本日放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』ざっくり解説記事です!
本日の劇中で、伊呂波太夫の言った台詞『三好さまはお強いですよ。お金があるから。』
新しい価値観の萌芽がちらほらと見え始めています。
室町時代中期までの世の中の基本は全て『米』年貢は田んぼから収穫される米を納め、武士の給料も米で支給されていました。
武士はその米で家族と家来たちを食わせ、家を繁栄させていきました。
しかし、織田信長の時代から、世の中にもうひとつの価値観『金』の存在感が増していきます。
特に鉄砲の時代になってから、その傾向はより顕著になります。
なにせ、鉄砲を発射するための火薬の原料のひとつ硝石はヨーロッパ船からの輸入に依存していました。
外国船との取引は主に『銀』。貨幣経済が発展したひとつの要因がここにあります。
(NHK公式ホームページより)
そして、外国船との取引などで財を成したのが堺の商人たち。
今井宗久、津田宗及、千宗易(利休)といった会合衆(名主勢)によって自治都市として支配されていました。
織田信長は新しい価値観で新しい世を作った人物。
その流れと米に依存した古い価値観からの脱却も同じ流れ。
若い頃のうつけ者放浪生活が、この流通貨幣経済の感覚を育てたのでしょう。
こうして少しずつ…米から金へ価値観の変換が進んでいきます。
数十年後、徳川幕府によって米本位制へ逆戻りしますがね(笑)
さて今回、明智光秀は重大な決定をしました。
足利将軍の家来か、織田信長の家来か。
光秀の選択は『将軍の家来衆』。
光秀の理想は足利将軍による安定した世の中だったのでしょう。
織田信長の作る新しい世の中とは…相容れない部分もあったのでしょうか。
やがて本能寺の変まで続く葛藤。
これから光秀の心境がどう描かれるのか。
目が離せませんね!
次回です(翌週は自身の都合により翌々週)
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