こんにちは!旅人サイファです!
本日はシリーズ【旧一級国道をめぐる】の第9回!
今回は国道41号線〜45号線をお送りします!
前回の記事でもお伝えした通り…そもそも最初に一級国道として指定された道路は国道1~40号線までの40本だけです。
これ以降の41~58号線は、2次指定3次指定を受けて、これまで二級国道であった道路のうち、国内交通で重要なものをピックアップして昇格させたもの!
総延長250.4km
経由する県は3県(愛知、岐阜、富山)
起源は飛騨街道。
太平洋側から岐阜県飛騨地方を貫いて日本海へ抜ける、日本の南北を結ぶ重要路線のひとつ。
特に飛騨地方に住む人間にとっては生活に欠かせない超重要道路。
実はこの国道41号線、元々は国道155号線という旧二級国道であった。
1958年に行われた国道見直しの際にその重要度が認められ、晴れて国道41号線へと昇格した。
富山湾で獲れたぶりを塩漬けにして運んだため、飛騨地方では別名「ぶり街道」とも言われている。
こうして運ばれた塩ぶりは「飛騨ぶり」とも呼ばれたため、ぶりは飛騨で獲れたものと思っていた人も少なくないといわれる。
愛知県内では、名古屋市中心部から小牧空港へ向かう路線のため「空港線」という名称も定着している。
愛知県内は名鉄犬山線、岐阜県内から富山まではJR高山本線が並走する。
国道42号線
総延長523.1km
経由する県は4県(静岡、愛知、三重、和歌山)
元は二級国道170号線。1958年に41号線とともに一級国道42号線へと昇格している。
浜松市の西方篠原交差点からしばらくの間は国道1号線との重複区間。
大倉戸ICで分岐し、本線は渥美半島を西へ向かう。
渥美半島の先端伊良湖岬から三重県鳥羽までは海上区間であり、伊勢湾フェリーが国道航路として就航している。
三重県から和歌山県にかけては紀伊半島を海岸に沿って走る。地域住民にとっては欠かすことのできない重要路線。
紀伊半島部分ではJR紀勢本線、整備中の紀勢自動車道が並走する。
終着点の和歌山市県庁前交差点は三本の旧一級国道が終着する一大交差点である。
総延長30.0km
経由する県は2府県(大阪、兵庫)
関西有数の大都市である大阪・神戸間の交通をカバーするために作られた比較的新しい路線。
元々この区間は山陽道や阪神国道が大部分の交通を担っていたが、増え続ける交通量に対応しきれず、第二阪神国道として昭和21年から順次整備された。
当初は国道173号線として指定されたが、その重要度が評価され1958年に一級国道43号線として昇格した。
総延長125.0km
経由する県は北海道内で完結。
根釧国道とも呼ばれる日本の国道の最東端に位置する道路。
滝川市から北海道の中心部を貫いて走る国道38号からバトンを受けて最東端根室に至る。
かつて北海道内に存在した『根室県』の県庁所在地である根室市へ向かうルートとして整備された。
根室県が廃止されてからは一時国道から廃されていたが、戦後国道として再指定された。この時の指定は国道242号線。
1963年に一級国道に昇格し44号という現在の姿となった。
JR根室本線が並走する。
国境へ向かう国道らしくほかの国道に接続することなく終点を迎える。
総延長718.0km
経由する県は3県(宮城、岩手、青森)
起源は浜街道。
元は二級国道102号線と111号線という別々の路線だったが、1963年の国道見直しの際に統合されたうえで、一級国道45号線として昇格した。
宮城県仙台市から三陸海岸に沿って北上し、八戸市からは国道4号線と重複しつつ青森市内へ向かう。
三陸の複雑なリアス式海岸の海岸線に沿って道が作られたため、総延長718.0㎞という長大な路線となっている。
うち、岩手県内部分だけでも330㎞を超える。
東日本大震災後の復興道路として三陸沿岸道路が整備され並走する。
また岩手県内は三陸鉄道リアス線、久慈以北はJR八戸線が並走している。
ここまで…
国道1号線~45号線
通過した県は46都道府県。
通過していない県は残り1県!
沖縄県のみ!
次回です!
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