こんにちは!旅人サイファです!
今回は、日本の自治体・市についてのお話。
現在の日本の市町村制…これは明治22年4月1日に開始しました。
この時にスタートしたのは…
31市 633町 9537村
なんと…ほとんどが村!
市としてスタートしたのは…わずか31市のみでした。
ちなみに現在は?
令和2年4月1日現在
792市 743町 183村
合併による統廃合を繰り返し…その9割を市と町が占める逆転現象が起こっています。
さて、この市制スタート時に名を連ねた31の自治体。
言うなれば『オリジナルメンバー31!』
その栄光の31のメンバーを見てみましょう!
- 弘前市(青森県)
- 秋田市(秋田県)
- 盛岡市(岩手県)
- 仙台市(宮城県)
- 山形市(山形県)
- 米沢市(山形県)
- 新潟市(新潟県)
- 富山市(富山県)
- 高岡市(富山県)
- 金沢市(石川県)
- 福井市(福井県)
- 水戸市(茨城県)
- 横浜市(神奈川県)
- 静岡市(静岡県)
- 津市(三重県)
- 京都市(京都府)
- 大阪市(大阪府)
- 堺市(大阪府)
- 和歌山市(和歌山県)
- 神戸市(兵庫県)
- 姫路市(兵庫県)
- 松江市(島根県)
- 広島市(広島県)
- 下関市(山口県)
- 高知市(高知県)
- 福岡市(福岡県)
- 久留米市(福岡県)
- 佐賀市(佐賀県)
- 長崎市(長崎県)
- 熊本市(熊本県)
- 鹿児島市(鹿児島県)
意外な都市もリストアップされてますね。
米沢や高岡、津、久留米あたりは予想外でした。
しかし、このリストを見て…何かお気付きになりませんでしたか?
あれ!?東京は?名古屋は?
そう!ここが面白いところ!
実は明治22年4月1日の時点ではこの2つの大都市は市制スタートをきることができなかったのです!
実は、そもそものオリジナルメンバーは37。
上記メンバーの他に、6つが市としてスタートするメンバーにリストアップされていました。
ですが、諸々の事情で明治22年4月1日にスタートできず…。
残念ながらオリジナルメンバーには名を連ねていません。(選抜メンバー落ち的な?)
※東京市は5月1日、岡山市は6月1日、名古屋市は10月1日スタート
そしてその明治22年内には岐阜市、甲府市、鳥取市も追加メンバーとして加わり、翌年の明治23年3月31日時点で40の市が誕生しています。
ここまでが…言ってみれば第一期生!
一方…ここまでに1つの都市も市としてリストアップされなかった県が…12県あります。
その残念な県はこちら…
北海道、福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、長野県、滋賀県、奈良県、大分県、宮崎県、沖縄県。
逆に言えば、ここからジャンプアップした札幌市やさいたま市、千葉市もすごいところ。
今でこそ自治体の半数近くが『市』になっていますが、明治中頃に選ばれたこの31の都市は特別な存在!恐らく地元では誉れ高き『市』として、盛大に祝われたことでしょう。
市制オリジナルメンバー31に栄光あれ!