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『青天を衝け』ざっくりコラム 第39話 渋沢栄一と日露戦争

本日放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』ざっくりコラムです。

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次第に忍び寄る軍靴の音。日本が近代大国化して行くに伴って、欧米列強との確執も目立つようになりました。

特に日清戦争での勝利後、極東での日本の権益増大を恐れたロシアやフランスは、戦後清国から獲得した大陸の領地、遼東半島を放棄させるに至ります。俗にいう三国干渉です。

 

その結果、極東での勢力を増したロシアは朝鮮半島までその影響力を広げはじめました。

鎌倉時代元寇以来…朝鮮半島を領有した勢力は日本にまで侵略の手を伸ばすのが常。日本国首脳は、ロシアの南下政策に非常な危機感を覚えます。

このような情勢の中…ロシアの侵略の手を振り払うために、満州そして朝鮮半島を舞台にして始まったのが日露戦争です。

 

日露戦争は、近代日本が生き残るかどうかの生存戦争。国力の全てをかけて生きるか死ぬかの戦いでした。

日本は、旅順攻略、奉天会戦勝利、日本海海戦勝利によって優勢に戦争を進めます。

この日露戦争は、最終的にアメリカの仲介により講和が成りましたが、日清戦争後と異なりロシアから賠償金をとることはできませんでした。

 

日本国民にしてみれば、戦争のために我慢に我慢を重ね、拡大する戦費を税金として納めてその勝利のために尽くしました。

この戦争に勝利すれば…日清戦争後と同じように相手国から賠償金が得られ生活が楽になる…!と、思いきや、国力が尽きかけていた日本の情勢を見抜いていたロシアから、賠償金を取ることはできませんでした。

 

これに日本国民は激昂。一部新聞が扇動したこともあり、政府や戦争への協力を呼び掛けた渋沢栄一らにも批判の声が向けられます。

この時に起こった「日比谷焼打事件」は国民の不満の現れ。

この不満な気分がやがて…日中戦争、太平洋戦争へと繋がって行くことになります。

 

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