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嘘でしょ!?広島市も岡山市も本当は『中国地方』じゃないらしい!?

こんにちは、旅人サイファです。

本日の記事は『中国地方』のお話です。

日本列島を分ける「地方」という枠組み。その中のひとつに『中国地方』があります。
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現在の中国地方を構成するのは…

の5つの県です。

この中で最大の都市は「広島市」。中国地方唯一の100万都市です。

そしてもう一つこちらも政令指定都市になっている「岡山市」。

この2つが中国地方を代表する二大都市です。

そもそも…『中国地方』って何でしょう?海を隔てたお隣に同じ名前の国、中国(中華人民共和国)があるため混同しがちですよね。

しかし『中国地方の中国』は「中華人民共和国」とは全く関係がありません!

それどころではなく、実は『中国地方の中国』は、中華人民共和国が成立する遥か昔から使われています。歴史としては『中国地方の中国』の方が長いんです!

我が国の『中国地方』のルーツは、古代日本の旧国(律令国)に由来しています。

かつて日本列島は、全部で68の国に分けられていました。(※明治初期には北海道が追加されて84国)

このうち、都の内部として捉えられていた畿内の5国を除いた残りの63国を、都からの距離に応じて区分けしていました。

都を構成する国を「畿内

畿内から近い国を「近国」

畿内から遠い国を「遠国」

その近国と遠国の間にある国を「中国」

そう。実は中国地方のルーツはこれ!

近国と遠国の間にあるから『中国』なのです。(諸説ありますがこれが有力)

ここで、その区分けを見てみましょう。
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※画像は由来タイム様より

【「中国地方」の由来】お隣の「中国」は無関係?3分で真相解説 | 由来タイム

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あれ?

…意外と『中国』に分類されている国多いじゃん!

なんと北陸の加賀や能登信濃や甲斐、駿河までも実は『中国』!


そのうち、東側の中国はやがて使われなくなり、西の備中、備後、伯耆、出雲近辺の国々のみを指して『中国』及び『中国筋の国々』と呼ぶようになります。

これが後に『中国地方』と呼ばれるエリアとして引き継がれるのです。

え…ちょっと待って!

よーく地図と中国一覧を見てください。

そもそも山陽山陰の国々のうち、本来の『中国』として指定されていたのは、備中国(岡山県西部)、備後国(広島県東部)、伯耆国(鳥取県西部)、出雲国(島根県東部)の4国。

と!いうことは!

備前国(岡山県東部・岡山市含む)や安芸国(広島県西部・広島市含む)は『中国』じゃないじゃん!

歴史的には『中国』ではない、広島市岡山市が、『中国地方の盟主』として君臨しているというなんたる皮肉!

本来の意味から言うと、広島市岡山市も『中国』ではない!?

もちろん現代の区分では広島市岡山市も『中国地方の都市』なことには変わりませんが、『中国』と言う言葉の由来を丹念に調べてみると…広島市を含む安芸国岡山市を含む備前国は『中国』ではないという事実が浮かんできます。

実は結構曖昧な『中国地方』についてのお話でした!