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『豊島』の話

こんにちは。旅人サイファです。

いよいよ8月末で閉園が決まった都内の遊園地としまえん

閉園後はハリー・ポッターのテーマパークを検討してるとか…。

さて。このとしまえん

漢字で書くと豊島園。

不思議じゃないですか?

豊島区じゃくて練馬区にあるのに『としまえん』なになに?どゆこと?

さらにさらに。

実は住所としての豊島は北区にあります。(北区豊島1~8丁目)

そして池袋を中心としたエリアに広がる豊島区。

都内北部に散らばる『豊島』という地名。

そもそも『豊島』とは?

少し調べてみました。 

豊島郡

かつて武蔵国に存在した郡のひとつ。

現在の都心部(千代田区、文京区、新宿区)の一部と北区、板橋区練馬区、豊島区、荒川区の一帯にあった郡。


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要約すると、東京23区の中央~北東部分を占めていた郡!

この豊島郡の中心地は現在の東京都北区周辺にありました。

桜の名所飛鳥山公園からほど近く。

現在の滝野川公園あたりに豊島郡の役所『郡衙(ぐんが)』がありました。

つまり、『豊島郡の中心豊島村』は現在の北区内にあったのです。

では『としまえん』は?

これは、実は豊島郡を治めた豪族『豊島氏』の城跡(練馬城跡)に作った公園だから『豊島園』!

では『豊島区』は?

これはWikipediaにこうあります。

北豊島郡に属する4つの町が合併して東京市編入される時に、郡名からこの名前が採用された。ただし、豊島区の前身である4町は北豊島郡の一部に過ぎず、元々の北豊島郡は現在の北区から練馬区にかけての広い範囲を含んでいた

つまり!豊島郡のごくごく一部の町が合併→ひとつの区を作る際に勝手に名乗っただけ!

本来の発祥の地である北区豊島になんの忖度もなく付けた名称みたい(笑)

ちなみに、現在の杉並区にある『都立豊多摩高校』や『練馬区豊玉』という地名。

これら、南豊島郡東多摩郡が合併した際に作られた造語!『豊』『多摩(玉)』から派生しています。

ちなみに、豊島氏は平安時代から続く関東の名族。

源頼朝にも古くから使え豊島郡を領有したと言われています。

この豊島氏は、豊島郡の各地に城を築いています。

先祖伝来の地・豊島城(現平塚神社)、後期の本城となった石神井城(現石神井公園)、さらに支城として赤塚城(現赤塚公園)、志村城(現城山公園)、練馬城(現としまえん)など都内北方に残る城の多くはこの豊島氏の城です。

まとめ

都内北部に散らばる『豊島』という地名。

北区豊島→豊島の発祥の地

豊島園→豊島郡を治めた豊島氏の城跡

豊島区→豊島郡のごく一部が勝手に名乗った 

結局、本来の由来とは離れた、大都会池袋を有する豊島区が最も幅を効かせているという皮肉(笑)

調べてみると、なかなか面白い由来が分かりましたね!