こんにちは!旅人サイファです!
皆さん『国宝』って…見たことあります?
有名なものですと、兵庫県にあります『姫路城』。
また、豊臣秀吉や徳川家康も手にしたという名刀『童子切り安綱』、教科書にも載っている絵画『鳥獣戯画』など…実際に見たことはないが誰しもが知っているものの多くが国宝指定されています。
国宝は国の宝!
わざわざ見に行く価値があります。
旅の目的にもなりうる国宝ですが…そもそも国宝ってなんでしょう?
『国宝』や『重要文化財』、さらに『民族文化財』やはたまた『人間国宝』など…実は、文化財には様々な分類がされています。
今回は、日本に数多ある『文化財』について簡単にまとめてみますね!
建築物や美術工芸品など『形』のある文化財がこれにあたります。
有形文化財のうち、重要なものを『重要文化財』、その中でも特に重要なもののみが『国宝』として指定されます。
ジャンルは2分野!
【美術工芸品】→絵画、刀剣、彫刻、文書など
【建築物】→神社、寺院、城郭、住宅など
国宝・重要文化財として指定されるのは、この有形文化財ジャンルのみです。
史跡名勝天然記念物(しせきめいしょうてんねんきねんぶつ)
これも旅先でよく見かけるもの。
【史跡】→貝塚、古墳、城跡などの遺跡のうち歴史・学術上価値の高い場所
【名勝】→芸術上または鑑賞上価値が高い土地
【天然記念物】→動物、植物、鉱物なと自然物に関する記念物。
それぞれ、重要なものを『史跡』『名勝』『天然記念物』、その中でも特に重要なものを『特別史跡』『特別名勝』『特別天然記念物』と分類されています。
『史跡』『名勝』『天然記念物』は重要文化財に相当。
『特別史跡』『特別名勝』『特別天然記念物』は国宝に相当します!
それぞれ、国宝級の歴史スポット、国宝級の風景、国宝級の天然物と言うこと!
実は以外とすごいんです(笑)
これは有形文化財と異なり『形』のない文化財、つまり『技』『技術』を指定します。
無形文化財は2つに分類。
【芸能】→歌舞伎、能、狂言などの『技』がこれにあたります。
【工芸技術】→陶芸や漆芸、染織などの『技術』がこれにあたります。
ちなみに、この無形文化財は、その技術を有する『個人』に与えられるものと、『団体』に与えられるものがあります。
前者が『国宝級の技術をもつ人間』として通称『人間国宝』と呼ばれます。
民族文化財文化財とは、衣食住や年中行事に関する風俗慣習や民俗芸能、民俗技術に関する文化財のこと。
例えば、各地方の祭りや行事、風習に関する屋台や生活道具類など、より一般生活に近い品々や踊り、歌謡舞踏がこれに指定されます。
この民俗文化財も『形』のある有形文化財と『形のない』無形文化財に分類されます。
【重要有形民俗文化財】→祭りの屋台、農業や狩猟道具類、農村舞台など
【重要無形民俗文化財】→青森のねぶた、秋田のナマハゲ、長崎のくんちなど祭り・風習。
文化的景観
文化的景観とは、2004(平成16)年に創設された新しいジャンル。
日本ならではの生活や生業、風土によって形成された景観地と定義されています。
その中でとくに重要なものを『重要文化的景観』と選定されます。
例えば、別府の湯けむり、近江八幡の水郷、姥捨の棚田など、地域の人間の営みと密接した風景がセレクトされています。
伝統的建造物群
伝統的建造物群とは、例えば城下町や宿場町など、周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群と定義されています。
特に重要なものを『重要伝統的建造物群保存地区』として、町並みの保存に努められています。
略して『重伝建(じゅうでんけん)』とも言われます。
それまでの枠組みでは、建物単体の文化財指定・保存しかできなかったものを、広がりのある空間として保存するという画期的なもの!
住民が実際に生活しているエリアをそのまま保存することが前提とされています。
代表的な重伝建は、秋田県角館武屋敷の町並み、福島県大内宿の町並み、金沢市の東茶屋街、長野県木曽路の宿場町などが挙げられます。
まとめ
ひとえに『文化財』と言っても、その分類は多岐にわたることが分かりますね!
この中でも最もよく耳にする『国宝』『重要文化財』はあくまで『有形文化財』でしか指定されないんですよ!
次回は、この『国宝』について記事でまとめますね!
次回です!