本日放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』ざっくりコラムです。
今回の物語の冒頭で語られた、小野組の切り捨て。
第一国立銀行を設立するに当たって、三井と共にその立役者となった小野組。その小野組の破綻と引き換えに、渋沢栄一の第一国立銀行は道ずれ倒産をどうにか防ぎました。
この時、小野組の代役として渋沢に協力したのが「古河市兵衛」でした。
彼はこの騒動の後、小野組から独立します。後に鉱山開発を成功させ富を成し作り上げたのが「古河財閥」です。
実は古河市兵衛の子孫が作り上げた邸宅が、現在「旧古河庭園」として東京都北区に残されています。
この「古河庭園」から、渋沢栄一の住んだ「飛鳥山」まではゆっくり歩いても10分程度。ご子孫同士、ご近所さんとして長らく交流があったかも知れませんね。
ちなみにこの古河財閥が発展した足掛かりは新潟県の草倉鉱山。そして栃木県の足尾銅山開発で財を成しています。
足尾銅山の急速な開発は、後の足尾銅山鉱毒事件も引き起こしています。
ちなみに、古河グループのうちの一社、古河電工は昭和のころから強いサッカークラブを有していました。
この古河電工サッカー部はJR東日本サッカー部と合同し、Jリーグの創立メンバー「ジェフユナイテッド千葉」にも繋がっています。(JR East+Furukawa=JEF)
そして、食わせ物のザ・商人であった三野村利左衛門。
彼を中心に作られた三井組もまた、日本初の民間銀行を作ります。
栄えある銀行コード0001番は栄一の作った第一銀行から第一勧業銀行を経て現在のみずほ銀行へ受け継がれています。
三井の作った三井銀行はそれに次ぐ0002番。ですが、平成の世に住友銀行(0009番)との合併を経たことで、現在に連なる三井住友銀行の銀行コードは0009番です。
この辺り…合併に際しての力関係も憶測できますね。現在、銀行コード0002番は…欠番です。
幕末から明治にかけての物語である『NHK大河ドラマ青天を衝け』。
現代へも連なる物語であるからこその面白味が…こういったところにも出てきますね!
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