本日放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、当代の名将が揃い踏みした名場面、金ヶ崎の退き口が描かれていましたね!
この戦いは、織田信長配下の、明智光秀、木下秀吉(後の豊臣秀吉)、柴田勝家、徳川家康、松永久秀と後の時代の主役級の武将が揃い踏みした戦です。
越前と若狭を分ける国境にして、近江からの北陸道が伸びる交通の要衝です。
越前を守る朝倉義景にとっては国の入口。最前線基地として重要な土地。
今回の話で印象に残ったのが…成長し三河の大名となった徳川家康(風間俊介)の台詞。
『我ら武士は戦の無い世を作るために戦う』
やがて天下統一を果たす徳川家康。そして泰平の世を作る家康の将来への伏線と言えなくもありません。
そして光秀本人も金ヶ崎での退却戦を経て…
『戦の無い世の中を作るために今は戦をせねばならぬ』
と、理想だけでは平和な世の中を作ることができないという現実を認識するに至ります。
織田信長はじめ、先が見えている人間にとっては、この先世の中がどのようになっていくか。
どうすれば平安な世の中を作ることができるか…の道筋が見えはじめていたでしょう。
しかし、地方大名の価値観はまだまだ古いまま。
日本全土の平安など眼中になく、自分の領国が豊かであることこそが重要。
そのような古い価値観の元で生きている者の見ている世界と信長が見ていた先の世界。
その価値観のせめぎあいの末、やがて徳川家康の作る泰平の世の中へ続いていくのです。
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