本日放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』ざっくりコラムです。
ついに…徳川慶喜が15代徳川将軍に就任、そして孝明天皇が崩御されました。
次の時代がすぐそこまで迫っています。
徳川慶喜も渋沢栄一も…この先に待ち構える困難を予測していたことかと思います。
慶喜と栄一の別れの場面で暗誦したこの言葉。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。
これは、徳川家康の遺訓。
人の人生は重い荷物を背負って遠い道を進むようなもの。急いではいけない。
不自由が常態であればなにごとも不足とも思わない。欲が出たときは貧乏時代を思い出せ。
我慢は無事平穏のもと、怒りは敵。
勝ちばかりしか知らず、負けを知らなければその身に危険がおよぷ。
責めるべきは自分自身。他人を責めてはならない。
足りないということは、多すぎることよりも優れているのだよ。
我慢に我慢を重ねて、ようやく天下を取った徳川家康ならではの遺訓、数多の示唆に溢れていますよね。
さて、自分栄一は、パリ万国博覧会に出席する徳川昭武の一行に加わり、はるかヨーロッパを目指す船に乗船します。
ヨーロッパを直に見てきた経験は…栄一の一生の糧になるのです。
次回です
前回です