こんにちは!旅人サイファです。
今回はイスラム圏を含めたアジアのお話です。
アジア…と言われてもかなり広大ですよね。我々の生活している日本もアジアですし、東南アジアの島々もアジア、荒涼とした中央高地の国々もアジア、また遥か中東の国々もアジアです。
アジアをいくつかのエリアに分けてみますと…
① 東アジア
日本、中国、韓国など
② 東南アジア
フィリピン、タイ、インドネシアなど
③ 南アジア
インド、スリランカなど
④ 中央アジア
⑤ 西アジア
イラン、サウジアラビア、トルコなど
⑥ 北アジア
ロシア(シベリア地区)
シベリアを含むかどうかは諸説ありますが、ともかくそのエリアは広大!
ユーラシア大陸のおよそ80%、世界人口の60%がアジアに住んでいると言われています。
そんな広大なアジアですが、そもそものアジアってどこを指していたのかご存知ですか?
アジアの語源は、メソポタミアにすんでいたアッシリア人の言葉で、エーゲ海の東をアス(asu)=日の出、西をエレブ(ereb)=日没と呼称したことに始まるようです。
asu+ia→asia(アジア)へ
ereb+ia→europa(ヨーロッパ)へ
アジアは日の出の国、ヨーロッパは日没の国。
共に対比される言葉だったようです。
(※ヨーロッパの語源には異説あり)
で…そのエーゲ海の西にあったのがアナトリア半島。現在のトルコ共和国です。
実は、古代地中海世界ではアジア=トルコでした!
世界史の教科書でトルコを指して「小アジア」と書いてあるのを見た覚えはありませんか?
そもそも「小」は現代の広大なアジアと比較してのこと。
地中海世界から見てアジアと言えば『東の国=トルコ』なのです。
現在のトルコ共和国はボスポラス海峡のヨーロッパ側にもわずかに領土を持っています。
そのため、トルコ共和国はヨーロッパを自認し、EUへの加盟を進めています。
その昔、アジアそのものであったトルコ。
そのトルコの背後に、こんなに広大な大陸が続いているとは、当時の地中海世界の人々は予想もしていなかったでしょうね。
アジアとヨーロッパを結ぶ架け橋の国、トルコのお話でした!
ちなみに…東京日本橋の首都高速上には、こんな看板が掲げられているのをご存知でしたか?
『AH1』とは『Asian Highway1号線』の略。
実は東京を起点として、アジア大陸を縦断する長大な高速道路が繋がっているのです!
その起点は東京日本橋!
日本列島を西へ進み、福岡から海上区間として朝鮮半島へ上陸→中国→インドシナ半島→インド→中東→そしてトルコで終点を迎えます。
アジアの両端は日本とトルコ。
大陸を跨いだ壮大な友好の架け橋でもあるのです。