こんにちは!旅人サイファです!
ここのところシリーズでお届けしている【日本の地理自然ランキング】!
前回は「沖縄県の島の大きさトップ10」をまとめました。海洋王国らしい個性的な島がラインナップされていましたよね。
今回は、地方別島の大きさランキングの第2弾!こちらも数多くの島が集まっている『瀬戸内海の島の大きさトップ10』をまとめてみました!
『瀬戸内海』とは、大阪湾から下関水道付近まで、本州と四国と九州に挟まれた水域です。
県名で言うと、大阪府、和歌山県、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県にまたがるエリアですね!
実はこれ、「瀬戸内海環境保全特別措置法」という法律できっちりとその範囲が定められています。一部、日本海にもはみ出しているのが興味深いですね。
そんな瀬戸内海は、我が国で最も島の多い水域です。東西450km、海域面積23203k㎡とも言われる海域に727もの島が浮かんでいます。そんな、700を超える島の内、最も大きな島はどこか?をトップ10形式でまとめていきますね!
瀬戸内海の島の大きさトップ10
※地図の縮尺は一定です
宮島口港からフェリーでおよそ15分!海中に立つ大鳥居と、満潮時は海中に沈む本殿が美しいですよね。日本三景のひとつとしても知られています。
島全体が「厳島神社」の境内で聖域とされています。死や血といった穢れを忌避する風習が強く残っていて、島内で死者が出た際は即座に対岸に送って埋葬したり、遺族は喪が明けるまで島に戻れなかったなどの逸話も知られています。そのため、島内には墓地も墓も一基足りとも存在しません。
続いて第9位には、広島県と愛媛県を繋ぐ芸予諸島のひとつ『生口島』がランクイン!
いわゆる「しまなみ海道」を構成する島のうちのひとつですね。
温暖な気候を活かした柑橘類の栽培が盛んで、ここ生口島は国産レモン生産量日本一!また、母君がこの島出身である実業家・耕三寺耕三によって建てられた耕三寺は西の日光と称される観光スポットになっています。
続いてこちらも「しまなみ海道(芸予諸島)」から『因島』がランクイン!
現在では尾道市に編入されていますが、かつては離島ながら独立して因島市を形成していたほど賑わう島で、周辺の島々の中核を成していました。
中世には村上海賊一派・因島村上氏の拠点として栄えていました。これは、芸予諸島の海流が激しく、航行が困難であったためです。京大坂と広島や九州を行き交う船の水先案内人として、今で言うガイド料を請求(拒否したものは襲撃)し力を蓄えた日本最大の海賊衆でした。
第7位 大島 41.88k㎡ 愛媛県
第7位も、またまた「しまなみ海道」「の島がランクイン!
その名も『大島』です。全国各地にある「大島」という名前の島。大島だけのランキング作っても面白いですね(笑)
さて、この芸予諸島の大島は、現在は愛媛県今治市に属しています。前述の村上海賊の一派のうち最強の名をほしいままにした能島村上氏はここ大島と伯方島の間にある小さな島「能島」を根拠地としていました。島内には村上水軍の資料を展示する博物館もあります。
第6位は、なんとまたまた四連続で続いたのが「しまなみ海道」最大の島『大三島』です!この島は、三島神社の総本社「大山祇神社」が鎮座している神の島!
大山祇神社は、海の神、戦いの神です。そのため多くの武将から尊崇を集め、彼らは武運長久を祈り武具を奉納しました。国宝や重要文化財指定を受けた日本の甲冑のおよそ4割がこの神社に集まっており、別名「国宝の島」とも呼ばれています。
さあいよいよ第5位!続いてランクインしたのは、広島県から『倉橋島』です。
対岸の呉市とは橋で繋がれています。呉と共に海軍の島として知られ、島内には海軍の限られた者しか出入りできない「P基地」という秘密基地が存在していました。
また倉橋島と言えば「音戸の瀬戸」です。呉市本土との間にある細長い海峡で、最も狭い部分で80mほどしかありません。平安時代に、瀬戸内海航路を重要視していた平清盛によって人工的に開削されたという伝説も残っています。
続いて第4位は、前述の倉橋島の隣に浮かぶ『江田島および能美島』です!
倉橋を通じて本土の呉と橋で繋がっています。江田島と能美島は、元々別々の島でしたが、浅い海峡だったために埋め立てられて、現在はひとつの島として数えられています。Y字の形の北東部が江田島エリア、北西部が能美島エリアです。
江田島と言えばやはり海軍の島でしょう。東京築地にあった海軍兵学校が移転されてから、エダジマは海軍兵学校の代名詞となりました。現在も海上自衛隊幹部候補生学校が置かれています。
さていよいよトップ3!瀬戸内海で3番目に大きな島は、山口県の『周防大島』です。
国土地理院が定める正式名称は「屋代島」とされています。また形が似ているため「金魚島」と呼ばれることもあるそうです。現在は本州の柳井市と橋で繋がっています。
古代から瀬戸内海航路の要衝として重要視された島なのか、古事記の国産み神話では、イザナミによって大八島の次に産んだ島として登場します。明治時代には7万人もの人口を抱えていたそうで海外移民希望者も多く、明治政府の斡旋したハワイ移民のうち15%近くが周防大島出身者で占めたそうです。
第2位 小豆島 153.26k㎡ 香川県
さて!続いて、瀬戸内海第2の面積を持つ島は香川県『小豆島』です。
日本全体でも19番目の大きさを持つ島です。橋で繋がっておらず、また空港もない島の中では日本最大の人口を誇る島で、島内に7つある港から発着するフェリーの数は恐らく日本一でしょう。
古来は岡山県側の備前国に属していましたが、中世に四国側、讃岐国主の領土に組み込まれ、いつの間にか讃岐国小豆郡に属す島と認識されるようになった経緯があります。特産品が豊富な島で、素麺、醤油、佃煮、胡麻油、オリーブは国内でも屈指の生産地となっています。
小豆島をめぐる旅行記で詳しく!
第1位 淡路島 592.00k㎡ 兵庫県
そして栄えある第1位!瀬戸内海で最も大きな島は…やはり圧倒的!兵庫県『淡路島』が断トツでトップでした!なんと驚き、2位の小豆島の4倍近くの面積を誇っています。
面積は全国でも第5位という広さですからやはりと言うべきか。また、沖縄本島に次ぐ日本の島で二番目の人口13万人を擁しています。
かつては、この島を縦断する形で四国新幹線が通される計画でした。そのため、淡路島南部と徳島鳴門を結ぶ大鳴門橋には現在も、鉄道が走れるだけのスペースが確保されています。
また、日本神話ではイザナギとイザナミによって日本列島で最初に創造した島とされています。
さあ、いかがでしたか?『瀬戸内海の島の大きさトップ10ランキング』!
700を超える島を抱える瀬戸内海、その中でのトップは淡路島でした!
また、しまなみ海道や呉近郊など、ある程度大きな島が集まるグループが出来上がっているのが興味深いところでしたね。
次回は…これまた多くの島を抱える『東京都の島の大きさトップ10』をまとめてみますね!
次回です
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本シリーズ一気見!