こんにちは!旅人サイファです!
先日の記事で、『郡』にも『市』にも属さない特別扱い東京の『区』について取り扱いました。
今回はその話の続きです。
こちらの地図をご覧ください!
これは、東京に区が置かれた直後明治11年の地図です。
!!
ちょっと衝撃的じゃないですか?
東京の中でも、区が建てられたのは都心中心部のみ!
その周りには…まだ郡が残されています。
郡が残されているということは、この辺りの自治体は全て町や村!
例えば…
渋谷は南豊島郡渋谷村
東京15区
初めに作らられた『東京15区』はこちら!
皇居を中心とした都心部だけが『区部』でした。
概ね、現在の明治通りの内側エリアと一致しますね。
ちなみに…回りに広がる青いエリアは、全て村!
旧宿場町など、人口の多いわずかなエリアのみが町(緑色)とされています。
東京35区
しばらくこの15区体制が続きますが…明治22年、増え続ける東京の人口に対応するため、周辺に追加で20区を創設します。
こうして、元からあった15区と加えて『東京35区』となるのです。
この時追加された20区がこちら。
ちなみに、世田谷区の西端の千歳村と砧村は、当初世田谷区には含まれておらず依然として村でした。
この『東京35区』のエリアは、後の『東京23区』になるエリアとほぼ同一です。
東京23区
やがて、戦後の昭和22年。それまで35区あった区が統合されます。
新しい区分けは『東京22区』…あれ?
さあ!間違い探しのお時間です!
現在の東京23区と比べて、どこかの区が足りません!どこでしょうか?
正解はこちら!
練馬区が足りませんでした。実は練馬区は、昭和23年になってから、板橋区から分離される形で成立しているのです!
東京35区→東京23区への統合は、あまり細かな変更はなく、基本的に2〜3区を1つの区として合併させたものです。
- 千代田区(麹町区+神田区)
- 中央区(日本橋区+京橋区)
- 港区(芝区+麻布区+赤坂区)
- 新宿区(四谷区+牛込区+淀橋区)
- 文京区(小石川区+本郷区)
- 台東区(下谷区+浅草区)
- 墨田区(本所区+向島区)
- 江東区(深川区+城東区)
- 品川区(品川区+荏原区)
- 目黒区
- 大田区(大森区+蒲田区)
- 世田谷区
- 渋谷区
- 中野区
- 杉並区
- 豊島区
- 北区(滝野川区+王子区)
- 荒川区
- 板橋区
- 練馬区(※板橋区から分離)
- 足立区
- 葛飾区
- 江戸川区
こうして、現在の『東京23区』が完成するのです!
成立してからおよそ75年ほど、『23区』のこの状態は変わっていません。
いかがでしたか?
東京15区→東京35区→東京23区の変遷。
実は、紆余曲折を経てこの形になっているのです!
※本記事で使用させて頂いた地図は全て『市町村変遷パラパラ地図』様より拝借しています。
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