こんにちは!旅人サイファです!
今回の記事は、前回に引き続き日本の国土自然に関するランキングです。
今回取り扱うのは…『日本の湖の大きさランキング』。厳密に言うと、日本では湖、沼、池の区別が曖昧なため、その総数も定数がありません。
一説には478の湖沼があるとか?
今回は、全国の湖沼のうち面積の大きなものトップ10を調べてみました!
1位はもちろん皆さんご存知のあの湖ですが…第2位は?3位は?ご存じですか?
実は意外と知られていない湖の大きさランキング。
それでは、第10位から見ていきましょう!
第10位
まずはこちら!静岡県西部に位置する浜名湖が第10位にランクイン!
現在は海と繋がる汽水湖ですが、実はこれ、室町時代になってから繋がったもの!1498年に発生した大地震で浜名湖と海を隔てていた陸地が切れ、現在の形になりました。
その結果、海水と淡水が入り交じる汽水湖となり、豊富な生命を育む湖になりました。
その特異な環境によって生息動物の種類数は日本一とされています。現在ではうなぎの養殖でも有名ですね!この辺りの旧国名『遠江』は、遠き淡つ海を意味するこの浜名湖から付けられたと言われています。
第9位
洞爺湖 70.44k㎡ 北海道
続いては北海道から、洞爺湖がランクイン!
かつて小泉首相時代にサミットが開かれたことでも有名になりました。湖畔には温泉が湧き旅館が立ち並び、道内でも屈指の人気の温泉地としても知られています。
火山の噴火によって誕生したカルデラ湖で、カルデラ湖としては日本で3番目に大きな湖です。かつてこの付近には多数の鉱山があり、その排水が流入され続けたため、酸性化のため多くの生物が死滅した過去があります。
第8位
支笏湖(しこつこ) 78.76k㎡ 北海道
道内でも1.2を争う透明度を誇る支笏湖が第8位!札幌からわずか1時間のところに、こんなに美しい大自然があったのか!と唸るほど!水深は秋田県の田沢湖に次いで第2位。
深さがあるためその貯水量も多く、琵琶湖に次いで第2位とされています。
こちらも火山噴火後の窪地に水が貯まったカルデラ湖です。
第7位
お!ここで西日本から宍道湖がランクイン!
松江の市街地の西側に開けているため、夕陽の名所としても人気の湖です。こちらは元々海だったところが閉じられて貯まった海跡湖のため、海水と淡水が混じった汽水湖です。すぐ東隣の中海を通じて日本海と通じています。
夕日は絶景100選にも登場!
湖に分類されてはいるが、その実態は出雲から流れる斐伊川(ひいかわ)の一部!宍道湖からは大橋川となって中海へ通じています。松江グルメの代表「宍道湖八珍」は汽水湖である宍道湖ならでは食材が並びます。
第6位
屈斜路湖 79.48k㎡ 北海道
またまた北海道からランクイン!
第6位は道東の屈斜路湖です!周辺には、阿寒湖、摩周湖など美しい湖が集まるエリアですね。
この湖は日本最大のカルデラ湖!全面結氷する湖としても日本最大の面積を持っています。中央部に浮かぶ中島は日本最大の湖中島。この島が、かつて聳えていた火山の山頂部です。周辺や湖底からは強酸性の温泉が湧いているためpH4という酸性の湖水となり、魚類はほぼ全滅してしまっています…。
第5位
西隣の宍道湖と大橋川で繋がる双子のような湖。
形としては東西に広い宍道湖の方が広く見えますが、実際はこちらの方が面積は広く第5位!
境水道で海と接する汽水湖で、その塩分濃度は海水の1/2ほど。昭和の中頃、干拓により農地を広げ、中海は淡水化する計画が持ち上がったが、その後計画は頓挫し工事は中断。2005年になってようやく正式に淡水化事業中止が決定しています。
第4位
第4位にランクインしたのは、東北地方最大の湖、猪苗代湖!
