こんにちは!旅人サイファです!
今回ご紹介するのは『御髪神社(みかみじんじゃ)』…嵯峨野を散策していて偶然出会った神社です。
この古式ゆかしい感じ…素晴らしいですね。小さな池のほとりにある、隠れたパワースポットのようです。
常寂光寺から南へ進み、トロッコ嵐山駅のすぐ手前にあります。ですので、アクセスは悪くありません。竹林の小径からもすぐなのですが…訪れる人の少ない、隠れたスポットになっています。
小倉池の傍らに案内板を見つけました。なんと日本唯一の『髪』をお護りする神社とか!
御髪神社は日本で唯一の「髪」をお護りする神社です。いつまでも大切な髪が美しく、健康である様ご祈願しましょう
ふむふむ!これはお参りせねばなるまい!
小倉池を回り込むと…小さな鳥居とお社が見えてきました。
境内にお邪魔して参拝します。小さいながらも奥ゆかしい…とても優しい雰囲気のあるお社です。
ふと周囲に奉納された玉垣に目をやると…うん。納得。
・アートネイチャー
・ツムラ
…髪にまつわる会社がずらり!そして、各地の理容美容専門学校や理容美容組合から奉納されています。考えてみれば、髪にまつわるお仕事って…たくさんあるんですね。理容室美容室だけではなく、それらを育成する学校、育毛増毛ウィッグ、はたまたシャンプーやコンディショナーなど…。『髪がもたらす経済効果』はかなりのもの。そういった髪にまつわる仕事を生業としている人々にとって、聖地にもなっているここ『御髪神社』。奉納された絵馬にも、理容師美容師の国家試験合格を祈願するものが多数ありました。
宿に戻った後『御髪神社』の由来を調べてみると…非常に興味深い伝説がありました。
御髪神社が、百人一首に詠まれています京都嵯峨野の小倉山の、しかも亀山天皇の御陵の近くに建立されましたのは、御髪神社の御祭神であります藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)公と亀山天皇と大変深い縁があるからです。
亀山天皇(一二五九〜一二七四年)の御代に藤原鎌足の末孫で、皇居の宝物守護にあたる武士であった北小路左衛尉藤原基春卿は、預かっていた宝刀『九王丸』を紛失してしまいます。その探索するために全国を行脚します。その探索旅行が長門国下関に至った際、ついに旅費が尽きてしまいます。探索旅に同行していた基春卿の三男、藤原采女亮政之は、その間、生活の糧を得るため、その地に於いて庄屋の婦女の髪を結って父を助けた…と言われています。これが『髪結い職』のわが国の起源となります。
ふむふむ…!なんと御祭神の藤原政之公は、髪結い(今で言う美容師)さんの始祖とか!そんな御縁で、亀山天皇御陵地のすぐそば、ここ小倉池のほとりに建てられたのがここ『御髪神社』なのです。
薄毛に悩む男性や、美しい髪を保ちたいと願う女性など髪にまつわる悩みを持つ多くの人や、理容美容関係の仕事につく人々がここに集まり祈願しているようです。
もしも京都嵐山観光にいらした際は、ぜひこちら『御髪神社』へもお詣りください!
アクセス
嵯峨観光鉄道 トロッコ嵐山駅より徒歩すぐ
嵐電 嵐山駅より徒歩8分
参拝時間
24時間自由
参拝料
無料
アドレス
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