、ぜひ堪能してください!
アクセス
九州中央自動車道 山都中島西ICより30分
熊本市内より路線バス90分
営業時間
24時間見学自由(夜間注意)
定休日
年中無休
入場料金
無料
駐車場
道の駅通潤橋 無料駐車場あり
アドレス
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