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日本人観光客が来ない…国境の島・対馬の観光を考える

こんにちは!旅人サイファです!

突然ですが…このランキングをご覧ください!

第1位 成田空港 763万人

第2位 関西国際空港 715万人

第3位 羽田空港 374万人

第4位 福岡空港 220万人

第5位 那覇空港 163万人

第6位 新千歳空港 149万人

第7位 中部国際空港 135万人 

このランキング…何だかお分かりになりますか?

これは、訪日外国人を受け入れた空港・港湾施設の実績数です。コロナ禍前の2017年のランキングですが、成田空港をはじめ、全国の主要空港が軒並み上位を独占していますね。

 

では、これに続く第8位を予想してみてください!

伊丹空港北九州空港、船ですと神戸港や横浜港あたりが上位に食い込んでくるか?と予測しましたが…

第8位 比田勝港(ひだかつ-) 25.8万人

 

…え?は?

なにそれどこよ?f:id:traveler-cipher:20210904133712j:image

こちらがそのランキング。

なんと、堂々第8位にランクインしているのは、長崎県対馬市北部の港比田勝港!その他全国の大都市空港を抑えて第8位ですよ!?

 

そして比田勝港は、港湾での入国者も圧倒的日本一!

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こちら港湾だけに絞ったランキングでは、第3位にこれも対馬南部の厳原港(いづはら- 9.9万人)までもがランクインしています!

 

対馬比田勝港厳原港合わせて、なんと35.9万人もの訪日外国人を受けれている!!

これ…ご存知の方どれくらいいたでしょうか。私は心の底から驚きました。ちなみにこのデータの翌年の2018年にはさらに増え…40.9万人もの外国人旅行者が対馬を訪れています。

 

この真相はこれ。

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対馬にて入国手続きした外国人の99%が韓国人なんです。

 

それもそのはず。

韓国南端の釜山港から対馬比田勝港までは、距離にしておよそ50kmちょっと。ジェットフォイル(高速船)に乗ればなんとわずか70分!

足の遅いフェリーでも90分で着いてしまうのです!

しかも船賃も格安。レートにもよりますが、片道3~4000円程度で韓国から対馬に行けてしまう!

 

2018年に対馬を訪れた観光客数は、トータル54万人。その内の41万人(75%)が韓国人。

つまり、日本人観光客はわずか14万人(25%)でしかありません。およそ2/3が韓国人旅行者で、日本人旅行者の方が圧倒的少数派。

そう、長崎県対馬はいつの間にか『韓国人のための観光地』になってしまっていたのです。

 

私はこの状況に相当な危機感を持ちました。

これまで何度か記事にしているように、対馬は非常に魅力的な離島です。

 

手付かずの大自然

聖なる山と深い森と群青に輝く海。

ここにしか居ない独特の動物たち。

島のあちこちに点在する古の神社。

古代日本の防衛最前線であった古城跡。

朝鮮半島との交流の歴史。

豊富な海産物をはじめとした食文化。

 

我が国の誇るべき離島として、私は日本人にこの濃密な島をもっと愛でて欲しい。実際に足を踏み入れてその素晴らしさを体感して欲しいと願っています。

ですが実際は、ほとんどの日本人に知られず、訪れる人も少ない離島、対馬

 

なぜ対馬に来る日本人観光客は少ないのか?

対馬に日本人観光客があまり来ない要因が2つ考えられます。

 

ひとつは、軍の島だったこと。

ここ対馬は、国境最前線の島であるため軍の施設もたくさん作られました。別名『要塞の島』。軍部は情報漏えいを非常に警戒していたと伝わります。

軍事機密を守るため、島外からお客様を招いて観光を促すという文化が育ちにくかったようなのです。

 

この影響なのかどうか?「るるぶ」「まっぷる」などに代表される、日本人向けに作られたガイドブックのラインナップには『対馬』の巻がありません。『壱岐』や『五島列島』のガイドブックはあるのに…!

それだけ、観光誘致ができていない証拠とも言えましょう。自治体や観光協会の宣伝不足、誘致不足も否めません。

 

もうひとつは、所属県とアクセスルートのミスマッチ。

以前、『なぜ対馬長崎県所属なのか』という記事でも述べましたが、対馬へのアクセスの80%強は福岡県から。にも関わらず、対馬の所属は長崎県

 

長崎県にしてみると、対馬へ観光誘導したくてもアクセスが細い。

反対に、アクセスの大部分を握っている福岡県にしてみると、他県である対馬への観光誘導はあまり好ましくない。

この辺りは、県の垣根を超えて対応を検討する必要があるでしょう。このままですと『どーせ日本人は来ないから韓国人向けのサービスにシフトしよう』と、日本の誇るホスピタリティがどんどん失われていく可能性もあります。

 

現に、対馬北部には韓国資本のホテルも多数建設されています。

対馬北部の玄関口、比田勝港の周辺には、韓国向けのホテルや韓国人向けの食堂、免税店などが並びます。町には至るところにハングル併記の看板。

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韓国人観光客が大挙して訪れていた2018年まで、その経済効果は甚大でした。対馬市の年間予算の1/4以上を賄っていたとも言われています。


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しかし…昨今のコロナ禍をモロに受け、現在は韓国と対馬を結ぶ航路は全便ストップ。

新設された比田勝の国際ターミナルも閉鎖されています。先日訪れた際は、周囲を歩く人すら見かけない状況でした。

ターミナル周辺の韓国人向けの食堂や免税店も全てシャッターが降ろされていました。

 

対馬の観光業はこのまま韓国人頼りの路線で良いのか。

今こそ…県の垣根を超えて日本人観光客を積極的に誘致すべきではないか。

今、比田勝の港町はひっそりと静まりかえっています。

 

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