長らくその湖面は境界未定地でしたが、地方交付税を増やすために周辺自治体が協議、1999年になってようやく会津若松市82%、猪苗代町4%、郡山市25%で分割されることになりました。
第3位
サロマ湖 150.29 k㎡ 北海道
いよいよ第3位!日本最大の汽水湖にして、本州以外で最大の湖であるサロマ湖がランクイン!瀬戸内海の小豆島* とほぼ同じ大きさの湖です。
*小豆島 153.29k㎡ 第19位
元々はオホーツク海の湾入部が堆砂によって海と切り離された潟湖です。オホーツク海との境目には長さ26kmにも及ぶ長大な砂嘴で遮られています。この砂嘴は貴重な植物の宝庫で、「竜宮街道」という名前も付けられています。
第2位
さあ続いては第2位!茨城県にある霞ケ浦がランクインです!ここもかつて海であった海跡湖でしたが、長い年月を経て現在は完全な淡水湖になっています。正式にはは大文字の「ケ」を使った「霞ケ浦」と表記されるのが正解です。
元々海と繋がった入り江のため、鹿嶋市付近では太平洋を外の海、霞ケ浦を内の海とも呼んでいたそうです。その面積は茨城県全体の3.8%を占めます。その面積は五島列島中通島* とほぼ同じ!
*中通島 168.06k㎡ 第16位
番外 かつて第2位 (現在では18位)
※天草上島 225.95k㎡ 第14位
秋田県北部、男鹿半島の付け根に、かつて日本で第2位の広さを誇った湖がありました。それがこの「八郎潟」です。
戦後になって大規模な干拓事業が行われ、この広い湖の大部分が埋め立てられて農地化していきました。現在の大潟村はこの八郎潟埋め立てによって誕生した村です。
現在はわずかに残った部分だけ「八郎潟調整池」で、第18位にまで順位を落としています。
第1位
琵琶湖 669.20k㎡ 滋賀県
栄えある第1位はもちろん『琵琶湖』!面積だけでなく貯水量もダツトツの1位です。
滋賀県全体の面積のうち、およそ1/6(16%ほど)を占めています。その大きさは、なんと日本で4番目に大きい長崎県対馬* とほぼ同じ!そう考えると恐ろしいほどでかいですね!なお、近江八幡市の沖合いにある沖島は日本で唯一、淡水湖沼にある有人島です。
*対馬島 696.10k㎡ 第4位
琵琶湖には450本の河川が流入していて、周辺の山から流れ出す水瓶として機能しています。しかし、流出する河川は南部の瀬田川1本のみ!この瀬田川部分は両側に山が迫るため、細くボトルネックを形成していことが、琵琶湖を湖として成立させている要因とも言われています。現在では京都へ琵琶湖疏水も流出しています。
滋賀県の旧国名「近江」の語源はこの琵琶湖を指す「近う淡き海(あわうみ=おうみ)」です。浜名湖を指す「遠江・遠き淡き海(とおとうみ)」と対をなしています。
いかがでしたか?前回の「日本の山の標高ランキング」に続いて「日本の湖の大きさ」ランキングをお届けしました。
日本最大の湖が琵琶湖であることは知られていますが、第2位以下は意外と知られていませんよね。
面白いのがその内訳です。
近畿地方×1
関東地方×1
北海道地方×4
東北地方×1
山陰地方×2
東海地方×1
なんと第1位の琵琶湖を除くと、西日本からランクインしているのは第5位の中海と第7位の宍道湖のみ!四国はおろか山陽や九州からのランクインもゼロでした!
ちなみに30位まで見ても、四国、九州の湖はランクインしていません!明らかに東に偏っているのが分かりますよね。
もしかしたら…古代にもたらされた稲作技術の広がりに伴って、かつて四国や九州にあった巨大湖は干拓や農地化された?いやいや、そんなことはないか(笑)
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