本日放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』ざっくりコラムです。
ようやく、『青天を衝け』第1話の慶喜公お目通りのシーンがやってきました!
水戸家は頑強な攘夷派。その血を引く慶喜公も、完全なる攘夷派であり、右往左往する幕府を率いて攘夷(外国船排斥運動)を実行するものと思われていました。
しかし…一橋慶喜は一筋縄で行く存在ではありません。
幕末当時、神君・徳川家康に匹敵するとも言われた才覚を持っていた一橋慶喜。
単純に父・水戸斉昭の攘夷思想を受け継ぐだけでなく、『この国の形を守るために』と、大局的な視線で幕末の動乱を見ることができる稀有な存在でした。
慶喜公を端的に洗わず言葉が『バランス』。
将軍後見職として京都にて政治を取る際にも、一方の意見のみを受け入れる訳ではなく、攘夷派、佐幕派双方の意見を聞き、何が最適なのかを考えて行動できる人間だったようです。
時として、八方美人でどっち着かずのように見えてしまう慶喜公でしたが、見据えていたのは『この国の未来』。
やがて最後の将軍となる一橋慶喜公。
徳川将軍家の安泰は二の次として考えることができる、聡明な慶喜公だからこそ…誰も思いもつかなかったウルトラCを繰り出すことになるのです。
その一橋家中の末端に列せられた渋沢栄一が、慶喜公から受けた影響はいかばかりか。
後に数百とも言われる会社を起こすことになる渋沢栄一。
どれだけ会社を起こし金を儲けたとしても、決して私腹を肥やすことなく、市中に還元したと言われています。
『私』ではなく『公』の繁栄を願った渋沢の姿と一橋慶喜の姿がだぶって見えるのは…筆者だけでしょうか。
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