本日放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』ざっくり解説記事です。
織田信長VS足利将軍家の対立が=松永久秀VS筒井順慶の代理戦争としての様相を呈してきました。
今回の話で印象的だったのは松永久秀の信長評『信長は何でも壊してしまう男』『公方さま(足利将軍)は守ろうとする男』
古いしきたり、古い権威、古い地位。
既にこの時代意味を失った古きものを壊すことで、織田信長は新しい時代を切り開いていきます。
(武田信玄役)
その信長の最大の障壁となったのが、今回動き出した甲斐(現・山梨県)の虎・武田信玄。
そもそも武田信玄の出自は、源氏直系の先祖、源義家の弟・源義光を起源とする古い家柄。
元来が鎌倉幕府、足利幕府から甲斐国の守護に任じられた中世の古い権威そのものでした。
信玄こそは、信長が壊してきた古い大名達の筆頭格。
それはその『信玄』という名前からも伺うことができます。
武田信玄の本名は『武田晴信』。年齢を重ねてから、宗教的権威の裏付けを得るために、頭を丸めて法体として名乗ったのが『信玄』という法名=僧侶としての名前なのです。
中世の古い権威である、足利将軍↔️比叡山↔️武田信玄が結び付くことで…織田信長は生涯最大のピンチを迎えることになるのです。
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