皆さんこんにちは!旅人サイファです!
壱岐国一宮「天手長男神社」の参拝を終えて、さらに朝食前のお散歩を続けます。
次に立ち寄ったのは、壱岐でも随一の規模を誇る『住吉神社』さん。
深い森に覆われて雰囲気抜群です。壱岐を貫く国道382号線沿いに鳥居が立っているのですぐ分かるかと思います。
御祭神
底筒男神
中筒男神
表筒男神
ご由緒
当社は神功皇后の新羅への親征からの凱旋の折り、三韓鎮護の為に軍越神事を定めて祀らせたことに始まります。
文徳天皇を始め、11回に渡って神位を進めになり、醍醐天皇の御代には式内明神大社に、明治四年5月には国弊中社に列格され、昭和には天皇陛下より弊餞料、御奉納を賜り、今や壱岐の島の総鎮守として尚且つ長崎県下筆頭の御由緒ある神社として厚く尊崇を受けています。(意訳)
鳥居をくぐって境内に入ると、清らかな空気感に包まれます。真っ直ぐに伸びた参道を通って拝殿へ。
二礼ニ拍手一礼。参拝を済ませて拝殿の裏手へ回ると、一段高くなったところに本殿が祀られているのが見えます。
ここに祀られているのは住吉大神。対馬壱岐に渡る前、博多でお参りしてきた「住吉神社」と同じ神様をお祀りしています。
全国に2300余りとも言われる住吉神社。その総本社は大阪市にある「住吉大社」と言われています。住吉大神は海の神様、航海の神様です。
このうち、前の記事で述べた「延喜式神名帳」に掲載されている名神大社と称される住吉神社は、大阪住吉大社、下関住吉神社、博多住吉神社、そして壱岐住吉神社と対馬住吉神社の計5社。
大阪湾から瀬戸内海→下関→博多→壱岐→対馬と向かう、大陸航路の要衝に建てられているのが良く分かりますね!
そんな、全国に散らばる住吉神社の中でも、最も古く信仰されているのがここ壱岐の『住吉神社』と言われています。一説には、大阪、下関、博多、壱岐の四社を称して、四大住吉と呼ぶとか!
それだけ由緒正しい航海の神様、さらにこの四社の中でも最古と言われるのが…ここ壱岐の『住吉神社』なのです。
対馬や壱岐に渡る前に訪れた「博多住吉神社」の記事でも触れましたが、住吉神は海の神様です。そして神功皇后に協力し、その夫・仲哀天皇を祟り殺したのがこの住吉神。
神功皇后と住吉神、そして朝鮮半島、対馬、壱岐、九州を結ぶルートは、やはり密接な関係があるのでしょう。
境内にはクスノキの巨木も。このクスノキは、根はひとつにも関わらず、幹は途中で二股に分かれ、それぞれ雄雌異なるという不思議な木。
この木は夫婦クスノキと呼ばれ、長寿・縁結びのご利益があるとか。この木の根元を、男性は左回り、女性は右回りで廻ると、良縁に恵まれるとか。
※画像は壱岐市観光連盟HPより
なんと、壱岐島で室町時代よりも前から大切に受け継がれており、国の「重要無形民俗文化財」にも指定されています。
「神楽」は、文字のとおり神さまを楽しませるために奉納されるもの。
日本各地に神楽はありますが、壱岐のように神職によるものは全国でもなかなか見られないようです。
島内で、大小合わせると年間200以上ものお祭りのときに神社の境内で奉納され、すべてのお祭りの舞や太鼓と笛による音楽と唄は約25人の神職によって奉じられます。
3〜4月はほぼ毎週、10月、11月、12月はほぼ毎日、島内どこかの神社で開催されています。
<大大神楽(年2回開催)の開催時期>
12月の大大神楽は、なんと8時間にも及ぶという壮大な物語絵巻!
機会があったら…ぜひ見てみたいものです。
アクセス
芦辺港より車で10分
郷ノ浦港より車で15分
壱岐空港より車で20分
拝観時間
24時間参拝自由
定休日
年中無休
拝観料金
無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
0920-45-3002
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